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Part 6  2009 (10-2) 10月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



大阪市立自然史博物館特別展 
残りわずか 11月3日まで
 「きのこのヒミツ」展 開催中 
一部の原画が入れ替わり、解説も更に詳しく
お見逃しなく
これだけの展示は大阪ではしばらく見ることができない


割引券等 詳細は 



 2009年10月31日 カバイロツルタケ 花盛り
   
明日香路のキノコ&河内のキノコ 
 久しぶりに明日香・橿原方面のキノコに逢いに行く。しかし、最高気温が25,6度の晴天続きで顔を出したキノコも乾燥標本状態。エノキタケ、ナラタケも写真を撮ってやるのがはばかられるほどの傷みようだ。明日香ではニクウスバタケなどの硬質菌がかろうじて瑞瑞しさを保っている。神宮の森も期待に反し、キノコが少ない。昼の高温、朝晩の冷え込み・・・どちらに順応するのかキノコも迷っているのでしょうか?そんな中、白い足のスラッと長く美しいアシナガイタチタケ?が倒木周りに林立している。カバイロツルタケ、カワリハツだけは、すごい勢いで群生している。黄色いヒダの美しい小さなキノコが目に付く。キヒラタケかと思って帰るが、検鏡するとフジチャヒラタケのようだ。
 峠を越え河内の地でいつもの散策コースへ戻る。先日の雨はならに比べて、大阪の方が雨量が多かったのか、ここの方がきのこが多い。ここでもカバイロツルタケは元気だ。カキシメジも相変わらずたくさん出ている。あの椿油のような独特な臭気さえ覚えると間違うことの無いキノコだが・・・。モエギタケも今が盛りなのか素敵な色合いで落ち着いた気品ある美しさだ。ザラエノヒトヨタケだろうか、名前の通り柄に毛がたくさん生えている。サンコタケ、カニノツメなどクサイやつもそれなりにヒョウキンな姿で・・・。
 
明日香ではニクウスバタケなど多孔菌だけ元気 橿原市 白く長い脚 アシナガイタチタケだろう
橿原市 カワリハツが並ぶ カバイロツルタケの群生 橿原市
カバイロタケのツーショット 橿原市 カバイロタケのタマゴ 南河内
カバイロタケのタマゴの断面
傘もヒダもタマゴの中で完成
キヒラタケかと思ったが
検鏡すると フジチャヒラタケのようだ
フジチャヒラタケ 橿原市 フジチャヒラタケ 胞子
フジチャヒラタケ 担子器 ザラエノヒトヨタケ 南河内 南河内
ザラエノヒトヨタケ 南河内
柄は白い毛がビッシリ
ザラエノヒトヨタケ 胞子
ザラエノヒトヨタケ 柄の毛の菌糸 サンコタケ 南河内
カニノツメ 南河内 カニノツメ 胞子
ハタケシメジ 南河内 この素敵な色合い モエギタケ 南河内
シロスズメノワン 南河内 シロスズメノワン 胞子 側糸
シロスズメノワン 子嚢 シロスズメノワン 剛毛体
カスガトマヤタケ 南河内 カスガトマヤタケ シスチジア 胞子 



 2009年10月29日
   
雨を待っていたきのこたち 
          大阪平野のキノコ
 
昨日朝から病院通い。インフルエンザの関係でマスクをかけている方が多い中2時間半ほど長椅子で待つ。外へ出ると素晴らしい青空。やっと雨があったので喜んで、近所の散策ポイントへ。
 いきなり、大好きなエノキタケの幼菌が迎えてくれる。ただ、またお天気続き。大きく育つことが出来るのか心配だ。そして、赤、黄、白、緑・・・色とりどりの可愛いキノコが待っていてくれる。
 私が今まで見ていたアカヤマタケに比べ異常に大きなアカヤマタケ軍団だ。観察もソコソコにして凍結標本にしていただくため大阪の博物館へ。
 帰り道、堺の公園に立ち寄るが思っていたほど出ていない。同じ大阪でも雨量に地域差がかなりあるようだ。先の台風でポプラの巨樹が何本も倒れている。ヤナギマツタケが楽しませてくれたポイントだが。。。しかし、ウッドチップ上に可愛いフリルのカバイロタケ、シコンアジロガサが。これだけ美男・美女キノコにたくさん出逢え満足満足。
   (写真:5円玉と比べると大きさが分かる。赤、黄、黒のアカヤマタケ)

いきなり 可愛い エノキタケの幼菌 ミズゴケノハナのようだ
今日もオトメノカサが行列 アキヤマタケも美しい
久しぶりに汚れの少ない素敵な
モエギタケがいたるところに
アカヤマタケ
何とタケも分解するの?スミレウロコタケ スミレウロコタケ 鹿角状糸状体
カバイロツルタケ この頃が愛おしい 杉の倒木を埋める
シロホウライタケ属のキノコ
一瞬ニガクリタケかと思ったが
キシメジだ
ニガクリタケのヒダのような硫黄色ではない
キシメジ
少し乾きかけているが
美しい ハリガネオチバタケ
上品なツボ テングタケ  淡い黄色のお洒落なネクタイ
コタマゴテングタケ幼菌
ヒョウキンなスタイル シロスズメノワン ツチナメコ
10円玉に乗る小さなイグチ
コショウイグチ
コショウイグチ 担子器 と 胞子
ノコンギクの紫が秋の深まりを感じさせてくれる ベニイモムシタケ
ポプラが台風で倒れている
根が浅いようだ
傘の周りのフリルがお洒落
カバイロタケ
元気のよい 根元の菌糸 カバイロタケ カバイロタケ 
カバイロタケ 担子器 カバイロタケ シスチジア
この子が 大きくなると → シコンアジロガサのようだ
シコンアジロガサ シコンアジロガサ 胞子
シコンアジロガサ 担子器 シコンアジロガサ シスチジア



   2009年10月28日  もう終わりかも? ” 
---大阪のSさんよりメールをいただきました---
 
今日も日の出前から山へ。
 雨も降ったし、絶対あるぞ〜!ボコボコ生えてるぞ〜!て、思ってたら無い!全然無い!テングの兄弟にドクツルタケがお出迎え?雨で目覚めたのか、ドクツルタケはポツリポツリ有る。(食えない奴ばかり)
 念入りに探してたら、あんまり奥に入ってない所で逆コースから来た人が。(もう1周して来たんか?早過ぎるやろ?)聞いたら、2〜3本採ったと。ちょっと行ったら、また一人。また聞いたら、かろうじて1本と。こんな時間に、二人も帰って行った。(今日は無いのか?)
 取りあえず奥まで行く事に。奥まで行ったら、見覚えの無い所に出た?(ここ何処や?こんな所知らんぞ!何処で間違えたのか?)ちょっと歩いたけど違う様な気がしたので、逆方向に行ったら、わかる所に出た。
 本命ポイント探すが無い!次の所でやっと あった〜二つ並んでちょっと上に一つ二つ抜いた所に小さい芽の様な物が、きっともう一本生えるな?
 次の所で小さいクロカワが有った。(今年はクロカワも無いな〜)近くで、あった〜と思ったら??(この傘の形は??)なんや〜モドキやん!
マッタケモドキでした。何時も見つける度にガッカリさせるやつだ!これが出て来るとシーズン終わりも近いな。(やっぱり短いんか〜?)
 探しながら先に進んで行くと、また何か道が違うよ様な?ここはどこ?どうやら、いつも通らない尾根を歩いてるみたいだ。なんで?こんな所でたん? 今日はよく迷子になるな〜?
 先日見つけた所に行くが、踏まれて割れたのが一つ有っただけだった。去年一回もハズレが無かった所も今年は一本しか採れてない。」



   2009年10月26日
 
”撃沈のち逆転満塁ホームラン!?” 
---大阪のSさんより超刺激的なメールをいただきました---
 
「今日もホームグランドの山へ。5時30分出勤のつもりが、寝坊して6時着に。既に、車が2台止まってる!何時ものコースで回るが、1番の鉄板ポイントにキノコのきの字も無い!先日、今年1号を取った付近を探すがここも、キノコのかけらも無い!途中何カ所か見ながら行くが、何処も無い!1番奥の先日採れた所を探しに行くが場所が判らない。途中、コタマゴテングタケ?チチアワタケ?が有ったぐらい。
 探していると、逆コースで来た人に会い軽く挨拶する。逆から来た人が居ると言う事は、この先も無いだろな。(雨が降ってない!先行者が居る!などの思い込みで、今日は採れないモードな気分で目が節穴に)あとのポイントは殆ど探さずスルーする。
 収穫が無いので、ウスヒラタケ無いかな〜と見に行くとそこそこ有ったの取りあえず取る。上の方から、有った〜!と声がする(さっき奥で会った人声だ)え”っ〜朝からその辺見たのに〜有るんあか〜?取りあえず撤収することに。
 途中、テングタケ?が有った。道にクロカワの小さいのがコロンと!車で飯を食べてると、さっきの人が戻って来た。向こうから声かけて来て、採れました?いえ、全然。 1本も? はい え、どっさり採れたで。えっ! 奥で会うた後でもニョキッ!て生えてたで! え”〜どっちから行ったん? こっち こっちの途中でも何本か有ったで〜見せたろか? うん ほら(かばんにどっさり入ってる) 何本ぐらい有るん?20本ぐらい有るよ! ショックで声もでない!(撃沈!) 
 先週来た時は無かったけど (あ〜やっぱり水曜日頃からやったんや〜)などとしゃべって帰って行った。どうする俺? このままでは引き下がれない?もう一回行くか〜 鉄板ポイントをもう一度探す。(去年見つけてから1度もハズレなかった。)シダを掻き分け枯れ葉を掻き分け遂に、アッタ〜で1本ゲット!みんな同じ様なコースを回ってる様なので、多分あんまり人の入って無さそうな真ん中の尾根を上がる事に。1番奥まで行った所で、またまた見つけて回りを探すと横に3本、写真を撮って、取るともう1本有った。少し下の枯れ葉をつまむと、固い物が?もう1本ゲット!1カ所で6本もあった!薮を掻き分け更に奥に行くと斜面の下にでっかいキノコが!降りて行くと、やっぱりそうだ。すぐ横に2本、写真を取り抜こうとしたら、横にもう1本、抜くと2本の奥に土に埋もれてもう1本出て来た。ここで、本日終了。
 あの兄やんのおかげで11本ゲットで新しいポイントも見つけて、雨も降ってるし、もう完璧!また、水曜日行くぞ〜!それにしても二人で来てるとは言え1日で20本てぇ〜
!」
   ・・・シロは聞かざる、言わざるが鉄則だが、それにしても・・・・せめて香りだけでも(simo)



  2009年10月24日 "和歌山の高原のきのこ"  そして”灯台下暗し
 
Tさんのレポート、Oさんのレポートを立て続けに読むと、異常な心理状態。異常な目覚めで起き出す。マア仕方がない。キノコは口にしなくとも目で見るだけでも異常な中毒症状になる。病的な私の場合特に。
 単車を飛ばし和歌山の護摩壇山方面へ。しかし休憩なしで走ると足がふらつき谷筋に下りる元気が出ない。尾根筋で適当に探すがブナの立ち枯れに生えるツキヨタケ、ツリガネタケ、タヌキノチャブクロくらいしか見つからない。早々と切り上げ、和泉葛城方面へ。ここでも、ツキヨタケが元気だ。北斜面のブナの倒木には白くて素敵なヌメリツバタケモドキが妖精のような姿で並んでいる。しかし、それだけ。ウ〜ン!さすがに1週間雨がないと山が乾いている。とそのとき、ツキヨタケにしては少し様子が違うキノコが目に入る。あてにしていない、美形のシイタケだ。雨の少ないなか菌糸を頑張って延ばして一生懸命成長したシイタケだ。水ぶくれでないみの締まったプリプリのシイタケ。やっと、ルンルン気分。単車で急坂をそろりそろりと下る。昨年アミタケ、オウギタケを見つけたところはカラカラ。しかし、その先で少し乾き気味だがアミタケ、オウギタケの群れに出逢う。
 それで、家に帰ればいいものを、やはり地元のキノコにもご挨拶。と、河内の観察ポイントへ。なんと、可愛いオトメノカサ、アキヤマタケが蝋細工のような素晴らしい姿で並ぶ。キシメジ、ツチスギタケ、ショウロ、テングタケ、オオノウタケらしきものも。河内の山は今、毒中毒御三家のカキシメジがアチラコチラに生えている。灯台下暗しですね。遠出しなくてもいつもの観察ポイントでも丹念に探せばかなりキノコが出ている。
 明日は奈良の春日の観察会だが朝起きることができるのだろうか???(写真:また、ツキヨタケで遊ぶ)
ツキヨタケの発光 ツキヨタケ 柄の根元のリングが特徴的
下にあるシイタケの写真と比べると
一目瞭然だが
ツキヨタケ 幼菌 面白いスタイルだ ツキヨタケ ジャンボサイズの胞子
ツキヨタケの担子器 これも でかい ツリガネタケ 小型タイプ 径約4cm
ブナの幹 タヌキノチャブクロの仲間? 材上生 妖精のような気品ある美しさ
ヌメリツバタケモドキ
ヌメリツバタケモドキ 波打つヒダが特徴
しかし、モドキの付く、付かないは
同一種との考え方もあるという
ヌメリツバタケモドキ
ヌメリツバタケモドキ 担子器 超大型 シイタケ まさか ブナ林で想定外のお土産
シイタケ よく見ないと 隠れた子が多い シイタケ 観察つもりが ウッカリ夜のおかずに
シイタケ 胞子 アミタケ この独特の管孔が特徴
アミタケ 湯に通すと瞬間 紫色に アミタケ 胞子
オウギタケ 
恋人のアミタケは乾ききっているのに
オウギタケのほうが元気な子が多い
オウギタケ
よく見ると色鮮やかで美しい傘だ
オウギタケ 担子器と胞子
恋人アミタケに比べ
担子器・胞子ともかなり大きい
この清楚で気品ある美しさは
オトメノカサ
オトメノカサ 胞子 オトメノカサ 担子器
アキヤマタケ 幼菌がとても可愛い アキヤマタケ 胞子
アキヤマタケ 担子器 キシメジ 
シモコシに比べ苦味があるというが
 私の味覚では
ツチスギタケ ツチスギタケ 担子器 胞子
テングタケも頑張っている 手前の四角はテレホンカード
このサイズはノウタケのサイズではない
オオノウタケか?
触ると淡い紅色に染まる うぶな子です
ショウロのようだ
ショウロ 胞子
ショウロ 担子器 河内の里山はカキシメジがアチラコチラに



  2009年10月23日 "仝秋の味覚☆真打達登場♪仝"
 --- Oさんよりメールをいただきました---
「また性懲りもなく夜勤明けにバスに飛び乗って、19日・20日と和歌山にキノコ帰省してきました♪帰ってすぐに山に飛び出るもキノコの気配薄く二時間ゆっくり歩いてアミタケ等少々。。。と、役目を終えかけたニンギョウタケに出合う。やはりこのパンチの利いた鮮烈な香りは素敵だなぁ。
 二日目、朝早めに起きて飛び出るとけっこうな朝露でニンマリ。前回空振りだった場所へ向かうと、狙い通り♪生えてました、シバモチ♪(ニセアブラシメジ、クリフウセンタケ)まだ生えて間もなく、新鮮さに驚く♪何とも愛らしい。。。
 嬉しい再会にニンマリしつつ歩いていると、大物が顔を。。。あ。
ああ・・・御久し振りでございます。。。マツタケさん!!去年、サマツ(バカマツタケ)を三本採ってからというもの、狙いに狙って空振り倒したのを思い返しつつ・・・思わず声を上げてしまう♪落ち着こうと休憩しつつ周りを探すと立派なお子様発見♪
 まだ無いかとウロウロしていると、今度はオオムラサキアンズタケちゃん!律儀な子だが今回は遠慮したのか控えめ。近くにはこれまた久方ぶりのねずみのて(ホウキタケ)も顔を出し始めていた。
 その後も凄まじい数打ち状態のアミタケ軍団や美麗なヌメリイグチ、帰り道ではハツタケやウスヒラタケまで♪こんな調子で普段より別格、食菌に目を奪われっぱなしの散策でした♪
 後日、乱暴な調理で頂いたけど、やっぱりシバモチが群を抜いて優秀!傘にぬめりもあって歯切れも。風味も収穫量も申し分なし☆おまけに良いだしが出るようです♪」
---こ!こ!これは・・・・完璧にキノコの秋ですね(simo)



  2009年10月23日 "西粟倉のキノコ"
 
----大東市のTさんよりメールをいただきました----
 西粟倉村の『マツタケ狩り改めキノコを探して山歩き』に参加しました。
 佐用ICから30分ほどの岡山県最東部の山村です。前日国民宿舎『あわくら荘』で食べきれないほどの夕食、但しマッタケは輸入物使用と明記されていましたそれでも楽しみにしていた土瓶蒸し微妙に薄くスライスされたもので、香りなくやや落胆しました。
 帰りに地元の道の駅でマッタケを見ると確かに輸入物それもトルコ産でした、それが混入されていたのかもしれません。温泉は大浴場独り占めでも浴槽には5分と浸かっておれず露天風呂は寒くて、常々願望でゆっくり温泉にでも浸かって体を休めたいな・・と夢想していたことをすっかり忘れて、早々に部屋に退散しました。
 翌朝9時西粟倉村森の村振興公社の方2名で、参加者8名をかつてマッタケが沢山採れていた山へ案内していただきました。現場で山に詳しい方も合流し林道の奥から定かではない道を急登およそ100m、マッタケのシロはこのあたりと説明していただく、確かに赤松林その昔その根伝いにマッタケは発生していたのだろうと言う雰囲気はありました。過栄養ではいけないと聞いてはいましたが、山のベテランさんによると、はえていた頃の地面はもう少しフカフカと弾力があったと話されていました。発生条件と地温や様々の環境状況が変化してきたのでしょうか? ある菌類研究所の開発した長く生きているのでそのうち根と関わるとかもしれないと言う菌糸と土を購入し試してみたが、失敗したそうです。
 2年前のこの催しで1本採れてそれ以降は全く生えないそうです。その最後にマッタケが出た位置に細い杭を目印にたてられています。まるでマッタケの墓標のように。キノコ好きにとってはまたいつの日かマッタケが再生出来るようにねがっています。
 でも幸いなことに、松の木の根本で沢山のアミタケを発見しました。女房は岡山の津山育ちで、昔はアミタケのみそ汁をよく食べていたと言います。10年ほど前は田舎の実家からザルいっぱい送られてきましたが最近はさっぱりです。(Suillus bovinus→)
 女房の依頼はお父さんが採ったアミタケではなく現地で売っているのを買ってきてほしいとの事です。私は写真撮影に専念しありがたいことに参加者の皆様が採取されたものを分けていただきまして、帰宅後みそ汁にして女房とおいしくいただきました。天然のものは本当においしいですね。独特のヌメリが好まれ非常に人気の種で優秀な食菌として知られており、茹でると赤紫色に変色する。ヌメリを生かす調理が多く味噌汁やおろしあえなどに使われます。絵では伝えられませんので調理した写真をごらんください。現地昼食時に作ってもらったみそ汁家に持ち帰ったアミタケコガネタケの群生を見せていただいて若杉天然林の駐車場で昼食、採ったばかりのアミタケを吉井川源流でもある小川で洗い調理、この水がとても冷く指先が痛いくらいだったそうです。おむすびとみそ汁、巨大な自然林、紅葉、抜けるような紺碧の空、その空にはハヤブサも飛んでいました。まさに自然のまっただ中、命も洗濯出来ました。
現地で昼食時に作ってもらった味噌汁 家に持ち帰ったアミタケ
 さて今度は天然林の中をヤブコギ、笹を分けながらの急登、ブナ、カエデ、ミズナラなどの巨木が立ち並び倒木もあちこちに、ブナに大きなツキヨタケ、近くの倒木にはムキタケの群れがあり収穫もすまぬうちにナメコの群生を発見、皆さん収穫に忙しい。ブナの倒木にブナハリタケの老菌が沢山ついていたが時期が少し遅かったようだ。
 ブナシメジの収穫は残念なことに、たった1本のみ、サンプルに私が頂いて帰りました。
 
これらのムキタケ、ナメコ、ブナシメジは標高はおよそ1000m位いの主にブナの倒木に発生していました。今回のきのこ探しにお世話になりました
西粟倉村森の村振興公社のS様I様に感謝し心よりお礼申し上げます。また機会があれば参加しフレッシュな(採れたての)自然を楽しませていただきたいと思います。


By S.T 2009.10.23




 
      2009年10月22日 

 
----東大阪市のYさんよりメールをいただきました----

 
この子たちは生駒の子ですか。

小さなキノコでも、端正なヒダ。垂生したヒラタケのヒダはいつ見ても思わず見入ってしいます。
 
いつも、うっとりとする素敵な写真ありがとうございます。(simo)



  2009年10月22日 ”〜短いシーズンの始まり〜始まり〜
 
----大阪市のsさんよりメールをいただきました(21日)----
 「今日はいけそうな気がする〜ので、朝6時に山へ。
 早速、一押しポイントへ行くが乾燥が酷く何も無い!少し遠回りして、ハタケシメジを見に行くが無い!と言うかイノシシがグチャグチャにしてる見たい!
 まだ、他には誰も来てないので何時ものルートで回る事に。斜面を登りながら探すが何にも無い!登りきった所で枯れ葉に埋もれた白っぽい丸い物が目に入り、枯れ葉を退けて、少し掘って確信する!今年の初物ゲットン!周りを探すが他は無さそうなので次へ。
 次へ行く途中、シダの陰にアミタケが有るが結構乾いてる。所々有りそうな所を探すが何処も乾燥して何も無い!白いけど、トキイロラッパタケ?が、少し、下に降りて行くと木の根元に、はっけ〜ん!取りあえず写真を1枚、パチリ。もう1枚違う角度からと変な格好で取ってたら、モニターに2つ映ってる?見るともう一つ、はっけ〜ん!2本抜いて、何気に枯れ葉をペロリとめくるともう一つ、はっけ〜ん!もう少し降りた所でまたまたはっけ〜ん!で、もう無いので次行く途中マツバハリタケ?が、何ヶ所か見て回るが、無いので本日は撤収に、帰る途中アカジコウが兄弟で?これも小さい!
 最後に、先日の謎の幼菌を見に行くと足下が紫色の菌糸なので、オオキツネタケ?かな?そこに変なキノコが、かさの上に裏返しのかさが付いてる??キノコが。」 
マツバハリタケ 朱鷺色じゃないけど
トキイロラッパタケの白バージョン?
アカジコウ オオキツネタケだろうか



  2009年10月18日 思いつき篇の観察会
 ニュータウンに残された里山のきのこ  
 再チャレンジ 堺市泉北にて
 急な思いつきでMLで連絡を入れるが返事はOさんのみ、マアたまには二人でのんびり歩くのもいいかと出かけるが、結局7人での観察会となる。先日は60数名で約30種、今日は目の数でいくと数種類に逢えればいいのかと冗談を言いながら歩き始める。どこもキノコが少ないとの情報だが、お陰で今日も30種ほどのキノコが待っていてくれた。
 何と、晩秋・冬のきのこのエノキタケが。そして晩秋のキノコのムラサキシメジがいたるところで見られる。カワムラフウセンタケなどのフウセンタケの仲間、そしてワカフサタケの仲間が多い。少雨でキノコを待っている間に、キノコのカレンダーは確実に前に進んでいる。
 だが、夏キノコのベニタケもドクベニタケ、カワリハツ、ニオイコベニタケ、キチャハツが出ている。テングタケの仲間もテングタケ、コタマゴテングタケ、テングツルタケなどが見られる。イグチは少なくなっているが、キッコウアワタケなど少し出ている。小さな公園でほんの少しの時間でこれだけのキノコに出逢え皆満足して家路につく。
( 写真:
何と晩秋〜冬のキノコ エノキタケだ色白美人が黒いタイツで 美しい姿だ   
エノキタケ 担子器 エノキタケ 胞子
ワカフサタケ属のきのこがたくさん見られるが
勉強不足でして・・・??
私の好きな チシオタケ
独特の臭い この臭いを嗅いでも食べるのですか?中毒例の多い カキシメジ
サクラタケ 毒キノコとされているが、美しく上品なキノコだ
サクラタケ 担子器と胞子 どこを見てもムラサキシメジ
柄がササクレ、ツバが何重にもあるようにも見える コタマゴテングタケ
コタマゴテングタケ 胞子 コタマゴテングタケ 担子器
テングツルタケ
このほかテングタケもまだ出ている
キチャハツ
ドクベニタケ、ニオイコベニタケ
カワリハツ、ケショウハツも見られた
チョウジチチタケ チョウジチチタケ 胞子
松はほとんど倒れている
倒木上はチャツムタケが多い
チャツムタケ 担子器と胞子
同じく 松の倒木にはヒメカバイロタケが群生 随分少なくなったイグチの仲間
キッコウアワタケ
抜群の平衡感覚 条件が悪い場所に生えても
傘を水平に 根元の紫色の菌糸が特徴的
キツネタケ
今日もシロゲカヤタケが元気に群生 青木仮称のムレシメジに納得
コオトメノカサはオトメノカサに併合されたとあるが
この透明感は図鑑でみるオトメノカサの写真と
少し違うのだが 
オトメノカサの仲間?胞子
オトメノカサの仲間?担子器 透けて見える細い柄 臭いはしない
ヌメリも無い クヌギタケの仲間
ハチノスタケも魅力的だ カワラタケも新鮮で美しい



  2009年10月17日 ” 寄り道パラダイス♪ ”
 
 --- Oさんよりメールをいただきました---
「13日に半日使って三田市方面をブラブラしてきました。よく行くルートだけど、以前にも増して材上性のキノコが盛りだくさん♪アシナガにスギエダ、ヒメムキタケ、少し大ぶりのカサヒダタケも。中でもやっぱりいつ見てもイヌセンボン軍団は夢ごこち、ベニヒダ・ヒイロベニヒダタケにはウットリする。
 ルートから少し脇道に逸れてみると、アカヌマベニがちらほら、久しぶりのクロノボリリュウタケもいる。脇道の端々で大勢のホコリタケ達の元気さには圧倒されたり、細い谷水の染み出た所には尖りまくりの虫草が一つ。宿主は不明。コタマゴテングタケも成菌から幼菌まで賑やかで、可愛いシロスズメノワンの内側から何か覗いてる。。。この美しい模様、シママルトビムシの仲間か・・・?
 某観察会の一報で名前を知ったシロゲカヤタケ(仮称)に似た子が10uほどにわたって岩の苔等をびっちりと菌糸の幕で覆って独占状態。大ぶりな子はウラベニホテイシメジか、その辺の危うい方々か?すぐ近くに美しいムラサキフウセンタケもいる。
 谷あいを歩いていると頭上を絶え間なく10機以上のヘリが飛んでゆき、何が起きたと胸騒ぎもするが、足は止まらない。谷を横たわる木から何か。。。これはヌメリツバタケモドキ♪新たなシロ発見♪
 元のルートに戻り歩いているとチチタケの仲間やモリノカレバタケ、クリタケに真っ赤なベニタケや盤菌等小さな子たち、一際目立つレモンイエローの子。不思議な香りでアバウトな同定で勝手にカオリツムタケと思い込んでいたが、後で。。。・・・
為池の際には年老いたカラカサタケが佇んでいて趣十分。道脇の笹の茂みにはドクササコ風の子、雑木側にはヌメリイグチにスミゾメヤマイグチが顔を出す。ウスフジフウセンタケらしき素敵な絹光沢の子、欲張ってショウゲンジのシロに行くが空振り。。。代わりにホウキタケや倒木からシイタケ発見。栽培種が飛んできたのか?
 先月末に沢山のイボテンを見た所に行くと、交代したのか小さなイグチが咲き誇っていた。ラッシュのようなキノコとの逢瀬にドップリ浸かりつつ、重くなった紙袋を持って帰路に。。。歩きすぎたのか少し足が重いが、心は軽い♪後日収穫物は、きのこのヒミツ展に提供させて頂きました♪」



  2009年10月17日 ” キノコの秋です ”
 
我家のキンモクセイが先日より素敵な芳香を漂わせてくれる。毎年、キンモクセイの芳香がキノコの秋の到来を告げてくれているようだ。今日は午後大阪市立自然史博物館で服部力氏(森林総合研究所)のオープンセミナー「菌類の系統、硬いキノコを中心に」があるので朝からバイクを飛ばし観察ポイントを駆け巡る。
 キンモクセイの芳香がキノコたちの目を覚まさせてくれるのか、久しぶりにキノコとの逢瀬を堪能。
 午後の講義では、サルノコシカケ類の分類の変遷、多孔菌の現時点での状況にいたるまで詳しい講義をしていただいた。ヒラフスベとアイカワタケが同種とされLaetiporus versisporusとなり、マスタケは広葉樹と針葉樹に生えるものが別種とされ、L.cremeiporusとL.monticolaとされたことなど貴重なお話を聞かせていただいた。
 きのこは分解・還元者だというとき硬質菌こそとても大事な役割を果たしていることは分かっていてもどうしても難しく、見過ごすことの多かった硬質菌だが、夕刻には苦手だった硬質菌もほんの少し身近なものに感じられた。素晴らしい講義を聞かせていただいた。今日は硬質菌の話を聞きに行くんだと思いながらの今朝の散策では素晴らしい色合いのスミレウロコタケ・アイコウヤクタケにも出逢える。博物館へ早速持参して置いていただく。
 
難しいとされる硬質菌の講義だが70名を超える参加者で盛況だ
スミレウロコタケ アイコウヤクタケ


 ☆
 シロケシメジモドキ⇒シロゲカヤタケのこと ☆
 
 先日私が、オシロイシメジと誤って紹介し、千葉の楽山楽水日記のUさんに指摘していただいたシロケシメジモドキと今日も出逢う。
 早速、青木図版とにらめっこ。確かに、ヒダが垂生しており、傘表面の綿毛上のりんぺんが特徴的だ。
 U氏から食菌として紹介していただいていたし、図版でも食したと記載があり観察後、食卓に。癖がなく、歯切れのよい美味しいキノコだった。

 青木図版では’85和名改称されムレシメジとされている。現在ではClitocybe sp.にふさわしく、シロゲカヤタケ(長沢仮称)とされているようだ。
シロゲカヤタケ シロゲカヤタケ 胞子
シロゲカヤタケ シロゲカヤタケ 柄シスチジア
  ” 河内の丘陵はキノコの秋です ”  
☆ 今日の美男・美女きのこ ☆
この素敵な色合い ウットリ
ウラムラサキの幼菌
キイボカサタケ 可愛い 小さなカバイロツルタケ幼菌が目立つ
チシオタケも素敵なフリンジ
素敵な色合い
ベニヒダタケも鮮やか 気品のある美しさ
君はシロヒメカラカサタケだろうか
アオイヌシメジ
失礼な名付けだ 虫に食われていても
素敵です
シロヒメカラカサタケ 胞子 アオイヌシメジ 胞子
キッコウアワタケは今日唯一のイグチだが
フテ寝中
アオイヌシメジ
桜餅の香りがするとあるが
カミサンは??とのこと
☆ 秋のきのこ 毒中毒御三家のカキシメジもでている  やはりキノコの秋!☆
カキシメジの幼菌
成長すると独特の臭い
チチアワタケの幼菌 
傘だけをみているとカキシメジと似ている
ヌメリイグチ幼菌 
これも、カキシメジと混在して生えている
チチアワタケ 担子器と胞子
ヌメリイグチ 担子器と胞子 やたら、ホコリタケが目立つ
ホコリタケ 担子器 可愛い ホコリタケ 胞子
ノウタケは日に照らさ
頭がヒビワレ状態
ヒトヨタケがコケの中でかくれんぼ
小ぶりなカバイロツルタケの中で
この子は立派な姿だ
ヒトヨタケ 担子器と胞子
モエギタケも秋を感じさせてくれる モエギタケ 胞子
キツネノカラカサ キツネノカラカサ 担子器と独特の胞子
猛毒 ドクツルタケ ドクツルタケ 担子器
キチチタケ キチチタケ 担子器・シスチジア・胞子
晩秋のキノコ ムラサキシメジも出ている ムラサキシメジ 胞子
オオキツネタケ オオキツネタケ 胞子 オオキツネタケ 担子器
ヒメワカフサタケも行列をなして出ている ヒメワカフサタケ 担子器
ヒメワカフサタケ 胞子 カワムラフウセンタケ
カワムラフウセンタケ 担子器 カワムラフウセンタケ 胞子



  2009年10月17日 "信州もやはり"
   
--- 門真市のTさんより 霧ヶ峰のペンションからのメールが届きました ---
「『紅葉の盛り ヤマブドウ、ヤマウルシ、オオヤマザクラ、ドウダンツツジは紅葉の盛り、カツラ、シラカバが黄葉、カラマツはまだ緑色を残しています。今年は山茸が不作でした。9月が好天続きで秋雨前線の雨が全くなかったのが茸の発生に影響したようです。天然きのこ狩りを楽しみにしているお客さまも多いので、あちこち下見に行って見るのですが、山林は乾ききっていて茸の出るような雰囲気はありません。10月になって、雨も降りましたが、今更降っても間に合いません。』」



Part 6  2009 (10-2) 10月
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