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Part 6  2009 (12) 12月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



  2009年12月27日 買出しのついでに
 カミさんの買出しのお付き合い。そのついでに、近くの散歩道をのぞくと可愛いエノキタケの群生。やがて帰ってくる息子にエノキタケの炊き込みご飯でもつくってやるか?洗ってチルドで保存。落ちた枯れ枝にはカメノコタワシのようなネンドタケモドキ。
今日のエノキタケ 羽曳野丘陵
ネンドタケモドキ ネンドタケモドキ 剛毛体



  2009年12月26日 暮れの散歩道
 
出歩いても、キノコに逢えることが本当に少なくなった。それでも懲りずに歩いていると葉を落とした林縁にオレンジの鮮やかな実が目に入る。ツルウメモドキだ、良いお土産になる。さっそく家に帰り、玄関の壁飾りにして喜ぶ。「いいだろう」と喜ぶが、カミさんは「フ〜ン!」。お洒落でいい飾りだと思うが・・・。
 その近く山桜の幹をオレンジ染めるモノ?何だろう?
子嚢のようにオレンジの粒が並んでいるが袋状のものは見えない。まだ枯れた桜ではないが、このオレンジのお化粧は桜にとってやはり悪さをするのだろうか?
 ツバキの根元の落葉を掻いてツバキキンカクチャワンタケを探していると鮮やかな黄色のキソウメンタケが出ている。上のほうは色あせているが根元付近のこの色合いはとても魅力的だ。担子器を覗いてみるととても大きい。胞子は表面が平滑なナギナタケと違いデコボコになっている。
なかなかのセンスだろうと喜ぶが?
ツルウメモドキで玄関の壁を飾る
山桜の幹をオレンジ色に染め上げるのは
何だろう??
オレンジ色の正体??? キソウメンタケ
キソウメンタケ 大きな担子器 キソウメンタケ 胞子



  2009年12月23日 石光寺の寒牡丹
 
久しぶりに当麻の里の石光寺の寒牡丹を見にカミさんと出かける。昨日までの寒さに比べ随分暖かだが陽射がない。
 雪の中に咲く寒牡丹にあこがれているが、暖冬続きで雪景色の寒牡丹はこのあたりではなかなか目にすることが出来ない。花期は11月下旬から1月末とあるから寒のころに訪れてもいいのだが、もう花を落とした株も結構あり、タイミングが難しい。今年は水仙が早くから咲き始めている。寒牡丹の花壇の縁に咲く姿がとても可憐だ。

 花に堪能してから、近くの観察ポイントをのぞくが、このところ雨が殆どなく、寒風が吹きすさんだため山もカラカラ状態。
 山桜の枯れ木を白く埋めるウスバタケなどの硬質菌ばかり目に入る。しばらく歩いてやっとエノキタケの幼菌の株を見つけるが放流サイズ。その横には立派な株があるが黒く劣化しすでに賞味期限切れ状態だ。
与謝野晶子の「初春や当麻の寺へ文かけば 奈良の都にすむここちする」と記した歌碑がある。
由緒ある当麻の里だが、現在は合併で葛城市となっている。
石光寺の寒牡丹 枯れた山桜の幹を埋める ウスバタケ 近飛鳥
イボイボの結晶の付くウスバタケのシスチジア  原菌糸にクランプが無い
エノキタケの幼菌たち 羽曳野丘陵 エノキタケの幼菌たち 羽曳野丘陵
エノキタケ 胞子 エノキタケ シスチジア



  2009年12月20日 冬至前の橿原神宮の森
 
予想外の寒さが続く。一人での移動は単車と決めているがさすがに今日は黒い雪雲が空を覆っていて寒そう。今日のキノコ散策は結局車で。 もうすっかり葉を落とした林でヒヨドリジョウゴの赤い実が目立つ。 本当にキノコは少ない。 それでも、落枝、倒木ではコウヤク状・ウロコ状のきのこが目立つ。こうしたあまり省みられないキノコたちと出逢って初めて木々も土に返ることができるわけで、たまにはじっくり見てやらないと。
 木の幹に張り付くキノコをみていると端正なヒダを持つ黒い小さなキノコが目に入る。チャウロコタケと共存している。胞子を見ると丸い。これはクロゲシジミタケでよさそうだ。その近くの倒木には同じような黄色いウロコ状のキノコ。キウロコタケでよさそうだ。その横にはモミジウロコタケがビッシリと倒木を埋めている。
 やはりキノコらしい子には逢えないな・・・と諦めかけていると、何と絶世の美女が並んでいる。冬の寒い中でも良く見られるセンボンクヌギタケの群生だ。ひっそりと生えているサクラタケも目を楽しませてくれる。 寒い中でかけた甲斐があり満足して家路に付く。
胞子を見ると丸い クロゲシジミタケ
チャウロコタケと共存
チャウロコタケ
チャウロコタケ上面 チャウロコタケ 胞子
キウロコタケ キウロコタケの汁管組織
キウロコタケ 胞子 モミジウロコタケ
モミジウロコタケ 胞子 今日の美女 センボンクヌギタケ
センボンクヌギタケ 胞子 センボンクヌギタケ 担子器
サクラタケ サクラタケ
サクラタケ 胞子 サクラタケ 担子器



  2009年12月19日  寒のような寒さ 
     生駒界隈のきのこ
 
暖冬に慣れた身体には随分とこたえる寒のような寒さだ。いつもなら山道を歩けば邪魔になるオーバーズボンだが、吹き抜ける風で離せないくらいだ。
 この寒さできのこたちも面食らっているのか、なかなか姿を見せてくれない。 風の当たらない木のウロに生えるエノキタケが曲がって生えたのにキチンとカサを水平にもたげている。寒さに強いキノコなのか?本当は弱虫で、他の菌との競争では勝ち目が無いので誰もいないところで頑張っているのだろうか?

 倒木の穴倉に傘径数ミリの条線の美しい小さな傘が見えた。ヒナコガサのようだ。材木を腐らせるキノコがやたら目立つが勉強不足で殆ど分からない。杉の倒木に白く小さなきのこがビッシリとくっついている。シックイタケかとも思ったが、菌糸にクランプが見つからない。ヒメシロカイメンタケのようだ。モエギビョウタケもいたるところでたくさん見られる。寒さに強いキノコなのだろう。ロクショウグサレキンが生えているが殆ど劣化して美しい姿をとどめているものは数枚の傘だけだ。ヒトヨタケは一群立派に成長している。
 外に出るのがいやになるような寒さの中でも、寒さにめげないキノコたちがそれなりに楽しませてくれるものだ。
幹と幹の隙間で風をよけながら エノキタケ ヒナコガサ
ヒナコガサ 傘の条線がとても美しく印象的だ
ヒナコガサ 胞子 ヒナコガサ 担子器
ヒナコガサ 独特のシスチジア 杉の倒木を埋める ヒメシロカイメンタケだろう
ヒメシロカイメンタケ 胞子 美しい色合いで目立つ モエギビョウタケ
なかなか美しい姿でお逢いできない
ロクショウグサレキン
ロクショウグサレキン 子嚢
ロクショウグサレキン 胞子 ヒトヨタケ 


  2009年12月18日  ”仝きのこツリー♪仝”
  ---久しぶりにOさんよりメールをいただきました---
 皆さんご無沙汰しています。モリモリと散策に行っていたのですが報告するタイミングを逃し続けてしまい。。。
 今回は逃しちゃいかんと、殴り書きですが報告します♪ ネットで調べてポイントを絞り、狙いのブツの生えてる、まだ観察報告のない場所を物色して行ってきました。
 下見のつもりが狙い的中☆アカモミタケに出会えました♪モミの樹下でこの柄のあばたにオレンジの乳液に変色、アカモミタケでよさそう。普段会えないキノコなので小躍りしまくり。歌まで口ずさんでしまう始末で。
 加えて色々と他のキノコも。。。その中から、毛玉のようなポンキッキーズのムックの集団のようなのと、何故か厚いモミの樹皮から生えて(?)いたヒメツチグリの仲間?のスーパーモデルがいたので写真におさめてきました。
 やっぱりモミはツリーにせんと、キノコと。。。」
微かに見える足元の小さなエクボ!見覚えがある子だ 奈良春日山にて(simo)
このカメノコタワシ状の子・・・??? ネンドタケモドキなのだろうか?(simo) 美白の淑女がポーズ?(simo)



  2009年12月16日 "これは・・・"
 
---大阪のSuさんよりメールをいただきました---


 「代休で、朝から山へ行って見ようかと思ってたら、起きたら昼だった。 久しぶりに何時もの所へ。キクラゲが無いか見に行くが、今年は全く無い!
 マツの枯れ葉の塊を退けると、マツタケモドキが。(まだ生えてるか〜) すぐ横にもマツタケモドキがコロン。(まだ、マツタケ探しに来てる奴居る?)  近くにも、シメジ系?だと思うきのこが枯れ葉の下から・・・
 奥の松林でツヤツヤで美味しそうなフユヤマタケ?が。
 大分傷んで何か判らないがキノコが有ったので、写真を撮っていたら足下に、おぉーっと、これは!もしや?ほんしめじ?1本しか生えて無いが・・・」



  2009年12月13日 南河内のきのこたち
 大雪を過ぎたが 今日もきのこ日和

 
暦の上では二十四節気の大雪を過ぎたものの温かい。それでも律儀に冬のキノコがお出迎えしてくれた。見頃・食べ頃のヒラタケが公園の入口のカシの木に生えている。何年にもなるがカシの木は緑の葉を茂らせ続けている。お土産にし今夜の鍋の具に。エノキタケの幼菌も陽に照らされ輝いている。倒木のウロに生え日陰育ちの美白のエノキタケはハッとする美しさだ。
 その横で臭いやつらがいまだに元気だ。しかし、この悪臭はハエなどの虫に胞子運んでもらうためだろう。だが温かいとはいえこの季節、飛び交うハエは目に入らないのだが・・・?
 そうそう昨日も気になっていたツバキキンカクチャワンタケも出始めている。ツバキの樹下で枝で落葉をそっとかき分けると、突然胞子の煙が立つ。きっと、出ているはず。そろりそろりとかき分けると小さなCUPのお出まし。
 倒木に生える、黒い小さな粒粒、クロゲシジミタケのようなヤツ。調べてみるが・・・・。

何年になるだろう?公園の入口の生きたカシの木
ウロから立派なヒラタケが
エノキタケの幼菌たち
陽光を受け輝いている
美白のエノキタケ 通常のエノキタケのような黒いタイツ姿ではない
カサの中心もほんのりオレンジ色 妙に色っぽいね
☆ 臭い奴ら!
カニノツメ そこかしこに サンコタケ かなりたくさん生えている
ついついヤラセをしたくなる
ツバキキンカクチャワンタケ(大きい方で径1cm)
ツバキキナクチャワンタケ 生えている姿は 
ツバキキンカクチャワンタケ 胞子 ツバキキンカクチャワンタケ 子嚢と側糸
クロサイワイタケ科のRosellinia acquilaだろう
和名はクロジンタンタケ(仮)→カタツブタケ(新)
カタツブタケ属の子嚢
カタツブタケ属の子嚢 クロゲシジミタケかと思ったが
胞子が球形でない
ナガミノシジミタケか?クロヒメムキタケ(仮)?      ↑ この胞子は球形ではない



  2009年12月12日  冬のキノコのお出迎え
  (番外篇 矢田丘陵の冬きのこ)
 生駒のChさんのお誘いがあり押しかけ参加。生駒のFさんと3人で納会のコース+αの道を歩く。Fさんよりメールをいただきましたので引用で手抜き。
 ---- 「本日は子供の森で楽しく贅沢なキノコ観察が出来有難うございました。 お陰さまでだいぶキノコの名前が出てくるようになりました。
 本日は;ヒラタケ、エノキタケ、クリタケ、シイタケ、ムラサキシメジ、から タマキクラゲ、ヒメキクラゲ、アラゲキクラゲ、ハナビラニカワタケ、そして イタチタケ、ムササビタケ、ヒメコガサ、ホコリタケ、マンネンタケ、スギエダタケ、マツカサキノコモドキ、クチベニタケ,等々冬でもこんなに沢山のキノコに出会えるとは思いもしませんでした。 沢山の食菌を独り占めさせていただき申し訳ありませんでした、お礼申し上げます。 Chさん良い機会を戴き有難うございました。」  
 ---- 
(以下simo)やはり暖冬なのでしょうか?今日は暦が一月ほど逆戻りした暖かさ。思いのほかたくさんの出逢いにウットリ。素敵なヒラタケの株、これまた惚れ惚れするエノキタケ。感激しすぎるとシャッターを押す手がぶれている。修行不足です。ムラサキシメジも久々に美しい紫、おまけに気になっていた美白のアラゲキクラゲにもお逢いできました。昼食ポイントでは、大和郡山のDさんご夫妻とお逢いしご一緒に昼食。Fさん独り占めじゃないですよ。午前の部の収穫はDさんにもおすそ分けしましたから。・・・しかし、ごめんなさい。Dさん別れてすぐにムラサキシメジが固まって生えていました。私のシャッターがぶれてしまった素敵なエノキタケの群生にも・・・。Dさんこれは私がいただき夫婦でエノキご飯でいただきました素敵なガイドをしてくださったChさんのシロで随分贅沢させていただきました。 (写真:美白のアラゲキクラゲ)
美白アラゲキクラゲの胞子 美白アラゲキクラゲのアラゲ
立派なヒラタケ 筆ほどの柄の エノキタケ
ごめんなさい。Dさん。別れてから・・・
素晴らしいエノキタケの群生
アラゲキクラゲも傷みがなく美しい
昨日の雨で生えた 真新しい ハナビラニカワタケ コガネニカワタケも静かな森を彩る
ヒメキクラゲだろう ウットリする美しさのムラサキシメジ
可愛い クリタケも 瑞瑞しい センボンクヌギタケ
キノコの少ない冬によく出逢う
スタイル抜群のアシナガタケがたくさん出てい 松かさには マツカサキノコモドキ
マツカサキノコモドキ 胞子 マツカサキノコモドキ 担子器と
面白い形状のシスチジア
マツカサキノコモドキ 
面白い形状のシスチジア
ムラサキゴムタケ
ヒメロクショウグサレキン クロロスプロニウム属のキノコだろう
モエギビョウタケ 径1mmほどの小さなCUP 何だろう?
不明のCUP 胞子 不明のCUP 子嚢



  2009年12月07日   昨日の 「思いつき篇 冬の奈良公園のキノコ散策」
 
忙しい中、急な呼びかけにも関わらず高級きのこ(マツタケ、クロカワ・・・)ハンターの泉州のSuさんが初参加、結局8人での観察会。名残の紅葉も風情がありしばしカメラを向ける。
 寒くなってきたのでキノコは少なくなっているが冬きのこエノキタケ、ヒラタケだけでも出ていると・・・わいわいおしゃべりしながらスタート。口に入るキノコはヒラタケ少々、キクラゲ、アラゲキクラゲ、スギエダタケくらいで、期待の大きさにしては少し残念。一昨年見事に数メートルにわたり並んでいたヒラタケも今年はフジの枯れ枝にチラホラ。例年エノキタケが出ていた切り株も硬質菌がたくさん出て、ボロボロの状態でメインターゲットのエノキタケには出逢えず。しかし、これらの可食キノコ以外にアシナガタケ、コチャダイゴケ、キチャハツ、オオチャワンタケ、チャワンタケ科のきのこ、クヌギタケ、アカチシオタケ、マメザヤタケ、ヒメダイダイタケ、ミズゴケタケの仲間、テングタケ属のきのこ、カスガトマヤタケ、クロゲシジミタケ、アカツブタケ属のきのこの不完全世代,、ムラサキシメジの仲間などが出ている。この時季これだけのキノコに出逢えれば本当は万々歳なのだろう。
 お昼はまたまた地元のDさんにお世話になり、お洒落なお店でおいしい大和カレーをいただく。
 妙に気になる赤い粒々のきのこ?アカツブタケ属のキノコかと思いましたが、子嚢もなく、アカツブタケ属特有の胞子がない。それに、変形菌のようなマチバリの先のような突起。平凡社の「日本変形菌類図鑑」に変形菌類似物として、ホソエノヌカホコリと似たものとしてこの???に良く似た写真が出ている。「不完全世代のキノコ」と説明がありますが、詳細の記述はない。赤い粒々だけ見れば、アカツブタケ属のNectria fuckelianaなのですが?突起物の高さ1.5mmくらい。京都のDさんから、「国立科学博物館の「変形菌の世界」という冊子の「見間違える類似物」という所に出ている物にとても似ています。」「アカツブタケの仲間の不完全世代ではないでしょうか?」と連絡いただきました。
 チャワンタケ科のキノコは子嚢も胞子も見つからず。未熟だったのか?分かりません。それにしても、仲間の力は大きい。一人で歩いていると寒いだけで今日もきのこに逢えなかったな・・としょぼしょぼ帰ることになっていただろうに。楽しい一日となった。
傷みのない素敵なヒラタケ スタイル抜群 アカチシオタケ
アカチシオタケ 胞子 アカチシオタケ 担子器
アカチシオタケ シスチジア アシナガタケ 寒い時季でも頑張っている
マメザヤタケ  マメザヤタケ 断面 
黒いゴマ粒状の子嚢殻 この中に子嚢がビッシリ
マメザヤタケ 胞子 マメザヤタケ 子嚢
コチャダイゴケ 椀のなかの碁石状のものを割ると
 胞子が  コチャダイゴケ
クロゲシジミタケ ミズゴケタケの仲間 チャワンタケ科
子嚢・胞子が見えず 未熟
赤い粒々はNectria fuckelianaに似ているが
独特の子嚢・胞子は見当たらず
(アカツブタケ属の子嚢・胞子は12月5日付け参照)
待針状のもので高さ1.5mmくらい

アカツブタケ属の不完全世代?
頭の部分の拡大
アカツブタケ属の不完全世代の分生子? 頭の部分の組織



  2009年12月05日     ---大阪のSuさんよりメールをいただきました---
 「今日も、夕方にヒラタケ採りに行って来ました。雨で、結構傷んでるの有りましたけど、1.5kg程採れました。まだ、小さいのが沢山有ったので、当分楽しめるかな? 先日のエノキの下の卵からカニノツメが出てました。」



  2009年12月05日   南河内 初冬のきのこたち
 朝から大阪市内に用事があり冷たい雨の中でかける。家に帰るころには予想に反しうまい具合に雨があがっている。こうなるとキノコたちにご挨拶に行かないと。
 遠出する元気も時間もないので近所のキノコ散策路へ。
 めっきりキノコの数は減ったものの、ありました、冬の恋人達。エノキタケは切り株のウロで身を寄せ合い瞬間雲の切れ間から照らす陽の光に輝いている。小さな切り株の上ではお姉さん?たちが艶やかなカサを誇らしげに並んでいる。カシの生きた樹のウロから素晴らしい容貌のヒラタケが顔をのぞかせてくれる。これだけでも冬の散歩はやめられなくなる(中毒症状?)。

 倒木を真っ赤に染めるキノコが目に付く。ウロコタケ?コウヤクタケ?の仲間かなと思うが気になる。家で顕微鏡をのぞくと子嚢菌でありアカツブタケ属のようだ。その傍の腐木に微妙な色合いのcupが並ぶ。悩ましいキノコだ。クロロスプレニウム属のキノコのようだが・・・。短時間の駆け足だが結構充実したお散歩だった。(写真:ヒラタケ)
 
エノキタケ 幼菌たち エノキタケ 艶やかな傘
素敵なヒラタケ ヒラタケ 胞子
ヒラタケ 担子器 アカツブタケ属のキノコ
アカツブタケ属のキノコ アカツブタケ属のキノコ 子嚢
アカツブタケ属のキノコ 胞子 アカツブタケ属のキノコ 子嚢
アカツブタケ属のキノコ 子嚢 クロロスプレニウム属のキノコ
クロロスプレニウム属のキノコ 胞子 クロロスプレニウム属のキノコ 子嚢



  2009年12月03日   ” 偵察その2 ”  ---大阪のSuさんよりメールをいただきました---
 「先週と同じ所へ 通った事の無いルートで。 車を止めて歩きだすと、桜の花のお出迎え?? 少し登った道端の枯れ葉の溜まってる所で、ハタケシメジ?が2つ。 ちょっと登った道端の松の切り株に白いキノコが?サルノコシカケの幼菌かと思ったら、毛が生えてヒダがある?
 また、登った所で松の切り株にキノコが。これは?エノキ??何か違う様な? その下に判らんキノコとタマゴが2つ。誰の子でしょうね〜?この時期に?
 土手の下に、立ち枯れのきを伐採したもの?を捨ててる所が。見渡してると、灰色のキノコの株が有るじゃないですか。 降りてみると、ヒラタケじゃないですか。
 去年、ヒラタケ、エノキを求めて冬の間ひたすら山の中を歩き回って、1回も見つける事が出来なかった、キノコがこんな所で出会えるとわ。太い、短く玉切りしてる木がゴロゴロしてる所の、あっちこっちから、何箇所も生えてる。週末辺りいい感じか?
 登りきって、南向き斜面を見るが暑くて乾燥気味なので、違うルートで降りることに。途中、道端にクロカワがコロリン。あ〜勿体無い!(て、事は・・・・」
(写真:ヒラタケの素敵な株)



Part 6  2009 (12) 12月
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