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Part 5  2008 (12) 12月 
         10-1 10-2  11-1 11-2  12
 

きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



 12月02日 クロワッサンのような???
 
大和郡山にお住まいのHさんよりメールをいただきました(写真も)
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 「12月になりましたね。
 昨日(11月30日)は、晩秋の明神平に登ってきました。
 クロワッサンのようなきのこをみつけました。 なんだろう。
  山の頂上あたりは、霧が凍っていてみごとな霧氷が見られました。
 まるで、桜の花のよう」
確かにクロワッサンのような感じ! 何なんだろう? 見事な霧氷



 12月06日 師走 生駒山のきのこ
 
昨日までの穏やかな天気がウソのような急激な冷え込み。歩いている方が身体が温まるか・・と、生駒山のキノコたちと出逢いに出かける。かろうじて残るモミジが色鮮やかで美しい。
 ハイイロシメジの乾燥し、いたんだものがところどころで見られるが、地面から生えるキノコは顔を見せてくれない。
かなり腐朽の進んだ倒木を見るとアラゲコベニチャワンタケが出ている。まつげのような毛が回りに生えている。モエギビョウタケの色鮮やかな黄色に目が留まる。ここでもアラゲコベニチャワンタケが一緒に生えている。しばらくして見つけた杉林の落葉に生えるスギエダタケはいつ見てもうっとりとする美しさだ。
 そのすぐ傍で、ヒラタケの株と出くわす。やっとお土産をゲット。寒い中歩いた甲斐があった。可愛いエノキタケと逢えなかったのは残念だったが。
生駒の紅葉 柄のオレンジ、純白のヒダの美しい スギエダタケ
アラゲコベニチャワンタケ モエギビョウタケ
お土産は ヒラタケ



 12月06日 
寒いときには 寒いきのこ?
(熊本より)
 
熊本にお住まいのHさんよりメールをいただきました
  (写真も)

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 「熊本のHです。
 小雪の舞う中、近場の森林公園を散策。「こう寒くては何もないかも」と
 森に入るといきなりヒラタケに遭遇、そう言えば、ヒラタケの別名は寒茸、寒いときに出るんですね。
 今夜は寒茸と茄子のパスタ、明日は水炊きで残りを頂きます。」

 今日は、大阪でも白いものが時々舞う強烈な寒さでした。この頃のヒラタケが一番格好いいですね(s)。



 12月07日  大雪 寒牡丹&きのこ 
 暦の上では大雪だが、昨日と違い穏やかな日差しの一日。
 旧當麻町の石光寺の寒牡丹を楽しむ。本当は雪の積もる中で見るほうが風情があるが・・・ 
 昨日見ることのできなかった、エノキタケが気になり明日香のほうへ足を延ばす。
 例年見ていた切り株もやせ細り朽ちかけている。だが、一箇所だけ小さなエノキタケの株が残っていた。その近くでは、もう今年最後か、小さなクリタケ。
 帰路のぞいた橿原神宮ではムササビタケが切り株に群生している。
石光寺 寒牡丹

明日香 エノキタケ クリタケ ムササビタケ



ムササビタケ
ムササビタケ 橿原神宮



 12月08日 晩秋〜初冬となったのか!?
  久しぶりにOさんよりメールをいただきました(写真も)
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 「皆様ご無沙汰しています。相変わらず落ち着きなくあいた休みはきのこと戯れに行っています。
 少しご紹介♪
 実家の和歌山で出会った薄黄色のきのこ、ウコンガサかな。ヌメリガサの仲間である事は確か。映画の金田一探偵っぽい風貌(帽子?)
 残りは三田市での一人散策で出会ったキノコたち。とっても美味しそうなエノキタケは豊作☆美味しさにもビックリ。二枚ずつある写真は未だ何か決めかねています、、、傘に燐片を纏った方は雑木林を抜けた草地にて、陽光を浴びて光る子はかなり古いスギ林の地上に。2種ともグループで地上から生えていました。ん〜ドコの子だろう。
 最後一枚驚いたのが、10月下旬に収獲したポイントへ行くとまだ頑張って生えていてくれたヌメリツバタケ♪やっぱり粗い襞と白いスパッツ膜が麗しいw」
麗しの ヌメリツバタケ



  12月13日 
  冬枯れの明日香 & エノキタケ
 もう12月も中旬。しかし、先週末の寒さがが信じられないような陽気が続いている。温かな陽射しに誘われ明日香へ。もうこの季節訪れる人も少ないが、何故か落ち着く景色がある。色づいた葉がまだ落ちきらずこれでは、晩秋の風情?
 キノコたちは、何度か訪れた寒い季節風に冬を感じ、ほとんど姿を見せてくれないそれでも、先週同様、クリタケがまだ少し出ている。そして、エノキタケの株が陽光を受け輝いている。
 帰り道、立ち寄った近飛鳥でも、キノコの姿はほとんど見ることができない。しかし、立木に張り付くスミレウロコタケが色鮮やかで目をひき、木陰の苔むした倒木には小さなアラゲキクラゲが頑張っている。


穏やかな陽を受ける エノキタケの株 色鮮やかなスミレウロコタケ 小さなアラゲキクラゲ



 12月14日「考えるキノコ展 - 摩訶不思議ワールド-」
        
そして OSAKA光のルネサンス 
 
桜井のAさん、奈良のKさんと「考えるキノコ展 - 摩訶不思議ワールド-」へ出かける。たくさんの瑞瑞しい標本にはウットリします。池田良幸氏の「北陸のきのこ図鑑」の原画も図鑑の掲載とはこうも違うのかというくらいの迫力がありとても魅力的です。

 予想していたよりは寒さが随分ましであり御堂筋の銀杏を楽しみながら中之島へ。見ごろを過ぎているが、街燈に照らされる銀杏並木も風情があり素敵だ。
 中ノ島周辺では
「OSAKA光のルネサンス」が開催されている。風の穏やかな日には、じっくり堪能でる。
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 「OSAKA光のルネサンス」
  〜12月25日(木)    17:00〜22:00   大阪市北区中之島周辺
 




 12月17日 ちいさなきのこたち (生駒)
 東大阪のYさんから可愛いきのこのレポートをいただきました(写真も)
  ------------------  お元気ですか、Yです。 回数は減りましたが、先日生駒を歩いてきました。寒い中小さなきのこは元気ですね。しかし探すのは大変ですが。成果の一部をご覧ください。
 寒暖の差が激しいようです、お体には気をつけてください。ではまた。
いい雰囲気のが撮れたと思っています。 寒いので少しずつ成長していきます。
時には凍ってしまいますが溶けたらまた成長していきます。




ワイワイガヤガヤ、冬とは思えないにぎやかな光景です。

枯葉の裏にくっついてます。3mm位でしょうか、これ以上大きく撮れません。でもしっかりと胞子をまく用意はできています。



 12月18日 ウッカリ一夜だけ? (三田)
 Oさんから、きのこのレポートをいただきました(写真も)
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「相変わらず三田市周辺を散策しています♪ 冬の茸から、ウッカリさんまで色々な出会い。
 年中見れるけど、やっぱり愛らしいニガクリ君や、冬まで粘ってるハチノスタケ。
ヒラタケやエノキタケは幼菌の愛らしさも成菌の見るからに美味しそうな姿も♪
 深く積もった木の葉の裏には。。。何だろう、腐朽菌? ヒメキクラゲは相変わらずキャビアもどきな印象。 
 松林を歩いていると、見覚えのあるシルエット。。。。ヒトヨタケ君!?何か懐かしさすら感じる姿、ウッカリ出てしまったのかなぁ。。。
 最後に公園の巨木看板から生えてしまったシイタケ君も。




 12月20日 南河内のきのこ (富田林市)

 この時季にこんなに暖かくていいのだろうか?庭のロウバイ、水仙が例年に比べかなり早く咲いてしまっている
 買い物のついでに、富田林市の公園をのぞくと入口付近の立木にキノコらしいものが見える。近づくと、肉厚の素晴らしいヒラタケだ。労せず、お土産をいただく。少し、歩くと松が少し生えている。小さなボール状のもの。ショウロ属のきのこだろうが、種名は?断面が全体白ければ、家に持って帰ってもう少し真剣に観察したのだろうが、半分くらいは劣化している。写真は撮ったが変色性など確認し忘れ。
肉厚で水ぶくれでない、美味そうな ヒラタケ
ショウロの仲間



 12月22日 生駒山のエノキタケ
 東大阪のYさんから素敵なエノキタケの写真をお送りいただきました
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 「エノキダケ、ひだや茎が大変きれいで、写真うつりも良く私も大いに気に入ってます。
 冬のシーズンが終わると写真の半分はエノキだったりして。添付の写真は生駒・鳴川コースで・・・



 12月24日 秋の居残り組「シーズンオフしません♪」
 
 Oさんから、きのこのレポートをいただきました(写真も)
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 「年末だという事を気にもとめず、「今日が散策修めだ。」と思いつつ二度三度と足を運んでいます。
 一昨日もなかなか楽しいキノコとの出会いがありましたので、いくつかよって、お送りいたします♪
 どうやら秋からの居残り組がけっこういるようです。白いキノコと薄黄色の苔上に生えているのは、ヌメリガサの仲間かな。。。オトメノカサとかあの辺の。
 箒のようなのは枯れ落ちた小枝から沢山生えていて、フサタケかなと思っています。
 何より驚いたのは大きなキノコ、ハタケシメジでしょうか?老成したものが数個。
 更に驚いたのは美しいムラサキちゃんに出会えたこと♪ヒラタケやエノキタケはもちろん収獲しましたが、嬉しい出会いに胸躍る散策でした。
 前回のヒトヨタケ、知り合いの師匠で某大学のキノコゼミの先生が「ヒトヨタケ(寒くなると出るタイプ)」があると仰っていたそうです。居残り組ではなかったのかな。。。



 12月27日  年の瀬のきのこたち 
 Oさんのバイタリティに刺激され寒い中、キノコを求めて明日香へ。ここ何度かいつも出迎えてくれていたエノキタケは寒風に吹かれ小さいままで萎れている。そのすぐ横の切り株に小さなヒラタケたちが片寄せあっている。
 橿原市の公園をのぞくと小さな可愛いエノキタケたちが倒木の僅かな水分で育っている。放置された切り株の下を見ると、下方向へ伸びた柄が、全てヒダを地面に向けるように反り返っている。胞子が地面に落ちやすいよう必死に生きている。
 帰り道に立ち寄った近飛鳥。葉を落とした林で、立ち枯れの山桜の樹をビッシリうずめるウスバタケ?などが目立つ。倒木を見るとハナビラニカワタケの美しい姿も見える。コケの間では、ヒメコガサ?小さいが、この寒さの中でも健気に生きている。
胞子をうまく拡散するため必死に軸を曲げ、ヒダを地面に向けるエノキタケの小さな株(橿原市にて:薄暗いので、別なところで撮影)→
エノキタケ  橿原市 
ヒラタケ 明日香   ウスバタケ 大阪 近飛鳥
ハナビラニカワタケ 近飛鳥 ヒメコガサ  フユノコガサ('10.03.31訂正) 近飛鳥

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   *ヒラタケ白コブ病*
 先日、生駒でみたヒラタケに何か白い塊がついている。お湯で洗っても取れず、その部分を避けて料理に使った。気になり、ネットで調べてみると「ヒラタケ白こぶ病」というらしい。
 キノコバエの一種(ナミトモナガキノコバエ)が線虫の一種(ヒラタケシロコブセンチュウ)をヒラタケに運んできてこの病気になるという。
 ヒラタケ属は菌糸からオストレアチンという毒素を出し、線虫を動けなくして食べてしまうという。
 九州、四国などで見つかったものが北上しているようだ。地球温暖化の影響だろうか?さらに、知らずに食べても問題ないとの記載もあるが、栽培者には大きな問題になっているようだ。
 なお、線虫が「白こぶ」をつくったのではなく、線虫に侵入されたヒラタケ自身が防衛策として「白こぶ」をつくり、しかも食べてしまうようだ。

 ヒラタケは、キノコバエの幼虫に、少しキノコを食べさせてあげ、そのかわり胞子の拡散を手伝ってもらい、自分を食べようとする線虫も食べてしますとすれば、ヒラタケは得しているのか???



Part 5  2008 (12) 12月 

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