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2006年 観察日誌    

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第1回 2006年4月8日 むろいけ園地観察会

まるで鼻のようなものがたくさん並ぶ
楽しい姿の ヌルデタケ
 道中の車窓からは満開の桜があちらこちらに見える春の日。新しい仲間がたくさん参加してくださり28名の賑やかな観察会となりました。この会始まって以来の最高齢のMさん(T6年生)も娘さんと一緒に元気に参加され皆、元気を分けていただいた一日でした。
 むろいけ園地の湿地ではミズバショウの花が、林床ではショウジョウバカマの花、モミジの幼い芽、淡い色の木々の新芽が萌え出る。林床にタチツボスミレを見つけアミガサタケがあるかなと期待したが出逢えず。春のキクラゲたちも意外に乾燥していて姿をみせず。
 土留めの柵の杭に必死に生えるシイタケの姿には感動。アクニオイタケ、ニガクリタケ、イタチタケsp.など足のあるきのこも姿を見せはじめました。結局、比較的きのこの少ない時期ですが20種類のきのこに出逢えました。
 もう少し暖かくなると一気にアミガサタケ、ハルシメジが顔を出し、きのこの季節がやってきそうですね。

湿地で出迎えてくれた
ミズバショウの花

湿地で出迎えてくれた
ミズバショウの花


林床のショウジョウバカ



アクニオイタケ


ホコリタケ

スミレウロコタケ
図鑑により随分色合いが違う



番外編 2006年4月30日 南河内のハルシメジ散策会
 
 急な呼びかけにもかかわらず6人の参加。先週は少し雨が少ないかなと若干心配でしたが、なんとか全員の土産の分はゲット。
  幼菌、成長中のもの、成菌、水不足で傘がヒビ割れたもの、各種のステージのハルシメジを見ることができました。

 先週アミガサタケを見た公園では、乾燥がすすみオオトガリアミガサタケは乾燥の始まったものが1本だけ。あみがさたけ、テンガイカブリタケも1本ずつ、何とか姿だけは見ることができた。
 先週のシャクナゲに替わり、ツツジが見事な色合いで目を楽しませてくれ、河内の晩春を満喫。

見事な色彩で迎えてくれたツツジ


今日のアミガサタケ


テンガイカブリタケ

ハルシメジの幼菌

 草陰をよく見ないと

重なった部分にはピンクの胞子が

やはり水分不足 傘にヒビワレ



第2回 2006年5月21日 生駒山のキノコ観察会
 
 夏のようなお天気の連休から一転、曇天続き、雨続きだったが、信じられないようなスカッと晴れた絶好のお天気。久しぶりにKさん、滋賀のZさん、そして新たにDさんも参加してくださり14名の観察会となりました。 
 マツオウジにカンゾウタケ、贅沢を言えばハタケシメジがあればいいのにとか言いながら歩を進める。
 昨日、一昨日の雨で洗われ新緑の美しい生駒の観察会。山道に入るや否や、この時期恒例?ナニワイバラの美しい花が迎えてくれる。例年に比べ、気温が低かったからか?テングタケ、ベニタケ類といった夏のきのこは少ない。
 いつもマツオウジがビッシリのところへ着くが、お目当てのマツオウジもなかなかない。
それでも、あった!見事なカンゾウタケ(昼食時に全員でいただく)。
 その後、少ないながら、マツオウジの幼菌が顔を見せてくれる。帰路、立派なマツオウジが待っていてくれた。
 ハタケシメジのすばらしい株も見つかる。 結局、贅沢な願いがすべて叶えられる素敵な一日となった。


   いつもこ出迎えてくれる
     ナニワイバラ

足のしっかりした
元気なハタケシメジ幼菌

この後、立派な成菌に出逢う


やはり辛い
カラムラサキハツ



クロコタマゴテングタケ



なんと 逆立ちの姿勢で
それでも元気な姿
マツオウジの幼菌


ヒメスギタケ


虫カビにやられているのは
ヤマクダマキモドキ(♀)
だそうです
Kさんより連絡いただきました。


変形菌(粘菌)
マメホコリ
  カンゾウタケ

昼食時皆でいただいた

 カンゾウタケ



第3回 2006年6月10日 生駒山のキノコ観察会
 また新しい仲間のKさんが参加くださり総勢13名の参加でした。
 木曜の夜から金曜の朝にかけて雨があり、今日は一日曇天。絶好のきのこ日和・・・。
目の覚めるような美しいベニヒダタケがお出迎え。うっとりとする美しさです。何か期待を抱かせる出逢い。先月カンゾウタケを見つけたあたりで、可愛らしい今出たばかりのカンゾウタケが見つかりました。ハナサナギタケがあちらこちらで目立つ。
 先月顔を見せてくれたテングタケは1本もない、ドクベニタケがやっと2本あるもののベニタケの仲間も少ない。イグチの仲間も、アワタケの小さなものだけ。
 夏のきのこ達にとっては、雨が少なく、気温が低いのでしょうか。キノコの気持ちはなかなか理解しがたいものですね。・・・単に、勉強不足?
 しかし、この悪条件でも36種類のたくさんのきのこを見せてくれる生駒山は本当に偉大です。
素敵な ベニヒダタケ  可愛い カンゾウタケ よく目立った ハナサナギタケ
クラガタノボリリュウ幼菌 金色の雫 マツオウジ マツオウジ 成菌 ハナビラニカワタケ



第4回 2006年7月9日 生駒山のきのこ観察会
 
 先日までは雨の予報でしたが、昨日になり曇天の予報。近畿大学の若い女性が2人参加してくださり今日は総勢15名の観察会。
雨にも負けずきのことの逢瀬を楽しみましょう”だったはず。雨の覚悟はできていたが、ひどい湿度と時折雲の切れ間から照りつける陽射はかなりこたえる。
 夏のイグチの御三家アカヤマドリ、ムラサキヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキも勢揃い。ベニタケの仲間も褪色・劣化したものが多いが種類が多い。殺しのエンジェル=ドクツルタケなどのテングタケもたくさん見かけられる。いよいよ夏きのこの本番。
 赤・白・黄色のイボカサタケ、アンズタケも美しい。陽の光を透す美しい朱鷺の色のトキイロヒラタケにはうっとりとする。

 前に進めないほどのキノコで、記録したものだけで60種類を超える。途中折り返し別の道を下る。キヌガサタケが待っていてくれた。

アカイボカサタケ  シロイボカサタケ キイボカサタケケ アンズタケ
アカヤマドリ トキイロヒラタケ キヌガサタケ キヌガサタケ幼菌断面
ハナオチバタケ ヤマドリタケモドキ キクバナイグチ幼菌 オニイグチモドキ幼菌



第5回 2006年8月26日 生駒山のきのこ観察会
 日程の都合・暑さの関係で今日は5人で観察会。
  昨年もこの時期乾燥・暑さの中で観察会を持ちましたが50数種のきのこがありました。 悪条件が続くなかでも生駒山では本当に不思議なくらいキノコが顔を見せてくれていました。
 今年の夏は異常ですね。ほとんどキノコの残骸すら見当たらず、何とか十数種のきのこに出逢っただけ。
 楽しみにしていたヤマボウシも数本が葉が茶色になり枯れている。生き残った木でも、青い実の数も少なく、まったく色づいていない。
 劣化したベニタケが数種。イグチも小さなクリイロイグチの傘に亀裂が入っている。水不足で大きく育つことができるのか?
 松の倒木の微かな水分を集めあちらこちらでヒメカバイロタケが元気な姿を見せている。

 キフシススホコリもいつの間に育ったの?という思いがする。
 山麓公園の萩の花が唯一微かな秋の気配を感じさせてくれた。

たくましく水を集め顔を出す ヒメカバイロタケ キフシススホコリ
小さなクリイロイグチ 雨が降ってやらないと! 傘には亀裂が!  小さな秋 萩の花



第6回 2006年9月10日 むろいけ園地のきのこ観察会
  やっと秋の気配を感じさせる風に、ホッとしたのもつかの間、連日の蒸し暑さにぐったりの日々。
 いまにも雨の降りそうな中11名の参加。暑い暑い酷暑を乗り越えきのこたちは秋の雨に一斉に反応。たくましい。でも、きのこを求める人間以上に虫たち、カビたちが小さな小さな幼菌に群がる。50数種のきのこに出逢うが、虫やカビにやられ劣化したものが多い。

 それでも、素敵なアカヤマドリにも出逢え、雨が降り出す前に昼食を終え解散。
 残暑が厳しく、少しの時間できのこが劣化してしまう。しばらくは、きのこを求める散策のタイミングが難しい。

 素敵なきのこには、足しげく通わないと出逢えそうにないですね

こんなに小さくても
虫に喰われている
何とか、お土産になりそうなアカヤマドリ キツネノハナガサ
美しい姿の
キイボカサタケ
ウスキモミウラモドキ ちいさな ちいさな
シロヒメカラカサタケ
オニタケ



第7回 2006年9月17日 奈良 春日山遊歩道 下見観察会
  台風の影響を心配しながらの下見の観察。NPO奈良県青少年文化振興協会のかたが3名、奈良市のIさんご夫妻、大東市のKさんご夫妻が新たに参加してくださりにぎやかな下見となる途中雨がポツリとして心配しましたが何とか傘を使わず昼食後解散。
 予定コースの半ばで折り返すが、テングタケ・イグチ・ベニタケといった夏きのこがまだまだ元気。名前のついたきのこだけでも40数種にのぼる。

 谷にせり出す高木のヒラタケが心残りですが、手の届くところは何とかゲット。昼食前のマントカラカサタケの大群には思わず歓声。
 
 粉を被る?
埃を被っているようだが
コナカブリテングタケ
踊り子のような

ご機嫌な オニタケ
埃ではありません
粉を被っている

ヒメコナカブリツルタケ
頭の上のユニークな紋様
ツエタケ
度肝を抜かれる迫力
マントカラカサタケ
クリイロカラカサタケ 虫にかじられた
ツルタケの幼菌
カブトムシの匂い
 ニオイコベニタケ



第8回 2006年10月1日  奈良 春日山遊歩道 観察会
  9月の中旬以降雨が少なく、嘆いていると観察会当日が雨・・・・。
 でも雨にも負けず
NPO奈良県青少年文化振興協会のかたが30名ほど参加してくださる。新たに王寺町から参加していただいた会員さんのTさんをはじめ11人の会員の参加でにぎやかな観察会となる。「20種類くらい名づけることができるといいね」とスタート。
 乾燥状態が続きキノコには可哀相な日々でしたが、子供たちは私たちの目線と違い、キノコのレベルできのこと対話をしているかのように、元の姿が想像できないようなきのこまで、持ってきてくれます。
 新しい刺激をいただいた観察会でした。
 下見の日に群れをなしていたマントカラカサタケが今日も立派な姿を見せてくれる。まったく当てにしていなかったのに立派なウスヒラタケが今食べごろといった感じで立ち木に行列。大歓声。

 予定コースの3分の1くらいで折り返したのに、結局30種類を超えるキノコとの出逢いがありました。
 今日の雨を境に、秋のきのこのシーズンといった感じです。
 皆さんの素敵なキノコとの出逢いを祈っています。

 
大歓声!ウスヒラタケの群生 可愛い!チシオタケケ シロテングタケ
妙に色っぽい!キヒダタケ 迫力あるね!
マントカラカサタケ
マントカラカサタケと少年
きのこの身長40cm



第9回 2006年10月28日  生駒山 観察会

(奈良のMさん撮影)
 久しぶりの生駒。今日は、新らたに14名の仲間、滋賀からZさん、久しぶりにTさんも参加してくださり30名近いにぎやかな観察会となる。月曜日以降雨がなく心配しながらスタート。いつもなら30分くらいかかる最初の坂道も意外にキノコが少なくあっというまに通り過ぎ、マツオウジのシロ、ムラサキシメジのシロにもきのこがない。真っ黒な円らな瞳のようなツブラジイもまったく落ちていない。少雨の秋?温暖化のせい?なにかいつもと様子がちがう。 目をつぶって通り過ぎたくなるようなキノコにもご挨拶しながら歩く。
 しかし、生駒のきのこたちは、がっかりさせてばかりではありません。素敵なウスヒラタケにワッと歓声!でもそのあと、しばらく沈黙の行進。昨年アッと驚いたクリタケの群れを探すがなかなか見当たらない。 エノキタケの株もカビで真っ白。雨ときのこのめぐり合わせの難しさ。そのとき、アッタ!の声。クリタケの元気な株が目の前に。ウスヒラタケ・クリタケと出逢えれば上出来。気分も少し軽くなる。そのあとハタケシメジのシロにいくと素敵なハタケシメジの群れ。総数70種近いキノコとの出逢い。


いきなりお出迎え
ハナサナギタケ

針だらけの
カノシタ

大歓声!
ウスヒラタケの群れ

立派な
クリタケの群れ

フレームだけ残った
カゴタケ

大きな
ハタケシメジ

おしゃれなお化粧
クチベニタケ

名前が可哀想
クズヒトヨタケ

貴婦人のような姿の殺し屋
ドクツルタケ



第10回 2006年11月26日  生駒山 観察会 ('06年度最終会)
 小雪すぎ、冷たい雨の天気予報。それにもめげず、新しい仲間のKさんも参加。総勢18名。この熱気に雨も遠慮してくれたのか、解散地点まで傘なしで何とか済ます。ワッと驚く大群には恵まれなかったが、ちらほらご挨拶に訪れたキノコは名づけたものだけで35種ほど。
 梅雨時から夏に見られるカンゾウタケ、ハナサナギタケが小雪すぎに出ているのには驚く。巨樹・巨木が少なく木材腐朽菌のエノキタケ、クリタケの株は小さく不安定なのだろうか?紅葉・落葉が遅いのかムラサキシメジの株も小さいように思う。

 今にも降りそうにどんより曇る空で薄暗い林の中で見つけたカラフルなきのこたちに元気付けられながら今年最後の観察会を無事終える。
 

 5月、6月の梅雨のきのこ
ではないの?

小雪過ぎのカンゾウタケ
妖しげな黒
独特の雰囲気
クロハナビラタケ
ムラサキシメジの
幼く可愛い姉妹?
これなら、虫が付いていない?
妙に黒い傘
長〜い脚
アシナガタケ
本当はキット美脚
黒いタイツの
美しいエノキタケ
柄は中心性
モドキではない
ロクショウグサレキン
この時季
これがないと
クリタケ
どうする?
悩ましいやつ!
ハイイロシメジ
こんなに大きくなるの??
チシオタケ
すまし顔
美しい姿、おいしそう
ハタケシメジ
紅葉もいまが見ごろ

雨の気配に急ぎ足
山麓公園の紅葉も

見事な色合い

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