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2009年 観察日誌    
   '09.10.04 第7回 葛城山のきのこ
 本当に久しぶりのまとまった雨があり当日は抜けるような晴天。山頂で目を東に向けるとススキ越しに大和三山が、そして南には金剛山が美しくそびえる。山道をあるいても汗ばむこともなくこの上ない絶好のハイキング日和。
 世話人の手抜きで集合をロープウェイ前集合としたため、電車でこられた方はかなりの不便をおかけすることになったが、遠路三重県、和歌山県から参加いただいたSさん、Aさん、電車に乗り遅れ特急、タクシーを乗り継いで参加してくださった兵庫のKさん、そして大阪市から初参加のHさんを含め26名の方の参加。
 ロープアウェイの山上駅近くにブナの樹があり、ツキヨタケを探すが見当たらない。ブナの実の落ちるあたりにウスキブナノミタケが出ているはずですといって探すと程なく小さいがとても魅力的な色合いのウスキブナノミタケが見つかる。クチベニタケもたくさんお洒落なお化粧姿で並んでいる。幸先よいスタートだ。しばらく歩くと例年スギヒラタケの出ているところにさしかかるが今年は見当たらない。ウ〜ム。。。例年に比べ何故か少しキノコが少ない感じだ。しかし、山道を歩きながらナツハゼの甘酸っぱい実をほおばり、ヤマボウシの何ともいえない微妙な味わいを楽しみながら昼食ポイントへ。ここで、遅れてこられたKさん、Oさんが合流。
 山上でススキの見ごろを堪能し、アキグミの若干渋いほのかな甘みを楽しんでメインコースへ。「Oさん、木の実は三種味わったので、Oさんのキノコ目で三種の優秀な食菌を探してよ」といってスタート。過去何度かこのコースでは持ちきれないほどのヒラタケ、そしてクリタケ、ブナシメジなどに出逢っている。しかし、ヒラタケポイントも肩透かし、クリタケもない。
 だが、数えてみると50種ほどのキノコに出逢っている。トキイロヒラタケのあの美しい絶妙な風合い。藤の木に生えるハチノスタケも素敵な色合いだ。最後の最後には立派なハタケシメジもお出迎え。色鮮やかなベニチャワンタケはこの会の観察会にはお母さんのお腹の中で参加してくれていたAちゃんが見つけてくれた。
 それにしても、きのこの発生条件は本当に分からない。私たちが見逃していたのをキノコ目Oさんが見つけてくれたオオワライタケなど十数センチの傘が数十枚重なって、朽ち果てようとしている。足しげく通わないとキノコの気持ちを理解できそうにない。
 Mさんからは「今日は家族だけでなく、中学校の先生までお世話になり、本当にありがとうございました。確かに驚くようなキノコが無かったのは残念でしたが、秋の味覚(ナツハゼ、ヤマボウシ、アキグミ、アケビ)も楽しめたのでとても良かったです。」と早速お便りをいただいた。

東には 耳成、畝傍、香具山の大和三山 南には金剛山が見える

 久しぶりに出逢うきのこはどれを見ても素敵でウットリ! 
ウスキブナノミタケ 
淡い黄色の透けるように美しい脚
これがあの朱鷺の色
素敵な色合いのトキイロヒラタケ
コンクリート製の柱と土留めの材木の間の狭いところで
健気に頑張る ニカワホウキタケ
色鮮やかで素敵だ
ベニチャワンタケ
ベニチャワンタケ 胞子 ベニチャワンタケ 子嚢
もう胞子は殆ど出てしまっている
空の子嚢が多い
8個胞子が並ぶ子嚢は未成熟で胞子が小さい
このオレンジ色はベニチャワンタケの色素?
子嚢の先端部分
子嚢から胞子が飛び出る出口が見える
若いハチノスタケ とても魅力的だ クチベニタケ もしかして ホオベニタケ?
随所で小さなシロトマヤタケが シロトマヤタケ 担子器に胞子が3つ残っている
クロゲシジミタケと思ったが
ナガミノクロゲシジミタケのようだ
胞子を見ると球形ではなく楕円である。
胞子の形状、サイズからはナガミノクロゲシジミタケのようだ
ハカワラタケだろう
秋の釣瓶落としの西日に輝く
長年慣れ親しんだスギヒラタケ
この子を巡る真相はいつ究明されつくすの?
ホコリタケ 日向ぼっこ 食べごろかな  カラカサタケ

 10月04日(日) 葛城山のきのこ観察会

第1回 4月18日(土)  南河内のきのこ観察会 
第2回 5月16日(土)  生駒山のきのこ観察会 
第3回 6月14日(日)  生駒山のきのこ観察会 
第4回 7月12日(土)  生駒山のきのこ観察会
第5回 7月18日(土)  和歌山方面タマゴタケに出逢えるかもツアー
第6回 9月13日(日)  生駒山のきのこ観察会
第7回 10月4日(日)  葛城山のきのこ観察会
第8回 10月25日(日) 奈良春日山遊歩道のきのこ観察会
第9回 11月15日(日) 矢田丘陵「矢田山遊びの森」のキノコ観察会



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