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Part 5  2008 (5) 5月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です



 2008年5月3日  危ないと報道された吉野の桜
 4月の中旬NHKのTVで吉野の桜が危ないとの報道ががあった。桜が水分を必要とする成長期の6月の雨が少なく、逆に水分をあまり必要としない7月に集中豪雨が多く、水分の多いところを好むシダ植物が、桜の足元をぎっしりと覆う状況になっているようだ。こうした水分過剰などの結果、桜の樹勢が弱まりウメノキゴケ、ヤドリギ、てんぐ巣病などに侵されている状況だという。北東向きの斜面が特に危機的状況であるという。
 急速な病気の拡大を防ぐため地元旅館経営者などがボランティアで病枝の剪定等を行ってるが、歯止めがかからず、京大の研究チームが調査したところ、弱った木の多くに水分過多の土壌で腐った根からナラタケ菌が侵入しているのが確認されたという。

 優秀な食菌で美味しいナラタケだが、最近では広義のナラタケは10種類くらいに分類されている。種類によって毒性・病原性が違うのだろうか?私の持っている図鑑ではそのあたりの説明はない。
← 下千本の休憩所の横の桜。ウメノキゴケ、ヤドリギ、てんぐ巣病に侵されている


 新緑の美しい下千本からの風景


← ↑   気持ちよさそう
吉野川の空を泳ぐコイノボリ
五条市



 2008年5月4日  暑く お天気続き キノコ?

生駒 ヒメスギタケ

三室戸寺 ツツジが美しい
 久しぶりに生駒山を覗く。この晴天続きで、この暑さ。キノコたちは衣替えに忙しいのか、あまり姿を見せてくれない。小さな小さなヒラタケがケナゲに生えている。しばらく行くと、ヒメスギタケが朽木で頑張っている。この時季はマツオウジの季節だが、松枯れが激しく、松の枯れ木・倒木も朽ち果て、マツオウジの栄養にならないのか最近は少ない。山の樹木には藤がよじのぼり美しい。かろうじて残っているチゴユリも小さくて可愛い。
 生駒のキノコを諦め、三室戸寺へ足を延ばす。人が多く、結局入ってすぐのところで見た遠景が一番素晴らしい。



 2008年5月6日  生駒のきのこ 
   大阪市のHrさんより生駒のきのこのリポートをいただきました。(写真もHrさん撮影)


ハタケシメジが出ているのですね。
先日私も期待して探したのですが


山麓公園の
グランドのコイノボリ

 「連休最後の今日、生駒山に登ってきました。今回は生駒駅出発、山麓公園でお昼ご飯を食べて、生駒縦走路に入 り、生駒山頂を経て、暗峠から南生駒駅へ至る長距離のコース。
 きのこはさわやかなお天気の為に僅かしか出てませんでしたが、乾 燥に耐えたハタケシメジを見つけることが出来ました。  今年初めのハタケシメジ、お吸い物で頂きます。」

・・・さすが、私とは執着心に差があるようです。必ず、お土産を手にするところがすごい。山麓公園のコイノボリも青空を背に気持ちよさそう。
 立夏も過ぎ、しっかりと雨があると、カンゾウタケ、マツオウジ、ハタケシメジがどっさり出そうですね。



 2008年5月11日  卯の花の季節 久しぶりの雨に喜ぶキノコ  
 暑く、お天気続きでキノコともなかなか出逢えなかったのに、降れば今日の昼過ぎまですっきりしない。
さすがに、昨日からの雨ではマダだろうなと思いつつも、ハルシメジの様子を見に行く。ハルシメジは雨がなく、しなびているところに雨があり、黒くふやけている。
 少し散策に歩くと、久しぶりに素晴らしい白い妖精=シロキクラゲに出逢う。センダンの木の高いところにはキクラゲが鈴なり。キクラゲたちは本当に反応が早い。足のあるキノコたちはしっかり雨の恵みを受けて今準備中の様子。
いま 生まれたばかりの 白い妖精 美しい シロキクラゲ
シロキクラゲ キクラゲ
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  住吉大社の卯の花苑 
 道中で見る道の傍らのエゴノキ。うつむき加減で並ぶ花が可愛い。卯の花が咲き始めている。
 住吉大社の卯の花苑のウノハナもいくつかの種類が咲き始めている。昨年みた更紗ウツギなどはまだだが。
 「うの花のにおう垣根」の歌を思わず思い出す。しかし、匂わない。ウツギに香りはないようで、花が美しく映える状態を現したようだ。”におう”は『万葉集』では色の世界を現し、『古今和歌集』で香りも現すようになり、『源氏物語』になって香りと色彩を現すようになったという。
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   茎あるいは枝の中空を現す「空木」からウツギと呼ぶようで、〇〇ウツギと呼ばれる植物は多くの科・属にまたがっている。
 
ユキノシタ科:ウツギ属=ウツギ、サラサウツギ、ヒメウツギ。アジサイ属=ノリウツギ、コガクウツギ。バイカウツギ属=バイカウツギ。 スイカズラ科:ツクバネウツギ属=ハナゾノツクバネウツギ、コツクバネウツギ、ユクバネウツギ。タニウツギ属=ヤブウツギ、タニウツギ、ハコネウツギ。イワツクバネウツギ属=イワツクバネウツギ。ショウキウツギ属=ショウキウツギ(鐘馗空木) ドクウツギ科ドクウツギ属=ドクウツギ。・・・などなど。
ウツギ ヒメウツギ ヒメウツギ(ロゼウム)と
表示があったが
ハコネウツギ バイカウツギ ニオイウツギの表示があったが
ショウキウツギ(鐘馗空木)?



 2008年5月17日  生駒のマツオウジ & 住吉大社の卯の花 

小さなカンゾウタケ
 週はじめにしっかり雨があったので、生駒のキノコたちに逢いに出かける。しかし、気温が低い日が続いていたため?きのこが姿を見せてくれない。数年前には、あちらを向いてもこちらを向いてもマツオウジ!というほど生えていたのに。マツオウジがたくさん生えていた松の倒木は分解されつくしたのだろうか?何とか、小さな可愛いマツオウジの赤ちゃんたちが数箇所顔を見せてくれたが。
 カンゾウタケの生えそうな樹木の周りを探すがこちらも見当たらない。諦めて折り返し帰る道で樹の洞の奥に小さなカンゾウタケの幼菌が見える。
 来週の気温・雨がキノコを育んでくれるといいのですが!来週は観察会。
水も滴る いい男? 幼菌3兄弟? 見つめ合う二人?
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* 昨年見たサラサウツギのあの美しさが忘れられず、今日も住吉大社の卯の花苑へ
微かな紅が色っぽく美しい サラサウツギ ヒメウツギ(ロゼウム)と
表示があったが



 2008年5月18日  生駒のきのこ リポート
   大阪市のHrさんより生駒のきのこのリポートをいただきました。(写真もHrさん撮影)
 「来週の観察会に備えて体力作りと石切駅から生駒駅まで横断しました。
 昨日行った大泉は空振りでしたが、今日は少ないながらも色々なき のこに合うことが出来ました。
 石切から生駒縦走路までアカシアの満開の花にミツバチの羽音も騒がしい道で、艶かしい艶のヒトクチダケの大群や、ツルタケ(テグタケダマシ?)、ノウタケに出会い、奈良側の下り道では生駒名物のマツオウジ、ハタケシメジをお土産にすることが出来ました。」

・・・おいしそうな、ハタケシメジ!昨日もう少し、頑張って歩いておけばよかった。



 2008年5月24日  生駒のきのこ リポート( 大阪市のHrさんも同行 ) 

ハタケシメジ 大収穫!
 今日は、奈良の春日山遊歩道の観察会の後、終了時にみたハタケシメジに刺激を受け、有志で生駒へ。
 あるものです。ハタケシメジは先週は殆ど見つけることができなかったのに。やはり、数の力です。
 一人で歩くと見落とすキノコも皆で歩くと見つかるものですね。



 2008年5月25日
 自生分布の南限地のスズラン
 昨日はうまくキノコ観察の間だけ殆ど傘の出番のない状況で本当に助かりました。しかし昨夜から今朝は警報の出されるほどのひどい降り。 
 やっと、雨が上がりそろそろスズランの見ごろかなと出かける。奈良市(旧都祁村)の吐山(はやま)、宇陀市(旧室生村)の向渕(むこうじ)だ。自生の南限として国の天然記念物に指定されている。冷涼な北海道や中部以北の高原でもない奈良だが、このあたりは標高が500-600mくらいあり奈良市の市街地に比べ気温が2,3度低く、植生の関係、また地元の方の手入れなどもあり貴重なスズランが守られている。こんな近くで、別世界にいるかのような素晴らしいものを見せていただいた。フタリシズカもひっそりと咲いていた。
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 シロキクラゲの幼菌
 雨上がりの河内のキノコ
 昨日の観察会では、期待以上のキノコを見ることができた。やはり、地元のキノコにもご挨拶に行かなければ。
 半月ほど前の雨上がりに美しいシロキクラゲに出逢ったところへ行くとまた白く美しいシロキクラゲ。いま顔を出したところという幼菌が可愛い。傾斜がきつく、暗い森で手持ちではなかなかうまく撮れないが。
 タマキクラゲ、アラゲキクラゲ、コガネニカワタケなどが雨にご機嫌だ。
「卯の花腐し」か「卯の花降し」か?いずれにしても「うのはなくたし」と言われるが、、雨上がりに見る、しずくを滴らせる卯の花は美しい。山ではネジキのはなも目立つ。帰ろうとするとき、お土産のマツオウジが目の前で待っていてくれた。





2008年5月31日 南紀へ無謀な散策!念願のシイノトモシビタケ
 無謀な散策だったが、幸運にも長年気になっていた光るキノコ=シイノトモシビタケにやっと出逢えた。
 大雨の中の暗闇での観察はつらいので、天気予報を調べで昨日の夜がチャンスと南紀へ出かける。場所も分からず、見たこともない、行ったこともないところへ真っ暗な夜一人で。写真では眺めたことはあるが、小さく目立たないキノコ。昼間に下見で探しても、度の合ってない眼鏡と今の視力では下見が下見になりそうもない。有りそうと思われるところを探せばホタルのように見えるはずと信じて真っ暗な森を時折懐中電灯で道を確認しながら進む。
 たった一本がボーッと見えた。近づこうと懐中電灯で道を照らすとキノコを見失うし、消すと歩きづらい。何とか近づき、カメラでのぞくが、視界に入らない。レンズの方向、ズームの加減?レンズを通すと見えない。やっとピントを合わせたつもりでも合っていない。また、地面が柔らかく、落枝・落葉・雑草が多く三脚をセットしたつもりが、撮影中に三脚がブレている。シャッター音が聞こえても、読み込み時間が同じくらいかかり、数分間暗闇でボーッとしているしかない。小雨は覚悟していたが、強風注意報がでていて、暗闇で聞く枝・葉の音が気になる。かなりの悪戦苦闘をしながらも、目がなれ、それなりの数のシイノトモシビタケを見ることができた。数多く光っているので近づくと萎れかかったもの、虫食いで傷んだものなどが多い。数日雨が続いた後のほうが株状で見ることができただろうが。
 時計を見るとあっという間に二時間以上たっている。道具立てやテクニックを考えないと、撮影カット数が極端に少ない。初めてにしては上出来と自己満足し宿へ。
siinotomosibitake シイノトモシビタケ

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☆ 和泉市のラベンダー ☆
 先日見ごろという記事を新聞で見ていたので、立ち寄る。今は早咲きのデンタータという種類が10万株ほど咲いているが、後一週間ほど?6月下旬にはイングリッシュ・ラベンダーが30万株ほど咲くという。
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デンタータ・ラベンダー デンタータ・ラベンダー Little Bee Deep Purple 少し咲き始めた
english lavender



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