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Part 6  2009 (11-2) 11月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



 2009年11月29日 七色滑茸 
 久しぶりに明日香路・橿原神宮方面へ。いつもで迎えてくれるエノキタケにお目にかかれない。がっかりしていると、小さなクリタケが。橿原神宮の森では倒木をムササビタケが埋め、ヒイロタケなどの硬質菌ばかり目立つ。地上に生えるきのこはめっきり減ってしまっている。落ち葉に隠れて、白い小さなものが見える。コオトメノカサだろうか?近くに鮮やかなオレンジのヌメリカサ科のキノコが見える。ハダイロガサのようだ。写真を撮っているとまた別のキノコが目に入る。七色滑茸=ナナイロヌメリタケだ。名前の通り、随分ヌメリガある。数本しか見つけることが出来なかったが微妙に色合いが異なる。是非七色見つけたいものだ。
 帰路、おなじみの南河内のキノコ散策。マユミの実が美しく目をひく。アシボソノボリリュウ、オオチャワンタケがでているが脚のあるキノコは少ない。倒木を埋める硬質菌がありヒダをみると、チヂレタケだ。倒木の下面にビッシリと菌糸を広げている。寒さに強いんだ。

 写真:マユミ(壇、壇弓、真弓)
 明日香路のきのこ
明日香 クリタケ幼菌 橿原神宮 ムササビタケ
ムササビタケ 担子器・胞子 白く小さく清楚なコオトメノカサ 橿原神宮
コオトメノカサ 胞子 ハダイロガサだろう 橿原神宮
ハダイロガサ 胞子 ハダイロガサ 担子器
ナナイロヌメリガサ 橿原神宮 美しく垂生するヒダ ナナイロヌメリタケ
これは少し色合いが違う ナナイロヌメリタケ ナナイロヌメリタケ 担子器
カブラアセタケ 橿原神宮 カブラアセタケ シスチジア 胞子
☆ 南河内のきのこ
アシボソノボリリュウタケ 近飛鳥 アシボソノボリリュウタケ 子嚢
オオチャワンタケのようだ 富田林市 オオチャワンタケ 子嚢・側糸
チヂレタケ 富田林市 チヂレタケのヒダ、そして倒木には菌糸が広がる


 2009年11月29日 キヌガサタケ 
 ---大東市のTnさんよりメールをいただきました
「すっかりきのこも少なくなってきました。私がきのこ、きのこと常々騒いでいるのでテニスの仲間達も少しずつきのこをすり込まれ、きのこを見ると反応するようになってきているようです、こんなきのこを見たと連絡をいただいたり、採取して持って帰ってくれるようになっています。 最近季節外れと思われるキヌガサタケを見たと報告をいただきました。・・・
 テニスの友人が11月24日生駒山上から暗峠へ下る途中写真の様なキヌガサタケの老菌を発見・・・確かにキヌガサタケであったと連絡をくれました。
 そんなことあるのかなと図鑑を開き調べたところ梅雨期と秋に発生すると書いてありました。暑さとヤブ蚊に刺されながら観察した記憶しかありません。本当にこの時期に発生するのでしょうか?大阪の気温のグラフですが生駒山上は更に低気温だと思われます。」

---- (simo)添付の気温のグラフでは大阪の平年の気温と今年11月の日毎の最高・最低気温が示されている。11月の24日に前後の大阪の気温は最高15-6度、最低8―10度だ。私も6月末〜9月以外に見たことがありません。気温の上昇が遅れている年は梅雨時でもなかなか出ていないことが多く、やはり気温が上がって蚊に悩まされる頃が本来の発生時季だと思います。



 2009年11月28日  岡山県北にて 
 今日は久しぶりに岡山県北で一人住まいの義父を訪ね、一緒に昼食。奥津渓谷のモミジは見頃を過ぎているが、観光バスはかなり来ている。ところどころアット驚くほどの美しい木々があり思わずシャッターを押す。 
 いつも立ち寄る松林では殆どキノコは見えない。それでも、ハタケシメジがそれなりに出ている。つぼみたちもかなりある。ハタケシメジは相当長期にわたり発生している。タフなキノコだ。
 道の駅では昨年11月中旬にクリタケを売っていたが、今日はナメコを売っている。スーパーのおがくず栽培ものと違い大きく香りも素敵だ。
岡山県北の紅葉 ハタケシメジ 
ハタケシメジ ツボミ 道の駅で買った ナメコ
ナメコの胞子 随分小さい 担子器も可愛い



 2009年11月27日  ” 珍客? ” 

 --
 生駒のChさんよりメールをいただきました --

 「 納会からずーっとキノコに縁のない生活を送っていましたが今日近所の方がキノコを持ってきてくれました。

 マゴジャクシだと思いますが、どうでしょうか。

家の改装で床をめくったら写真の5倍位の量が出てきたそうです。床下で雨に当たらず何年もかけて大群生になったのでしょうね。」


 ------
 これはすごい!

 素敵な置物になりますね。(simo)
色・艶・形が素敵ですね。

こちらは色艶からすると

マゴジャクシでいいと思いますが

屋外の自然の状態で

このように格好よく

育ったものを

見たことはありません。(simo)
  これは、先日の

大阪市立自然史博物館の

「きのこのヒミツ」展で

受付カウンターを飾っていた

マンネンタケです

水分不足で育てると
このように枝分かれする
と聞いたような記憶が
あるのですが???
(simo)



  2009年11月26日 ” 今日は偵察に? ”
    ---
 大阪のSuさんよりメールをいただきました ---
 「 今日は、何時もと違う所へ。  去年、山で会った人に○○と○○の辺にも畑が有るんや〜(マツタケの採れる場所)と、教えて貰った場所の偵察に。 1カ所は去年シーズン終わりに行って1本採れたので、もう1カ所も行って見ることに。
 登って行く途中、ヒメホコリタケかな?丸いキノコが。 上まで登った所で、道を逸れて林の中を探すと小さいツヤツヤの美味しそうな奴が、
1本ヒョロッと生えてる。 丸いきれいな形のキノコを見つけて、おおっ!と思ったら、マツタケモドキでした。 モドキにしては、大きめのきれいな形で中々の上物??なので持って帰る。
 一番上まで行った所で、カワリコシワツバタケ?かな?? 降りながらまた、道を逸れて行くと白いキノコが、シロシメジ?かな〜?時々見かけるが、いまいち良く判らない。
 帰りに、イチョウタケ?が。 その後にハタケシメジらしき雨でふやけたキノコが。 何カ所か掘って見たらマツタケの菌床らしい物?は有った。 此処もやっぱり採れるんだろうな?あっちこっち道が出来てた。」



  2009年11月24日 ” シーズン到来ですね ”
  
  ---
 東大阪市のYmさんよりメールをいただきました ---

 「 Oさんちのきのこ山、相変わらず元気ですね。
 
この寒さというのにうらやましい。

わが生駒も頑張らなくっちゃ。
”コウボウフデ”、採取されたのは見たりつまんだりしたことがあるのですが、生えているのはまだ見たことがありません。いいな。



  2009年11月24日 ”仝 筆の誤りにて。仝 ”  
  ---
 Oさんよりメールをいただきました ---
 「さてさて、秋のキノコとの別れを惜しんでまた実家へ、18-20日とキノコ帰省してきました。程よいお湿りを頂いて、夕方実家に帰るなりヒラフスベのおっさんに出会って挨拶。 ナラタケの生き残りやフウセンタケの仲間たち、ワカクサタケ君もこんにちは。  帰りがけに数本のウスキモリノカサらしき子たちも。秋の子たちも慌てたようだ。
 グッスリ寝て翌朝。ラップにご飯とおかずをぶち込んでいざ出陣。 小さく可愛い子たちや秋の前半と違って大ぶりなものが残っているアミタケたちもまだまだ元気。 赤松林に入ったあたりで妙な糞を目撃。大量のセンチコガネの骸が入っている(-_-;) 群がっているわけではなかった。誰の糞だろう。 最近、実家周辺でタヌキを追い出すようにハクビシンが増えているらしいし、あいつの糞だろうか・・・かなりの傍若無人の振る舞いをしているそうで。
 カベンタケらしき子があっちこっちで顔を出していて、マツタケはもちろん、クリフウセンタケやオオムラサキアンズタケ、シロマツタケモドキは終了の気配。シメジの仲間たちもちらほら、相変わらずわからない。 
 二つ目のクリフウセンタケのシロに入り、みかけないので肩を落としかけていると、何か違和感のあるものが。。。一瞬、柄だけ残ってカビた、柄のしっかりしたキノコかなと。 っと、見渡すと同様のものが多数!・・・コウボウフデだ!!
 出会いたかったキノコに思いがけず出会う。なんとも不思議な趣のあるヤツだ。数年前まで腹菌の仲間だと思われてたのも頷ける。オシャレなのは頭に素敵な色合いの枯れ葉をかぶった御人。 老紳士を思わせるたたずまい。おひょいさん(藤村俊二)が頭に浮かんだ。ひとしきり戯れたあと、ルート沿いに進む。オウギタケや大型のヌメリイグチも賑やかで頼もしい。 ん、これは・・・不思議な錆色のお化粧をした親子連れのキノコ。オウギタケ風ではあるが。。。 なんとも不思議な風貌。何処の親子だろう。。。採取して持ち帰る。 ヒラタケやクギタケの仲間もみかけつつ、家路につきました。  いつものルートは一通り回った。今回は明日一日のこっている。。。さて、何処に行こう。。。」



  2009年11月23日
 
南河内の今日のきのこたち
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 エノキタケの季節

 
昨日の雨で今日の散歩道はきのこたちが生き生きとしている。
 いきなり大好きなエノキタケ。傘のヌメリが朝日を受け輝いている。巨木の切り株が少なく、大きな株にはなかなか出逢えないがキノコの少ない冬の楽しみだ。
 枯れ木にはコガネニカワタケが黄金色で鮮やか。カニノツメは相変わらず大合唱。カレエダタケの仲間だろう?一群で3cmほどの高さだが普段見かけるカレエダタケとは色合いが違うようだ。松のあたりではシロカノシタ。落葉に混ざりアシナガタケ、スギエダタケも素敵なプロポーションである。
 ココの公園ではヌメリガサの仲間によく出逢う。今日の美女はハダイロガサのようだ。
 

  (写真:大好きなエノキタケ)
枯れ枝にコガネニカワタケ  コガネニカワタケ 胞子
コガネニカワタケ 分生子 コガネニカワタケ 担子器
カニノツメ 大合唱 カレエダタケの仲間だろう
ウスムラサキで上品だ
松葉の落ちるあたり シロカノシタ アシナガタケ
スギエダタケ ハダイロガサ
ハダイロガサ 胞子 ハダイロガサ 担子器



  2009年11月23日   ” 黒皮求めて ”  ---大阪のSuさんよりメールをいただきました---
 「昼から雨みたいだったので、午前中だけ山へ。先日、何気に携帯の写真を見てたら、クロカワの写真が有った。日付けを見ると、11/16になってた。と、言う事は今は時期か?マツタケと同じ時期に採ってたと思ってた。
 山に着くと、見た事有る車が?ほぼ何時ものコースで。相変わらずキノコ無いね〜。小さいマッタケモドキがちょろっと。他に小さいキノコがちらほら。小さいながらアミタケもたまに生えてる。(去年はこの時期に見る事は無かった)
 歩いてると、前の方からおばちゃんの声が、あっ、毎度毎度〜て、(やっぱりか〜以前マツタケを沢山採ってた母子が) こっから先行っても無いで〜(いや、今日はマツタケ採りに来たんちゃうねん) こっちから来たらしんどいのに、何であっちからけえへん? 今日はこの辺だけにしとこと思て〜(あんまり変わらんと思うけど?)あれから来てるん?  ん〜ちょこちょこ。あれからまた、行って採ったで〜。 もう、マッタケ菌に侵されてるな〜(いえ、マツタケだけじゃ無いけど) 母)大きいの採ったから行こ行こてうるさいねん〜  俺もマツタケ菌に侵されてるから〜(いくら何でもこの時期にマツタケ無いやろ〜) ほんじや〜気い付けて〜 は〜いまた〜
 斜面の下のほうに、キノコらしき物が、降りて見ると小さいハツタケだ。すぐ横にハタケシメジの様な、でも違う様な?キノコが。その後も判らないキノコ数種、チチアワタケなど。途中で枝分かれして、また傘が合体してるキノコ。最後の最後に、枯れ葉の隙間にキノコらしき物が!アッタ〜クロカワ!写真撮って、もう無いかな〜枯れ葉を掘って見ると、あと2個出て来た。1本の石突きの所に虫食いの痕が!切って見ると全部虫入ってた。去年採ったクロカワに虫入ってるの無かったので、クロカワて虫付かないんだと思ってたら、今年のは100%虫入りでした。今年は、もうちょっといけるんかな〜?」



  2009年11月22日小雪 冷たい雨の降り出す前

 今日は午後からお天気が崩れるという。暦の上では雨が雪に変わる頃という小雪。 時間もないので近所の都市公園などを散策。真紅に染まるニシキギの葉もかなり落ちてしまっている。
 さすがに都市公園では保水力があまり無いのでキノコたちも瑞瑞しいものが少ない。公園のウッドチップの上はかろうじて湿度を保っている。小さなイタチタケ、カバイロタケは美しく素敵な姿を見せてくれる。
 ウスベニイタチタケは傘が乾き始めシワシワの頭になってきている。
 キツネノタイマツは乾いて傷んだものばかり。カニノツメがかろうじて一つ崩れず姿勢を保っている。ツチスギタケの小さな株で並んで生えている姿も素敵だ。ナヨタケモドキは、名前の通り今にもナヨナヨと倒れそうな姿だ。
 
 (写真:ニシキギ堺市)
イタチタケ 近飛鳥 イタチタケ 胞子
イタチタケ シスチジア イタチタケ 担子器
カバイロタケ 堺市 カバイロタケ 担子器
ウスベニイタチタケ 堺市 ウスベニイタチタケ 胞子
ウスベニイタチタケ シスチジア・担子器 カニノツメ 堺市
ツチスギタケ 近飛鳥 ツチスギタケ 近飛鳥
ツチスギタケ 胞子 ツチスギタケ 担子器
ナヨタケモドキ 堺市 ナヨタケモドキ 胞子
ナヨタケモドキ シスチジア ナヨタケモドキ 担子器



  2009年11月22日   ”茸カレー”
 
---奈良市のDmさんよりメールをいただきました---
 「最後の矢田山観察会・・・Oさんが実家の山で採ったオオムラサキアンズタケをビニール袋にドッサリ持ってきた。・・・・「これはなかなか上等の食菌ですよ!」、その言葉に思わず「少し頂けませんか?」とおねだりする。
 それを持ち帰って図鑑の写真と比較したら、所々に美しい紫色が残っているし、肉質は未だしっかりしている……図鑑から想像するより、ずっと大型の茸である。料理方法が分からないのでインターネットで調べると、具体的なレシピは見当たらないが「これは高級食材で、シチュウなどの肉料理に合う」と書いてある。日頃から肉料理には興味が無いので、サテ?……「すき焼きか肉ジャガなら作ったことはあが……」。困っていると「カレーにしては!」と女房のアドバイス……方針が決定したら、後は速い。
 馬鈴薯、タマネギ、人参をポンポンと鍋に放り込んで茸と肉と一緒にグチャグチャ煮る。頃合いを見計らってカレールーを入れたが、それがチヨット足りなかったのでカレー粉を追加、そして食塩もチョロリ。いい匂いがしてきた「出来上がったぞ!」
 試食してみたら、これがメチャ美味い……汁茶碗に2杯も食べた、「こんなに美味いカレーは初めてだ!」 近所の喫茶店が自慢するカレーを時々食べに行くが、私の作った茸カレーには遠く及ばない。
 自然の中から見つけだした(私ではないが)高級食材を楽しめる人は少ないだろう……「一人で食べるのは勿体ない」と思いながらも、大満足の夕食でした。」



  2009年11月21日 少し足を延ばして
  
”串柿の郷 四郷へ”

 この季節の私の定番。和歌山の串柿の郷”四郷”(しごう)へ。和歌山と大阪の県境の和泉山系南斜面の山村。村全体が柿色に染まる風情は毎年この時期の楽しみ。
 時折雲の切れ間から日が差す。日が差さないと寒い。風と温度が大切なようだ。
 故郷ににも似た風情をしばらく楽しんで、和泉葛城山へ立ちよる。水分はそれなりにあるはずだが、キノコはもう殆ど見られない。暖かい大阪とはいえ、800Mを超える標高では無理か・・・
北斜面の木陰のあたりでやっと出逢えたキノコはアラゲコベニチャワンタケ。縁取るマツゲのような毛が面白い。
 ブナの倒木にはクチキトサカタケ。まだ残っているんだ。薄暗い倒木のウロではヌメリツバタケモドキの幼菌が二つだけ並んでいる。そしてイヌセンボンタケ。
 山を下り、山麓の牛瀧山大威徳寺の紅葉を楽しんで帰る。
マツゲの可愛いアラゲコベニチャワンタケ この季節   村は柿色に染まる
和泉葛城山 ブナは葉を落としている 
普段ブナに圧倒されている細いモミジが鮮やかに色づいている
ブナの倒木のウロ 
ヌメリツバタケモドキ幼菌
イヌセンボンタケ 牛瀧山大威徳寺の紅葉
イヌセンボンタケ 胞子 イヌセンボンタケ 担子器
クチキトサカタケ クチキトサカタケ 子嚢



Part 6  2009 (11-2) 11月
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