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Part 7  2010 (1) 1月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



  2010年01月31日 雨の長居植物園
 あいにくの雨だがこの季節いつも出かける長居植物園へ。
ネコヤナギ、マンサクが春の訪れを感じさせてくれる。ツバキ園では落葉をかきわけるまでもなく、たくさんのツバキキンカクチャワンタケが顔を見せてくれる。木・春で椿だから椿は春の花。その季節がこのキノコの旬なのだろうか。
雨粒をがキラリとオシャレ 本当はカサ径1cmほどだけど ツバキキンカクチャワンタケ



  2010年01月30日 南河内 硬いキノコたち
 
もうすぐ立春。ここのところお天気の変化がめまぐるしい。季節が一歩一歩春に向かっている感じだ。一昨日まとまった雨があったので今日はキノコたちに逢えると期待していつもの散策コースを歩くが、この雨で目を覚ましたキノコはアラゲキクラゲ、ヒメキクラゲ、ハナビラニカワタケくらいだ。
 普段あまり目を留めることのない硬いキノコを幾つかもって帰って覗いてみる。見た目には新鮮そうでも胞子を観察できるキノコは少ない。それでも幾つか図鑑の絵の感じが見ることができた。懲りずに付き合ってやらないと。
 帰り道、梢に小さな美しい小鳥が見える。ジットしていると何とか手持ちのカメラで捉えることのできるところまで来てくれた。ルリビタキの貴公子のようだ。キノコの少ないなか歩いたご褒美か?
手持ちのコンデジでは ピントがもう一つだが 素晴らしい色合い、プロポーションのルリビタキの貴公子
スエヒロタケ スエヒロタケ 胞子
このキノコが原因の病気もあるようだが、亡き母が佃煮にしてくれたのが懐かしい。
山陰生まれの母は、確か「ネコミミ」と言っていた。「北陸のきのこ図鑑」では「一部で食す習慣あり」とある。
シロコメバタケ
コナラの立ち枯れの幹、落枝を真っ白に染めていた
シロコメバタケ 胞子
シロコメバタケ クランプが並ぶ
独特の形状のシスチジア
シロコメバタケ クランプが見える
シロコメバタケ 担子器 ミイロアミタケ
サガリハリタケ サガリハリタケ 胞子
サガリハリタケ 担子器 サガリハリタケ クランプ



  2010年01月26日 生駒の冬のきのこ
---東大阪市のYmさんよりメールをいただきました--- 
 「先日、今年3回目の生駒を少々。やはりエノキタケとヒラタケでした。
 エノキタケ、昨年分は惨めなお姿でしたが、2010年バージョンが一本の倒木に数ヶ所出ていました。そういえば、このシーズン、撮ったエノキタケはすでに100枚を超えています。(ほんとに他にないですよね)
 ヒラタケは変わった色のも発見。(長径3cm程)ちなみに今月の我が家のカレンダーはヒラタケです。 センボンクヌギタケでしょうか、氷の帽子をかぶって可愛いです。」



  2010年01月24日 南河内 春の香り そしてキノコ 
 
穏やかな日差しに誘われ近くの道明寺天満宮にいくと先日の暖かさにウメが咲き始めている。今日の陽光の中で梅の花をみていると春の足音が感じられる。
 キノコ散策の散歩道では、可愛い幼菌、お土産頃のエノキタケの株が出ている。木陰の腐朽の進んだ落枝にはタマキクラゲ、ヒメキクラゲ。そしてツバキキンカクチャワンタケもいよいよシーズンといった感じで先週に比べたくさん顔を出している。
道明寺天満宮の梅
色白のエノキタケ 幼菌たち 食べ頃のエノキタケ
食べ頃のエノキタケ ツバキキンカクチャワンタケもいよいよシーズン
タマキクラゲ タマキクラゲ 担子器
タマキクラゲ 担子器 ヒメキクラゲ
ヒメキクラゲ 担子器 ヒメキクラゲ 担子器



  2010年01月23日 異常な暖かさの大寒だったが 生駒界隈のきのこ 
 
大寒の日は、記録的な暖かさだったが、翌日より冬らしい気温だ。寒暖の差がこたえる。
 あまり日の差さない寒い中、生駒山界隈を散策。キノコを目にするより先に林床の藍色の美しい実が目に飛び込んできた。ヤブミョウガの実のようだ。たまには通ったことのない道を歩くのも楽しい。冬の寒さ・強風のなかでも落ちずに残っている美しい実にしばらく見とれる。
 先日の久しぶりの雨が湿気をもたらしたのか落葉の間で随分脚の長いキノコが1本。特別なにおいはしない。アシナガタケでいいようだ。センボンクヌギタケも小さなカサが身を寄せ合っている。本当に寒さに強い子だ。近くの湿った腐木にはアラゲコベニチャワンタケ。
 だが歩けど歩けどやはりキノコは少ない。落ちた枝に並ぶ目の回りそうなヒダのワヒダタケが目に付くくらいだ。




秋から今まで寒い中、風にも飛ばされず
くっついている 素晴らしい色合いの実

ヤブミョウガ
アシナガタケ
アシナガタケ 胞子 アシナガタケ 担子器
センボンクヌギタケ アラゲコベニチャワンタケ
アラゲコベニチャワンタケ 子嚢・側糸 アラゲコベニチャワンタケケ 剛毛体
ワヒダタケ ワヒダタケ 剛毛体



  2010年01月17日 近畿は乾燥注意報
     それでもキノコは・・・・

 
寒いから水遣りを横着していると庭の鉢の土は白い。寒いので水を触る気がしないが、これだけ乾燥した冬の風が吹けば小さな鉢はカラカラだ。
 乾燥注意報の出ている中、果たしてキノコはどこへ行けば逢えるのだろうか?と思いつつ定番コースの明日香・橿原神宮方面へ出かける。
 明日香では、落葉に隠れて何とか鮮度を保っているエノキタケのみ。
 橿原神宮の森も、かなり乾燥状態。出来るだけ陽の射さない水分の多そうなところをウロウロ。何と期待に反し、スギエダタケの美しい姉妹?瑞瑞しいとはいえないがセンボンクヌギタケの群生。腐木にはヒメロクショウグサレキンの緑が鮮やかだ。
 この季節にこれだけ出逢えれば大満足。

 (← 写真:スギエダタケ)
確かこの辺りで見たことが・・・
落葉をかき分けると 隠れていた エノキタケ  
 明日香
センボンクヌギタケ
ヒメロクショウグサレキン スギエダタケ シスチジア
スギエダタケ 担子器 スギエダタケ 担子器



  2010年01月16日 寒さにめげず
 
結構冬らしい寒さが続いている。それでも何気なく庭の片隅をみるとフキノトウがかなり膨らんできている。春の足音が聞こえているのだろうか?
 キノコは期待薄だがマア出かけてみるか・・・。近くの散歩道を散策するが硬質菌すら瑞瑞しいものは殆ど見当たらない。この時季、たまにコウヤク状のキノコを顕微鏡で覗くが胞子は見えない。硬質菌もこの寒さでは胞子を出していないのか。
 公園ではどこもツバキの花が美しい。根際を掻き分けてみるが小さなCUPしか見当たらない。
 それでも諦めきれずに切り株を探しているとエノキタケの株が見えた。寒風に吹きさらされ埃と落葉が乗っかっているが、丹念に探すとそれなりに収穫できた。
 今夜もエノキタケご飯。カミさんと二人では贅沢だが。それにしても、エノキタケは寒さにめげない、風の子だ。えらい!えらい!



  2010年01月11日 一粒で二度おいしい?
 
昨春、京都のDさんに教えていただいたエリカを探したが入手できなかった。 今年こそと探してやっとエリカ・ダーレンシス(erica darleyensis)に出逢えた。根の周りを探すが白い花に褐色の小さなキノコがついているのが一鉢のみ。他の鉢では見つけることができなかった。近くに置いてあるスズランに似た花をつけるエリカの鉢が目に入る。送り状を見ると長野県のS園芸とある。私と同じ苗字だ。これも何かの縁。この鉢には褐色と白っぽいキノコの二種類が付いている。スズランエリカ(Erica formosa)というようだ。
 子嚢と胞子を見るがErica darleyensisのものErica formosaについた二種の子嚢菌の違いは良く分からない。同じキノコなのだろうか?
 それにしても花の少ないこの季節に美しい花を楽しませてくれ、おまけに可愛いキノコが生えてくるなんて素敵だ。
 是非、来年も花・キノコともに楽しませて欲しいものだ。しかし、ネットで調べると暑がりの寒がりだという。素人が来年も咲かせる事ができるのだろうか?
エリカ・ダーレンシス(Erica darleyensis)白花・赤花


エリカ・ダーレンシスの白花の子嚢菌
スズランエリカ(Erica formosa) 魅力的な花
スズランエリカの子嚢菌 褐色と白っぽいもの スズランエリカの子嚢菌
 三種類の胞子と子嚢・側糸 --- 殆ど同じに見えるが・・・? 
胞子 子嚢・側糸
エリカ・ダーレンシスの白花の子嚢菌 胞子 エリカ・ダーレンシスの白花の子嚢菌 子嚢・側糸
スズランエリカ 褐色の子嚢菌 胞子 スズランエリカ 褐色の子嚢菌 子嚢・側糸
スズランエリカ 白いほうの子嚢菌 胞子 スズランエリカ 白いほうの子嚢菌 子嚢・側糸



  2010年01月10日 南河内の水仙見頃
   そして 
冬のハナビラ
 
家の庭の水仙が昨年暮れから見頃。ボチボチ水仙でも見に行くか!と考えていると今日の朝刊に千早赤阪村の水仙の写真が出ている。大阪府下唯一の村。楠木正成生誕地近くの正成が築いた出城跡の棚田一面に5万本の水仙が見頃を迎えているという。
 道路は車であふれている。人を避けて写真を撮るのは無理。どのアングルでも人影が写りこむほど。合併の話はご破算になったようだが、素晴らしい伝統があり緑豊かなこの村が何とか自前で発展して欲しいものです。
 近くの散歩道でキノコを探すが寒風にさらされる丘陵は寒さもさることながら乾燥気味でキノコの姿は少ない。それでも昨日お参りした菌神社のご利益だろうかクロコバンタケにお目にかかる。そして枯れ枝にはカビることなく美しい姿で天然乾燥品になったハナビラニカワタケ。持って帰って戻して食べればよかった。
棚田跡を埋める水仙 
遠く見える山も楠木正成城跡
この時季では珍しい暖かな日和 香りが素晴らしい
クロコバンタケ 何となく縁起がよさそう 無傷で天然乾燥 ハナビラニカワタケ
ハナビラニカワタケ 担子器



  2010年01月10日 " 雪をかぶったなめこさん "
 ---
 大和郡山のHrさんより、素敵なメールをいただきました。---
 「昨日は、この冬最初の雪山遊びをしてきたのですが、あれ〜、なめこがあるやん。 雪をかぶったなめこさんの写真です。
  スノーシューをはいていたので、ちょっと登ってとりにいくことができなかったのですけど。こんな時期にもできるのですね。
  自分のスノーシューを初めてはいて歩きました。」



  2010年01月09日 寒の最中 小さな春を求めて 滋賀県へ
 例年この時季、えべっさん寒波で寒いが今年は先日、七草寒波がありこの三連休は比較的穏やかだ。一足早い小さな春を感じに滋賀県の早咲きの菜の花を見に出かける。
 思いのほか早く美しく咲き誇っている。比良山系の白い雪、菜の花の黄色、これで空が青く澄み渡っていると最高だが。それでもカミさんと二人で一足早い春を堪能した。
 そうそう、せっかく滋賀に来たのだからと、Oさんが教えてくださった菌神社を訪ねることに。携帯のネットで調べ、電話番号で検索して進む。しかし着いた所は草津市の伊砂砂神社。もう一度、携帯でネットの小さな地図をみて探し、お目当ての菌神社にたどり着く。参道は松並木、神社はヒノキ林
に囲まれている今年も素晴らしいキノコとの出逢いがありますようにお願いして帰る。
 家で調べると、菌神社は無人で近くにある草津市の伊砂砂神社が管理しているようだ。なお、菌神社は栗東市中沢1-11-15にある。
* 菌(クサビラ)神社由緒記の社名の由来 *
「景行天皇の頃(西暦100年代) 竹田折命が料田に田植えしょうとした所 一夜にして菌(キノコ、クサビラ)が一面に生えたので 之が上聞に達し、菌田連(クサビラタノムラジ)の姓を賜ったという古伝あり 当社は舒明天皇9年(西暦637年)勧請するところと伝えられる 初めは口狭比良(くさひら)大明神と称えたが 室町時代には草平(くさひら)大明神となり 明治の初年頃現在社名に改め明治9年村社に列す 膳所藩主の崇敬厚く境内一町四方を免除地とし田三反を寄進された 現在の本殿は享保12年(西暦1727年)造営の棟札がある」とある。
守山市の早咲きの菜の花
菌神社 参道 本殿はヒノキ林に囲まれる
乾いていてキノコには出逢えず



  2010年01月03日 '10年 初きのこ
 昨日は渋滞予想は分かっていながら岡山で入院中の義父のお見舞いに出かける。渋滞前に帰るつもりで早く出て昼食を済ませて帰ろうとするが、お正月で閉まっている店が多い。かろうじて見つけた店がこれまた待たせてくれる。注文して食事にありつくのに小一時間。結局渋滞予想通りの混雑の中帰る事になる。
 今日やっと、今年の初キノコデー。近くの里山は乾燥していてキノコらしいものは目に入らない。林床のコウヤボウキの淡いピンクの穂がにぎやかで目をひく。それでも、今年の初キノコを探そうとツバキの樹下でしゃがみこみ必死でツバキキンカクチャワンタケ探し。しばらく探してやっと可愛いCupを見つける。この時季、これだけでも満足満足。
庭のロウバイが満開で、
微かで上品な香りを漂わせている
林床で淡いピンクの穂が目をひく コウヤボウキ
今年の初キノコ 可愛いCup 
ツバキキンカクチャワンタケ
ツバキキンカクチャワンタケ 
子嚢と側糸が並ぶ



  2010年01月02日  【 菌賀新年 】

 ---今年もOさんから素敵な賀状をいただきました。---

 「明けましておめでとうございます!
 旧年は観察会などでお世話になりました。 本年もますますもって熱を帯びてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、山はすっかり冬のキノコと晩秋の居残りが少々のみとなり。。。
 少しさびしいですが季節の移りを見守っています。
 
 この季節にと、通販で取り寄せたツクリタケ(ブラウンマッシュルーム)とナメコとエリンギが着実に部屋で育ちつつあります♪
 ツクリタケとナメコはまだ菌糸を伸ばして準備中といったところですが、エリンギはいち早く頭を出し始め。。。このような次第です。27日頃から動きが見えて、29日・30日・31日と、綿棒の頭のようなものがどんどんと。。。先端に見えていたベージュの部分は傘となり、こんな状態に。。。いかんせん、サイズが小さいような。。。
 今後が楽しみです。よく見ると、側面のビニール上にまで菌糸を伸ばして幼菌が育ちつつ。。。頑張るなぁ。」 



 2010年01月01日 
 あけましておめでとうございます
 暖冬ぎみだったのに、昨日から急に冬本番の寒さ。キリッと身の引きしまる感じでこれもいいですね。寒い季節は寒く、暑い季節は暑い方が安心感があります。 皆さんにとって今年が良い年でありますようお祈りいたします。
 この寒さでキノコたちも冬眠中。近くの里山でアオツヅラフジのツルを採ってきて、キヌガサタケ風のツル細工をこしらえ飾ってみる。今年もキノコ中毒の症状は治らないでしょうね。 今年は、どんなキノコたちに逢えるのだろうか?
  ( 写真:信貴山 朝護孫子寺にて )



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