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2005年の記録    

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第1回 2005年 4月16日  暗峠(くらがりとうげ)の巻
抜けるような青空に恵まれ、新しい仲間も参加してくださり賑やかな一日となりました。
 水曜日から晴天続きで枚岡の梅林のハルシメジは姿を見せてくれませんでした。キノコの世界でもビギナーズラックという
のがあるのですね。新たに参加してくださったUさんが素敵なシイタケを見つけてくださいました。その後見つけたヒイロタケの
鮮やかな色も美しい。そしてフウセンタケの仲間(Cortinarius sp.)も可愛い。
それにしても、生駒の山は大阪側の斜面のほうがかなりきついですね。

 昼食時に、事前に乾燥し戻しておいたアミガサタケを携帯コンロで油炒めして試食。そして歩き始めると、一本見つかるとまた
一本と次々アミガサタケが登場。晴天続きで天然の乾燥品になったものを含めそれなりのお土産になりました。
 峠の茶屋では冷たい抹茶、アイスコーヒーなどをいただき、いにしえ人を偲びながら暗越(くらがりごえ)奈良街道
(国道308号線)を枚岡へ下る。思いのほか急坂でひざに来る。
下り坂にうんざりし、腰を下ろすと何と目の前にアミガサタケの行列。今日出逢ったアミガサタケのシロは3カ所のうち2カ所までが
桜の樹下。アミガサタケは桜と怪しい関係にあるのでしょうか。
シイタケ
可愛いシイタケ


美しいヒイロタケの幼菌
Cortinarius sp.
可愛いフウセンタケの仲間 
いこま山桜
生駒山の山桜


トガリアミガサタケ 
トガリアミガサタケ02
トガリアミガサタケ 桜樹下



 第2回 2005年 5月29日 生駒散策 観察会
 雨の少ない5月でした。きのこは望み薄にもかかわらず、日照り続きの中、12名の参加で賑やかな一日となりました。
  歩き始めて、間もなく名残のナニワイバラの花の出迎え。ウノハナ、ヒメジョオン、スイカズラの花が目を楽しませてくれる。
わいいアラゲコベニチャワンタケが林道の入り口にありラッキーなスタート。
 定番のマツオウジがいつものところにない。カンゾウタケもない。でもしばらく行くとマツオウジの幼菌が待っていてくれました。
ハタケシメジもあるが幼菌たちが乾燥のため行列をなして枯れている。
 道中ではクサイチゴ、モミジイチゴが楽しませてくれる。そして今頃アカハツが・・・。
 帰路では素敵な姿のマツオウジ、そしてこの乾燥状態でもマメホコリ、ムラサキホコリsp.といった変形菌が姿をみせる。
小さな山ですが生駒山の保水力には感激です。 ( 15種類のきのこ、2種類の変形菌と出逢いました。)



アラゲコベニチャワンタケ


アカハツ


ムラサキホコリsp.

見事なマツオウジ
今日の一押しキノコ=マツオウジ
マツオウジ
かわいいマツオウジの幼菌



 第3回 2005年 6月25日 橿原神宮 観察会
 入梅したものの梅雨の晴れ間ばかりで、先月に引き続き雨の少ない6月ですね。降水量がこんな状態ではまた
水不足になりそうですね。真夏の陽射し、真夏の暑さの中新しい仲間のTさん、そして何年ぶりでしょうOさん、
Aさんも参加してくださり総勢11名の参加でした。
 駅を降りると可愛いノウタケがお出迎えしてくれました。ノウタケは公園の芝生のところでもたくさん生えていました。
 さすがにこの日照りではキクラゲ、ハナビラニカワタケなど黒く醜い姿になってしまっています。
 一人では見のがしてしまいそうなきのこも、たくさんで出かけると誰かが見つけてくれます。この悪条件でも名前の
付いたものだけで30種。このほか変形菌を含めると40種ほどに出逢いました。
 変形菌は空梅雨の少しのチャンスでも必死に次世代へバトンタッチしようと頑張っています。
 アンズタケにもあちらこちらで何度か出くわしました。 南方系きのこのダイダイガサも朽ち果てた倒木の上に小さな
カサを広げ暑さに強いところを見せています。
  次の生駒では、雨の恵みを受けて素敵なキノコがたくさん出てくれるといいのですが。


あちこちで見られた ノウタケ
(典型的なノウタケの幼菌とは随分違う、ノウタケ
の仲間としておく。図鑑で見るキクメタケにも若干
似ているが08.06.28追記)
アンズタケ

今が旬なのでしょうか
アンズタケも何度か目に付いた
ダイダイガサ

南方系のダイダイガサは
暑いのが好きなのでしょうか
元気でよく見かけました
マメホコリ

← マメホコリ

ウツボホコリ→

少ない雨の中
必死に頑張っている
変形菌たち

ウツボホコリ



 第4回 2005年 7月10日 生駒山 観察会
 記録的な少雨の6月が終わり、7月を迎え毎日雨が降り水分は充分の生駒山。暑い日差しよりも、うす曇りくらいが涼しくていいなと贅沢な思いで出かけました。今にも雨が降りそうな暗い空でしたが、7名の参加で名前の付いたきのこだけで60種のきのこたちとの逢瀬を楽しみました。
 テングタケ、イグチの仲間が予想以上に少ない。なぜか、シロハツモドキ、クロハツなどがいつになく多い。
 シロコナカブリ、ヒメホウライタケ、アシグロホウライタケ、赤いハナオチバタケなど小さく可愛い魅力的なキノコ、梅雨キノコが多い。 小さなキノコたちに挨拶していると予想外に時間がかかる。
 少し雨が降ってきたこともあり途中引き返しとしました。途中引き返しで、別のルートにしたのが正解だったのでしょうか、期待していなかったキヌガサタケとバッタリ。歓声!歓声!
 いよいよ夏きのこ本番と期待していたのですが、少し読みが甘かったようです。
梅雨きのこ本番なのでしょうか。7月に入りずいぶん涼しい日が多く、最高気温が30度を切っていますから。
※ そのうち、夏キノコと出逢うため生駒へ再チャレンジしなければ。
キヌガサタケ
生駒のキヌガサタケ
奈良では本当に久しぶり
明日香の酒船石付近で
何年も前に逢ったきり
ハナオチバタケ シロイボカサタケ ニオイコベニタケ
可愛いハナオチバタケ 雨にかすむシロイボカサタケ ニオイコベニタケ



番外編 2005年 7月16日 生駒山 観察会  再チャレンジの巻
  先週の観察会では盛夏のきのこ、テングタケ、イグチ類が本当に少なく、なにか物足りなさが残った。
急遽再チャレンジ。急な話でしたがAさんTさんも参加してくださり、3人で出かける。
 ほんの数日の差だったのですね。先日とは見違えるきのこの顔ぶれ。テングタケもたくさん顔を出している。

 夏のイグチの御三家ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、ムラサキヤマドリタケも勢ぞろい。キアミアシイグチの
黄色いネット、ミドリニガイグチの幼菌も可愛い。気が付くとわずか3キロほどを4時間近くもかけて歩いている。
ずいぶん遅い昼食になる。

 約50種の夏のキノコたちとの濃密なふれあいに大満足の一日。

ヤマドリタケモドキ

見事なヤマドリタケモドキ

アカヤマドリ

アカヤマドリもかなり出ている

コテングタケモドキ
コテングタケモドキ幼菌 
ミドリニガイグチ
 ミドリニガイグチ幼菌
タマゴタケ
タマゴタケ
ムラサキヤマドリタケ
 ムラサキヤマドリタケ
キアミアシイグチ
キアミアシイグチ

ヒカゲシビレタケ
 所持も禁止されている
  ヒカゲシビレタケ




第5回 2005年 8月27日 生駒山 観察会  
 台風11号は期待に反し、西日本には殆ど恵みの雨を降らしてくれず。
今日は、青空の広がる台風一過といった感じのの生駒観察会。神戸からTさん交野からSさんが
久しぶりに参加してくださり総勢14名。さらに、近畿大学のサークルの学生さんが10数名参加して
くださりとても賑やかな観察会となる。 「少雨続きで期待は持てませんよ」といいつつ山道を進む。
 いつもなら山道に入るとすぐに10種類くらいが出逢えてくれる階段でも乾燥標本のような
ナカグロモリノカサのみ。
 それでも生駒の山ですね。夏の夕立は馬の背を降り分けるといいますが、本当に小さな尾根をまたぎ、
何回か曲がり角を越えると少し湿気の多いところが現れ、色々なきのこが顔を見せてくれます。
結局50数種のきのこが顔を見せてくれました。
 昼食後は赤い可愛い木の実のデザートを少しいただき、山を降る。
のぼりでは一本も出逢わなかった大きなヤマドリタケモドキ、大きなキアミアシイグチ、オニイグチ、
そしてしわくちゃ頭のシワチャヤマイグチなどに出逢う。お土産には少し成熟しすぎのものばかりでしたが。

デザートはヤマボウシ

小石をお腹に一杯?
コツブタケ
ブドウニガイグチ
ワインレッドの美しい
ブドウニガイグチ
siroonitake
存在感充分の立派な
シロオニタケ

小さくても存在感充分
怖いドクツルタケ
シワチャヤマイグチ
しわくちゃ頭の
シワチャヤマイグチ



第6回 2005年 9月25日 室池園地緑の文化園 観察会
 秋雨前線の季節かと期待したのに、蒸し暑さだけで、
降雨量ゼロの2週間。さすがに今日はキノコは殆どない
と諦め、重い足取りで出かける。
 初参加のOさんご夫妻、Dさんも参加して下さりキノコの
種類より多いのではと思わせる17名の参加。
 この迫力に負けたのかなんとオニタケ、シロオニタケ、
シロオニタケモドキ、オニイグチ、オニイグチモドキ・・・
やたらオニのつくきのこが目に付く。
 結局皆で図鑑を広げ「あーだ、こーだ」といいつつ
何とか名のついたきのこは48種。
 2週間の乾燥状態の中で、どうしてこんなにキノコが
でるのだろうか?きのこの身体は殆ど水のはず。
海抜300メートルくらいの低い丘陵地で巨樹も少ない
この丘で。
 ますますきのこの不思議な力、自然のパワーに
驚嘆させられた一日だった。

図鑑を開いて皆で同定中(Kさん撮影)
ツリガネニンジン


ツリガネニンジンの花も美しい
タマシロオニタケ

オニ続きの今日の
タマシロオニタケ
ケロウジ
ケロウジ
コウタケだったら
よかったのですが



第7回 2005年10月22日 葛城山のきのこ 観察会
  昨日の天気予報ではこんなに降るように言っていなかったのに、土砂降りの雨。参加してくれる人が
いるのかなと思いつつ家を出かける。新しくHさんご夫妻が参加してくださり、Iさんが恒例のお土産持参で来
てくださる。結局17人の参加で
ロープウェイも団体割引。
 散策に入るころには雨も殆ど気にならなくなるが、笹が思っていたよりも増えている。昨年は歓声を上げた
スギヒラタケが美しい姿を見せてくれる。スギヒラタケの身の潔白は証明されることなくハイイロのまま終わる
のでしょうか。(新聞記事で読んだ限りでは、毒性についてあまり説得力のある説明はなかったように感じます。
・・・知らないだけか?)
 昼食後のデザートはこれも恒例Aさん宅のザクロ、 食事をすませ葛城山頂へ。上手く雲が途切れ大和三山
が見える。山頂のアキグミが真っ赤に色づき美しい。少し渋いが懐かしい味のデザート。
  昨年大歓声で見つけたヒラタケを求めて歩き出す。クリタケの大きな株があるが数日前が旬。黒く劣化している。
ありましたヒラタケが、でも昨年よりかなり少ない。先週の雨に反応し、すでに劣化したものが多いのか?
  急に、強い雨が降り出すがしばらく雨と戦いながらロープウェイをめざす。この会でははじめての、
ブナシメジに出逢う。頂の大理石模様が特徴的。

 土砂ぶりの中ご苦労様でした。総数36種類のきのことの出会いがありました。
ヤマトサンザン 

山頂からの大和三山
アキグミ味見中

アキグミを味見中
スギヒラタケ

純白の美しいスギヒラタケ
ナガエノチャワンタケ

ナガエノチャワンタケ
bunasimeji

ブナシメジ
 ※ 10月23日追記 ※
 昨日のブナシメジはAさんに食べていただきました。
「ブナシメジはホイル焼きにして食べました。かさの食感は、ツルコリコリ、柄は、シャキシャキ、とても食感がよく味、香りは市販のシメジをもっと香ばしく濃縮した感じでした。もうすっごくおいしかったです。この食感は、今まで食べた中でだんとつ1番でした。ご馳走様でした。」と素敵なコメントをいただきました。

 
ブナシメジ



第8回 2005年11月27日 生駒山観察会&納会
  半月も雨がない状況。「今日はハイキングだけですね」と悲観的なことを言いながら生駒駅を出発。
新しい仲間が3人参加してくださり神戸からも久しぶりにKさんが顔をみせていただき、18名の参加で
スタート。
 昨年クリタケを見つけたところを過ぎてもキノコが少なく「やはり」と諦めていましたが、途中のハプニングに
大いに盛り上がる。スッポンタケのよう菌のように白いピンポン玉のような幼菌。手で握るとバネ仕掛けの
おもちゃのように手の中でゴソゴソと動き、アッというまにカゴ状のカゴタケが出来上がる。
 その後クリタケのオンパレード。晩秋・冬のキノコのムラサキシメジ、エノキタケも姿をみせ、ハタケシメジ
も乾燥気味ながら幾つか収穫。
 結局35種のキノコに出逢う。
 生駒の山の包容力、キノコのたくましさに感嘆させられる一日となった。
夜の納会には昼間参加できなかった3名も参加してくださり賑やかな一日となる。

カゴタケ

カゴタケ
クリタケ

クリタケがいっぱい
エノキタケ

エノキタケも顔を出す


タマゴが割れ

手の中で
モゴモゴと動き

アッいうまに
カゴ状になった

カゴタケ

スギエダタケ

とても脚の長い
スギエダタケ
生駒の紅葉

生駒の紅葉



 2005年観察日誌-おまけ篇 ’05.12.9

※ 門真のTさんから、キノコの絵のいっぱい詰まった素敵なCDをいただきました
ノウタケ
橿原神宮 ノウタケ

ハナオチバタケ
生駒 ハナオチバタケ

ノウタケの絵

ハナオチバタケの絵
橿原神宮でたくさん見かけたノウタケは、おしゃれな絵となり、
味噌汁の具になったようです。
 生駒の可憐なハナオチバタケも可愛く繊細に描かれています。
タマゴタケ

生駒山

久しぶりの
タマゴタケ

タマゴタケ絵
タマゴタケのスープ

生駒で見つけた小さなタマゴタケの幼菌。
コップで大きく育ていただき、
素晴らしいモデルとなりました。

その後は、おいしいスープに。



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