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Part 7  2010 (8) 8月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



2010年08月30日 昨日は 押しかけで 勉強
 昨日の大阪は今年の最高気温。やはりインドアーで正解。大阪自然史博物館の同定会に押しかけ佐久間学芸員の横で勉強させていただきました。お客は7人だが200種類くらい見せてもらったことになる。
 中には写真はなく口頭での質問。しかし、これが見事的中。「鉢に黄色いキノコが・・・」・・・それだけで、二人とも図鑑のコガネキヌカラカサタケのページを開いている。写真を見ていただくと「これだ」で一件落着。私はそれで終わりで、何故?鉢にコガネキヌカラカサタケやキコガサタケが出るのかまでは考えもしなかったが、佐久間氏が夏の鉢は大変高温になりそれに耐えることが出来るこれらのキノコに有利になるとの説明を聞く。なるほど「なんで」「なぜ」の発想を持ち続けないと。
 恒例の藤井寺市のArさんの珍しいキノコの写真・標本も見せていただき有意義な一日となる。
 こう暑く乾燥していると生のキノコは殆どまぐれで極たまに逢えるだけ。かなり深刻なキノコ依存症。リアルなグッズにこだわり自分でキーホルダーなど手彫りで挑戦。お陰で手の指の腱鞘炎・肩こり。凝り性は要注意。
イグチ シリーズ1 イグチ シリーズ2 テングタケ シリーズ



2010年08月28日 大阪の猛暑日観測史上発 今日で連続13日
 朝晩が少しでも涼しいといいのだが、連日28度前後の熱帯夜では体が休まることがない。
 気になるキノコがあり今日も出かける。先週幼菌があり楽しみにしていたキクメタケは踏まれてバラバラ。我家の辺りは2回ほど、ほんのアリバイ程度の夕立があったが、キクメタケの里は夕立がなかったのか?カラカラ。帽子を被っていても、頭がクラクラする。
 これではネタがないし気を取り直して別の観察ポイントへ。ここは昨日、夕立があったようで土が濡れている。ハイカグラテングタケ(灰神楽天狗茸)が出ている。メジャーをあてると大きい傘は20cmほどある。ここでは他にも幾つかのキノコが出ていて寄り道した甲斐があった。それにしても、完璧な晴天、陽射しがきつく、持参したお茶も飲み干し退散。

 このカラカラ天気の猛暑日続きでは・・・明日は陽射しを避けておとなしくしていた方がよさそう。
 (←棉の花がホッとさせてくれる)
キクメタケの幼菌(先週みたもの)
楽しみにしていたのに踏まれてバラバラ
傘径20cmのハイカグラテングタケ
ハイカグラテングタケ 幼菌でも 迫力充分 ハイカグラテングタケ
ハイカグラテングタケ  ハイカグラテングタケ 胞子
ハイカグラテングタケ 担子器 とても新鮮にみえた カワラタケ
可愛い ベニヒダタケ 幼菌 ベニヒダタケ 胞子
ベニヒダタケ  担子器・側シスチジア ミドリニガイグチの幼菌も可愛い
腐朽木の保水力はすごい
大きなマツオウジ 
ヒナアンズタケ
キクバナイグチ 
こんなにも柄の周辺がへこんでいたんだ
ヒメツキミタケだろう
実物はこんなにオレンジ色ではないのだが
ヒメツキミタケだろう 胞子 ヒメツキミタケだろう 担子器



2010年08月25日 ”雪中の紫茸”
 ・・・奈良市にお住まいのDmさんよりメールをいただきました・・・
 
「近所に住む友人K氏が「奈良名所むかし案内」とか申すケッタイな書物を読んでいたら、キノコの話に出会った……というので、以下の抜粋をメールして下さった。
 【絵は雪が降り積もる冬景色の中、キノコ取りに励む男とその妻を描いている。男は片手に一杯のキノコをぶらさげ、肩に収穫を担いで後から来る妻を気遣って、振り返っている。 絵の右上に文が添えてある。「昔菟田郡に押阪の直(おしさかのあたい)といふ人あり。雪中より紫の菌(きのこ)を得て食しければ疾(やまい)もなく寿(いのち)も長く侍りける。 これ鬼谷子がいふエイ州の不死草の類ならん」。鬼谷子は中国戦国時代の思想家で、権謀術数の法を述べた「鬼谷子」の作者ともいわれる。 エイ州とは中国の東海にあって仙人が住むという伝説の山のひとつ。押阪の直が雪のなかであつめた紫のキノコは不老不死の仙薬だったのである。 紫は日本では天皇家を象徴する高貴の色とされているが、その源流は、道教を国教とした北魏が紫を最高神・天皇大帝の色とし、その委託を受けて地上世界を治める皇帝の宮殿を紫宮とよんだことにある。 仙薬のキノコが紫だったのもうなずける。】
 キノコの図鑑をペラペラめくると紫色のキノコは沢山出てきますが、雪の中で採れる紫のキノコは何でしょうか?。千bを超す高い山では紅葉と雪景色が同時に楽しめることがあるので、「雪」すなわち「真冬」と考えなくてもよさそうですが……。」

 
 ・・・晩秋から初冬のきのこといえばエノキタケ、ムラサキシメジが思い浮かびます。ムラサキシメジは1月でも出ています。ムラサキシメジも候補者の一つですね(simo)



2010年08月25日 猛暑の大阪南港のきのこ
 ・・・大阪南港のポートタウンにお住まいのKmさんより
メールをいただきました・・・
 
「・・・ポートタウンは雨がなくからからに乾いていますが、暑いのが好きなきのこもいますね。
 今年は8月に入ってからニセアシベニイグチがぽつぽつ出ています。(去年より遅いような気がする) 雨がないのでキレイに出ます。うちのすぐ横のやつを写生しました。 8/9に見つけたのは昨日はとうとう転がっていました。 手に取ると重みをほとんど感じないくらいからからに乾いていました。 これは8/11には20センチ近くまで大きくなり、2週間立っていたのです。
 8/16に見つけたノウタケは3日間で3倍の20センチくらいに膨れて、今は巨大なほこりの塊と化しています。ちょっとにおいもします。
オオノウタケかもしれないと思っていますが。 
 雨が降るまで、きのこは少しおやすみですね。」

・・・いつも素晴らしいスケッチまで添付していただきありがとうございます。ノウタケですがオオノウタケ・ノウタケは解説を読んでも私の頭では充分理解できません。ただ、サイズですがノウタケは5−15cm、オオノウタケは15−25cmとありますね。図鑑のサイズについては絶対とは思いませんがオオノウタケかも知れないですね(simo)



2010年08月22日 明日は処暑だが・・・ 南河内のきのこたち
 
昨日は夜明け前に雷鳴で起こされた。今日は昨日の雨の恵みを受けた子に逢えるかも明日は処暑だというのに、相変らずまとわり付くような湿気と暑さだが、どこにいても暑いのならと、懲りずに?飽きもせず?きのこ散策。といってもかなりバテ気味で近場へ。
 雨は恵み?災難?何故かベニイグチが随所で見られる。だが、大きくなった子はかなりの確率でカビで真っ白になっている。傘が開くのを待つのがワキマエだろ!だが、開いていないベニイグチも随分カビに侵されている。やはり成菌には雨は災難だろう。キクバナイグチ、キアミアシイグチなどのイグチの仲間、そしてテングタケの仲間はこの暑さでも意外と元気だ。
 ウスヒラタケは足が速く昨日の雨で出た子がもう劣化し始めている。ヒロヒダタケは水分の少ない場所にいたため大きくなれずに乾燥し始めている。傘径1cmほどのヒダが垂生した可愛いきのこが行列している。ヒメツキミタケだろう。
これ以上傘が開いたものは殆どカビで真っ白
ベニイグチ
左の子は胞子を飛ばすことが出来ないうちに
カビに侵されている
黄色味の強い キクバナイグチ キアミアシイグチ
上品なコテングタケモドキ シロオニタケのツーショット
無傷で美しい
水分不足 このサイズでも大人
テングツルタケ
条件が悪いと超早熟、超矮生で世代交代?
猛毒 フクロツルタケ 幼菌
黄色いツバ・・・ クロコタマゴテングタケ
クロコタマゴテングタケ 胞子 クロコタマゴテングタケ 担子器
全体粉だらけ
ティラミステングタケコナカブリテングタケ
ティラミステングタケコナカブリテングタケ 胞子 ティラミステングタケコナカブリテングタケ 担子器
ティラミステングタケコナカブリテングタケ 傘上粉粒細胞  昨日の雨で出たのに
もう傷んでいるウスヒラタケ
ヒロヒダタケ
水分不足 もうヒビワレ劣化し始め
ヒメツキミタケ?だろうか
ヒメツキミタケ?胞子 ヒメツキミタケ?担子器



2010年08月21日 猛暑・日照続き 菌欠状態 
 それでも・・・ 
 
今朝は夜明け前の雷鳴に起こされる。ところにより雨の予報を見ても一向に我家付近は降らなかったのに、それなりの雨量があった。しかし夜が明けると一気に気温が上昇し、蒸し風呂状態。この日照・猛暑では菌欠状態。
 期待できないが少なくとも家に居るよりは涼しかろうと、久しぶりに金剛山へ。水と縁のない尾根道を避け、谷道をゆっくりと登ると思ったより涼しい。頂上の遊歩道はゆっくりと歩くと殆ど汗も出ない。さすがに1000mの高度があると別世界だ。それでも売店の主人の話では平地に比例して今年は温度が高いとのこと。
 谷道はすぎの植林ばかりであり、キノコはあてにしていなかったが、少し色あせ気味だが優雅な紫色のムラサキホウキタケが怪しげな美しさで結構出ている。大きなきのこは目に入らないが、小さなきのこがポツリポツリと頑張っている。それにしてももう少し体力をつけないと。

 (写真:水は滴らないが、名にふさわしく血潮を垂らしている、フリンジも素敵なチシオタケ))
☆ 猛暑日の金剛山 
谷道沿いでクサアジサイがたくさん見られる ヤマジノホトトギスが木漏れ日を受け美しい
杉林の林床で紫色が美しい
ムラサキホウキタケ
ヒメカバイロタケ
真っ白にお化粧した マメザヤタケ
すっかりカビに侵されている
ムラサキホウキタケ 胞子
小さく透明で染色しないと見えにくい
ムラサキホウキタケ 担子器 ムラサキホウキタケ 原菌糸



2010年08月19日 "雨待ち中?"
   ・・・大阪 泉州のSuさんよりメールをいただきました・・・
 「盆休みに見つけた卵が気になって・・・ もう、10日程雨降ってないのでカラカラできのこが無い! 赤いきのこ。コウジタケ?の幼菌かな・・・ 目的の卵もこの乾燥で殆ど変わって無い。 直径6cm程のこの卵の正体は・・・ 無事成長出来るのか?
 近くにもう一つ、こちらはタマシロオニタケあたりかな? 最近気になってる一瞬マツタケの頭の様に見え無くもない卵。 外側はちょっと固い皮で内側に皮質の様な腹菌類? ツチグリの幼菌とか? うす〜いムラサキ色したイグチ、乾燥で大きく成れ無かったのか? 小さいままで。 ムラサキ色のきのこを時々見るがなぜか何時も名前が判らない。 」

 ・・・赤いキノコ、抜群のべっぴさんですが? 紫のイグチ・・・孔口の感じはニガイグチ属のような?褐色色に変色しているのは、ブドウニガイグチの可能性がありますが・・・? それにしても、暑い中ご苦労様です。この猛暑の中、キノコ探しは宝くじみたいですね。「買わないと当たらないし、買っても当たらない」・・・歩かないとキノコに逢えないが、歩いてもキノコは殆どないものね!(simo)

ツチグリ ツチグリ断面




2010年08月15日 和泉葛城山にてしばしの涼 & 墓参り 
  最低気温が28度を超えると変な時間に目覚めてしまう。雲に覆われて蒸し暑い中、少しはましだろうと早朝より和泉葛城山へ出かける。意外とキノコが少ない。キノコも盆休みですかね。それでも、ブナの倒木にはクチキトサカタケ、かなり腐朽の進んだブナの根際にはトンビマイタケのようなものが。
 帰り道で青空が広がり始める。やはり陽射しがきつい。曇り空の蒸し暑さも辛いが、厳しい陽射しもこたえる。午後は父の様子をみに施設に行き、母・姉の墓参りに。
ボタンズルが美しい季節 いつも律儀に並んでいる クチキトサカタケ
クチキトサカタケ 胞子 クチキトサカタケ 子嚢
完全にカールしている側糸
トンビマイタケだろうか?
大きいものは一枚で20cm前後ある
触ると真黒に変色
トンビマイタケだろうか?
胞子が図鑑のものと少し違うので??
隔壁の多い菌糸 1菌糸 キイボカサタケ
オシロイタケも汗だく この子はいつか 頭をもたげるのか?
このままでは胞子がうまく落ちないだろう ミヤマベニイグチ



2010年08月14日 台風一過の晴天はないの? 
   明日香路・近つ飛鳥の散歩道
 スチームサウナにいるかのようなひどい蒸し暑さ。家に居てもクーラーの風に当たるだけ。久しぶりに竹之内峠を越え、明日香路を散策・・・。あてにしていたキノコには出逢えず。橿原市の本薬師寺跡のホテイアオイを眺めて帰る。それにしても、それなりに雨があったのにキノコはご機嫌斜めなのか?橿原神宮の森にたちより少し探すが、被写体になってくれそうな子は殆どいない。傘がたくさん並んで楽しいツヤウチワタケ、ツエタケ、タマチョレイタケ?くらいしか見当たらない。

 結局、峠を戻り河内の近つ飛鳥付近を散策。それなりに可愛いキノコが出迎えてくれ楽しませてくれた。それにしても雲が空を覆い、蒸し暑いこと! 
我家のサギソウはお盆の花 橿原市 本薬師寺跡のホテイアオイ
ツヤウチワタケの行列 橿原市 タマチョレイタケでいいと思うが 橿原市
ツエタケ 橿原市 ノウタケ 出たところだというのに齧られて 南河内
キクバナイグチの幼菌がたくさん見られた 南河内 キアミアシイグチも素晴らしい色合い
クモが抱きついている
 南河内
キッコウアワタケ 頭はヒビワレ紋様 南河内  独特の雰囲気のあるキイロアセタケ 南河内
猛毒フクロツルタケ 結構スタイルがいい 南河内 シロオニタケのツボミたち 南河内
触ると激しく褐色に変色
ブドウニガイグチでいいのだろう
 南河内
ブドウニガイグチ 胞子
ブドウニガイグチ 担子器 ブドウニガイグチ 側シスチジア
キツネノカラカサタケモドキのようだ 南河内
キツネノカラカサタケモドキ 胞子 キツネノカラカサタケモドキ 担子器
松の腐朽材上のムラサキホコリの仲間 南河内 拡大すると (目盛=mm)
頭部の拡大1 頭部の拡大2



2010年08月14日 "キクラゲの話"
   ・・・奈良市にお住まいのDmさんよりメールをいただきました・・・
 「キクラゲを漢字で「木耳」と書く……その文字を見て「上手い当て字だ!」と感心します。  銭谷武平著「大峰こぼれ話」という大峰山の麓、洞川地域の限定的な書物を読んでいたら、目が飛び出るほどにびっくりするキクラゲの話が出ていました。
 以下にその部分を抜粋します。
 洞川地区では女陰をツビ、またはツビッコと言う。 南方熊楠氏によると熊野あたりで「ヤマンバノツビクソ」という植物が採れると書いてある。「キクラゲのことを、この辺りでは山姥のツビクソ(陰門の垢」と申す。山姥の陰垢と呼ぶものを二つ採ったが、これは鼠色で膠の半凝様の菌で、裏に細い針がある……那智山で見出し、いずれも砂糖をかけると、寒天を食うように賞翫しえて、全く害を受けず」。
 私か驚き、また面白くも思うのは庶民の奇想天外なる発想です……キクラゲを見て「女陰のアカ」と思う辺りは私の想像を超えており、何処を押せば、そのような発想が浮かぶのか?。 でも、そのユウモラスな名前を聞いて「アッハッハ……」と大声で笑ってしまいました。 」

 ・・・気になって、「きのこの語源・方言事典」の「山姥」の項を見ると、ヤマウバノカミノケのことが書いてある。「ヤマウバノカミノケは一名、七難の揃毛または悉難の揃毛(そそげ)という。この本体を南方熊楠が初めて担子菌の菌糸束であることを明らかにした」とある。南方熊楠さん、さすが色々なところに出てきます(simo)



2010年08月14日 "きのこ畑?"
   ・・・大阪 泉州のSuさんよりメールをいただきました・・・
 「車で走ってたら、道路沿いの畑にきのこが生えてる様に見えたので、カメラ持って再度見に行ったら、やっぱりきのこだった。 イッポンシメジみたいだが・・・ 小さい畑だが、一面ボコボコ生えてる・・・? 畑の草抜きをしてたら、有った小さいきのこもおまけに。 」
 ・・・私はイッポンシメジをみたことがありませんので、??ヒダの色とかどうなっているのでしょうね(simo)
 *** 8月16日追記***
 このあと、下に掲載の断面の写真をお送りいただきました。イッポンシメジ属に間違いないですが、種小名はどの図鑑をみても充分理解できません。
*** 8月16日追加 ***
このヒダを見るとイッポンシメジ属であることは
間違いないですが、種小名までは私では無理です



2010年08月13日 "・・・結構降ったので・・・"
   ・・・大阪 泉州のSuさんよりメールをいただきました・・・
 「月曜日も結構降ったので、また期待して・・・ 思った程濡れてない。 最近定番のきのこも見当たらない。 白い毛生えたアオゾメタケの幼菌かな?まだ青くなってないが・・・ 切り株が真っ白になってるのが有ったので見に行って見たら、きのこは無かったが、足下にショウロみたいなのが有ったので切ってみたら、本で見た見覚えの有る断面のシラタマタケ。 ヒロハウスズミチチタケもポツポツ有るが、虫食いばかりで・・・ たまたま、水分補給をしてたら足下にニカワホウキタケかな? まだ、小さいので良く判らないが・・・ 帰りに、キアミアシイグチの幼菌かな? 」

 ・・・写真の子はキアミアシイグチなんでしょう。置物みたいで可愛いです(simo)

アオゾメタケ? シラタマタケ
ヒロハウスズミチチタケ ニカワホウキタケ?



2010年08月08日 "最近続けて雨が降ったので・・・"
   ・・・大阪 泉州のSuさんよりメールをいただきました・・・
 「3日ほど続けて夕立があって、金曜日は結構降ったので期待して行ったら・・・ 歩き出していきなり無さそうな気配。道端にシロハツモドキが・・・ 最近、此ればっかり!あとタマシロオニタケ、ドクツルタケ・・・ 白い毒きのこばっかり。 道端に傘径20cmほどのシロハツモドキが蹴っ飛ばされている。柄も太い所で5cm位有る!
 アセタケの仲間?小さいきのこが1本ずつ3種類? あと1種類?なきのこ。
次の所で見つけたホコリタケと普通のきのこを足して2で割った様な・・・ 傘の茶色い所が粉の様になってるきのこ・・・」

 ・・・純白の幼菌を見ているとサビ!なんて失礼な名前だが?小さく端正な孔が柄の部分までくっきりと見える。独特の表情で可愛いですね(simo)
サビハチノスタケ アセタケの仲間
キイロアセタケ これも劣化したキイロアセタケだろうか?(simo)
ヤグラタケのうよだが(simo)



2010年08月08日 荒ぶる神=荒神さん
  さすがに高原は涼しい 初秋のきのこハツタケも
 大阪の蒸し暑さを逃れるには、高いところに限る。大阪からは高野山の更に奥にある奈良県吉野郡野迫川村の海抜1200mを超える荒神岳山頂に祀られている「荒ぶる神=荒神さん」-荒神社(こうじんじゃ)=立里荒神(たてりこうじん)を訪ねた。神社の縁起では「弘法大師が高野山を開くにあたって、伽藍繁昌密教守護のため、板に三宝荒神を描いて古荒神の地に祀るとともに、檀上の鬼門にも荒神を勧請して高野山の大伽藍が成ったという」とある。高野山から車でも小一時間かかる交通便の悪いところだがこの暑さの中たくさんの方がお参りに来られている。うまい具合に何とか社務所あたりで雲が晴れた瞬間を捉えることができた。シロイボカサタケ、コチャダイゴケ、そして初秋のきのこハツタケに出逢う。
 社務所前の温度計は11時で24度。久しぶりの自然の涼。
延々と続く階段 それでも 途切れずお参りの方が
シロイボカサタケ コチャダイゴケ カップの径は5mmほど
コチャダイゴケ 胞子 コチャダイゴケ ペリディオール表面の骨格菌糸
傘径11cmほどの ハツタケ
初茸やまだ日数経ぬ松の露(芭蕉)
初秋のキノコなんですね
ハツタケ 胞子
ハツタケ 担子器 ハツタケ シスチジア
☆ 帰路立ち寄った南河内の里山
  一昨日、激しい雷鳴のあったあたり。光と音のずれ・方角からして・・・野迫川村からの帰路南河内の散歩道に立ち寄る。
 秋の七草の一つ、オミナエシが美しい。先日の雨に反応した可愛いキノコたちにも出逢えた。
やさしい感じの花 オミナエシ この暑さでは
汗だくのマツオウジ
金色の汗のように見える 微かな黄色味 ウスキテングタケの幼菌だろうか
この子も今朝にでも顔を出したのか? トガリベニヤマタケだろうか
透き通るような感じの美しい脚
激しく穂先が分岐する
カレエダタケだろうか
ウラグロニガイグチの仲間?
このサイズだが ウラグロニガイグチの仲間かな
連日の厳しい陽射し・猛暑の中
きのこたちも超早熟・超矮小化して世代交代を図っているのだろうか?
この夏、図鑑記載のサイズに比べて異常に小さいサイズのキノコが目立つような感じがする
(根拠なし、歩いていて感じているだけ)
ウラグロニガイグチの仲間? 胞子 ウラグロニガイグチの仲間? シスチジア



 2010年08月08日 久住の高原のきのこ
 
---- 熊本のHrさんより久しぶりにメールをいただきました。涼を運んでくれる高原の写真ありがとうございます・・・
 「・・・暑い季節ですが皆さんのきのこ便り楽しく見させてもらってます。 さて、私たちも暑さをさけて久住の高原を散策してきました。 熊本市内は35度を超えていましたが、標高1000mを超えるところにあり日陰は25度以下と快適な山道です。
 今日のメインはチチタケ、私の指ぐらいの茎のチチタケ、カメラのキャップの倍ぐらいの笠のものなど思わぬ大物に歓声を上げてしまいました。 収穫したチチタケは、油で炒めて、醤油で煮込み、冷たいうどんのつけ汁としていただきました。噂のごとく、魚系の出しの味がして、美味しかったです。 それから、本に「チチタケは煮干し様の臭いがする」と書いてあり、今回それを実感することができました。(結構くさく、女房は台所の生ゴミの臭いと言ってました。)・・・」
・・・ 緑のカーテンで窓を覆い、打ち水をしても大阪の夏は絶望的な蒸し暑さ。北海道でも猛暑日だというのだから緯度ではダメなのでしょうか?それなら高度でと今日はしばしの涼を求めて高野山の少し南のあたり海抜1200m付近を散策。社務所の温度計は11時で24度。大阪は27・8度の最低気温であり、久しぶりの涼しい温度を感じて帰る。九州のHrさんか素敵な高原からのお便り。やはり高原しか涼しいところはないですね。(simo-私の雑記はまだ未整理なので数時間後かな・・・)
久住の山々(硫黄山、三股山)
見ているだけで涼しくなりそう
(simo)
チチタケ
チチタケ ベニナギナタタケでしょうか?(simo)



 2010年08月07日 立秋だが 暑い
 
---- それでも、きのこは頑張っている・・・
 雷鳴だけ聞こえて、一滴の雨も降らず、湿度だけが高くなる日々が続いていたが昨夜、やっとお湿り程度の雨が。よろこんで近くの観察ポイントを回るが、陽射しとともに気温が上がり、カラカラモードの景色だ。昨日の雨で目覚めたきのこには何時になれば逢えるのだろう。
 諦めながら歩いていると小さなヒメコウジタケが目に入る。頑張っている子がいるんだと思い直して歩を進めるとコウジタケ、キッコウアワタケらしきものが出ている。なかなか根性のある奴だ。小さな谷筋の杉林では立派なシロオニタケがでている。虫食いの穴は少ないが、ヒダを歩く蟻が異常に多い。人間には毒成分を持つが、蟻には魅力的なんだろうか?
 母と姉の墓参りを済ませて帰ると、庭の片隅で白いものが見える。サギソウが咲き始めている。
5円玉より小さい
ヒメコウジタケ
 ヒメコウジタケ 胞子
ヒメコウジタケ 担子器 ヒメコウジタケ シスチジア
コウジタケ 幼菌 コウジタケ 幼菌 裏面
標準的サイズのコウジタケ
管孔は虫食いで相当傷んでいる
コウジタケ 胞子
コウジタケ 担子器 コウジタケ シスチジア
キッコウアワタケ キッコウアワタケ 岩盤の上の僅かな苔に養われていた
小型のキッコオウアワタケ
ジャンボサイズのシロオニタケ 異常な数の蟻の大群がヒダを歩き回っている
シロオニタケ 幼菌 この時季咲き始める 庭のサギソウ



 2010年08月01日 昼も夜も 南河内の野に遊ぶ
 
---- 昼は河内の野のキノコと戯れ、夜はPLの花火見物・・・
 連日の暑さで完全に体調がおかしい。それでも、先日の雨に反応したきのこの呼ぶ声が聞こえるような・・・!朝から近くの丘陵を散歩。丘陵はまだ湿気が残っているのにキノコは思ったほど出ていない。昼の暑さもさることながら、こう連日熱帯夜が続くと地温も殆ど下がっていないだろうし、キノコの方は人間みたいにワーカーホリックにはならないのでしょう。条件が合わなければ、きちんと休養しているのかも。

 それでも懲りずに探していると幾つか目を惹くキノコに出逢える。
 くたびれているので今年は家の近くでPLの花火を見るつもりだったが、やはり光と音のずれが気になり全く臨場感がないもんな。結局、光と音のタイミングの合う場所へ出かける。警察も現場付近の警備で手一杯なのか、反対車線に違法駐車する車の行列で帰りは殆ど動けない。今年は日曜日だもん。
これは花火ではありません ???
落下した青い柿の実を分解中
ケカビの仲間

(ちょうど先日「カビ図鑑」(全国農村教育協会)で見ていた子だ)
オシロイタケ
シロオニタケ このサイズの頃は オシャレなのだが
木陰の濡れ落葉にはハリガネオチバタケ 柄に全くササクレが見えない
猛毒のシロタマゴテングタケだ
シロタマゴテングタケ 胞子 シロタマゴテングタケ 担子器
ベニイグチもこのサイズの頃は美しいが 存在感充分のドッシリとした 足元
ベニイグチ 網目紋様の素敵な 胞子 ベニイグチ 担子器
ベニイグチ シスチジア ミドリニガイグチ 姿を見れば分かるので
齧ったことがない どれほど苦いのか??
ミドリニガイグチ 胞子 ミドリニガイグチ 担子器



Part 7  2010 (8) 8月 
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