約一月間の日照り・異常乾燥。やっと昨日雨が降っただけ。これでは期待薄だなと思っていると昨日、東大阪のYさんが「雨がなくても・・・」とメールを下さる。なんと生駒で写した美しく瑞瑞しいマツオウジ、ウスヒラタケ、ナラタケモドキの写真が添付されている。おまけに「よーく注意して探してみてください」。まるで先生から課題を与えられた生徒のようだ。
本当に出ているのだろうか?と心配しながら集合地点へ。やはり皆同じ思いなのか「昨日の雨がもう少し早ければ・・・」と。参加者はMさん父子を含め9名。ひそひそ話しの通じる人数だ。
例の階段にさしかかかると、いきなりMさんが声を上げる。キノコの群れが見える。近づいてみると立派なザラエノハラタケの群れ。幸先のよいスタートだ。しかし、このあと硬質菌は目に入るがさすがに瑞瑞しいキノコは少ない。それでもマツオウジが何とか見つかる。課題の一つはクリア。しばらくするとMさんのモデルのマツオウジが出ている。しかし昨日の雨でかなり傷んでいる。昨日の雨は余計な雨だったのか。だが、スタート地点で見たザラエノハラタケは明らかに昨日の雨の恩恵だろう。キノコと雨の関係は難しそうだ。
夏のきのこの御三家のベニタケはシロハツモドキの劣化したもののみ。テングタケは昨日の雨に驚いて顔を出そうとしている猛毒のフクロツルタケのタマゴと可愛いカバイロツルタケだけだ。イグチの仲間もえさに飢えている虫たちに襲われる見目麗しいミヤマベニイグチの幼菌のみ。
それでもその後、課題その2のウスヒラタケに到達。先生の課題を全てクリアするのは至難の技と諦めていると解散地点寸前にナラタケモドキを発見。9人の目は「よーく注意して探してみてください」との注意を忠実に実行したことになる。目にしたキノコは予想に反し40種類近くになる。清々しいお天気に恵まれ、ヤマボウシの実も今年はタイミングよく熟れている・・・素晴らしい観察会となる。
(上の写真:アキノギンリョウソウ)
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