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Part 6  2009 (9) 9月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です
さらに、メーリングリストでいただいた仲間のメールの一部を転載しています



 2009年09月30日 " 【曇天×釣瓶落とし×高鳴る】 "
  --- Oさんよりメールをいただきました--- 

 「折角の休みも、のんびり刀で迷った結果、昼過ぎに神戸に向け出発。おまけに散策用紙袋一式忘れ物をして取りに戻る事に。。。
 結局、シロを変更して着いたのが15時(-_-;)正味2時間!!と腹を括って突撃してきました♪
 曇天で薄暗くキノコ目を凝らして歩くと、さっそく朽木から何とも愛らしい・・・チシオタケ!水彩画のような色合いにウットリ。雨上がりに出会いたい子だ。次に目にとまったのは一本立ちのカバイロツルタケ♪少し頼りないけどいい持ち味。
 細い沢を渡ってすぐのあたりで斜面からポコポコと♪何だ何だと見てみると、これはフウセンタケの仲間か。元気に顔を出し、特徴もバッチリだが観察は後回しに。
 水辺や斜面でグッタリしたナラタケや、瑞々しいモリノカレバを眺めつつ歩いていると、朽木から不思議な風貌のキノコが間隔を開けて数本生えている。傘にイグチの柄のような網が・・・何処かで見た事があるような。。。思い出せない。採取して後に回すw
 かなり暗くなってきており引き返す事に。。。帰り道では来る時に目に留まらなかったホコリタケ一家や、ルートの入口付近でヘビキノコモドキにまで♪駅の近くで若く小さい松林には真っ赤なベニタケの一団が役目を終えたところで。。。散策終了。
 いつもの倍の落ち着き無さで動いたおかげか思いのほかの出会い。気になる子にも出会えたので、しばらく楽しめそうだ。
 さて、冷蔵庫の食用・不食のキノコをどうしよ。。。
 ------ 網がかかったような傘のキノコ、今図鑑と睨み合ってたらそれらしきものが♪カサヒダタケかも。。。面白いキノコだ。」   ---   ↑なかなかエレガントな傘!(simo)




 2009年09月28日 " 『茸三日会わざれば、三匹目のドジョウ。』茸狂人Oより "
  --- Oさんよりメールをいただきました--- 

 「本日も気だるい夜勤明け、やっぱり真っすぐ帰らず少し寄り道。。。
 柳の下に二匹目のドジョウはいないか・・・まだ三日しか間が無いが。かなりショートカットしてオオイチョウタケを見つけたポイントへ向かう。
 ポイントに行ってみるとやはり役目を終えた連中がグッタリ。ダメかなぁ〜と見回していると、一際若い一団が賑やかにやっていた♪先日の物とは比べ物にならないぐらいガッチリと充実して香りも良い。
 ”足るを知る”という言葉を知っていてもスイッチが入ってしまうわけで、そのまま近くの神社を訪ねてみると枯れ葉の間から一本二本と。採取しつつ何処の子かはさておいて先に進む♪更に厚く積もった枯れ葉からは老いたハラタケ、ザラエノハラタケに近そうな。。。久々の顔だ。
 小雨で程よいお湿りを頂いて先へ。。。車道の斜面から、見覚えのある顔が出ている。この傘・ヒダ・香り。。。
あぁ、カキシメジ君♪久しぶり。
 近くにはヌメリイグチが変わった甲虫に喰われてたり、可愛いベニタケがちょこちょこと顔を出している♪思いのほか賑やか。
 こんな展開となるともう止まらない。もう少し足を延ばして、あるキノコのポイントへ。。。向う途中思いがけず、出会いたかった新鮮なヒラフスベの幼菌にも出会い採取☆
 。。。あった!ついに出たかヌメリツバタケモドキ♪相変わらずタイツと白く透ける襞が美しい。。。素敵な出会いを堪能してバス停へ向かう。
 次のバスまだ20分ほど。。。道路向かいにモミの木が植わっているのを目にして、近づいてみると。。。なんと立派なテングタケの幼菌があっちこっちから♪
 ・・・もう、満腹満腹大満腹で帰路につきました。。。疲れも心地よく。」

---昨日の天気予報では近畿の雨マークは消えていたはずだが、今日お湿り、そして週間予報では傘のマークがある。天気予報のまま推移して欲しい。そうすれば、今度の観察会は皆ニッコリなのだが!それにしても、どうなっているの?きのこがOさんを呼んでいるのか?(simo)





 2009年09月27日 やはりこの晴天続きでは
 Oさんのたくさんのキノコの写真に刺激され、午後大阪市内に行く用があり朝から急いで明日香方面を散策。どこを探してもキノコはない。橿原神宮で何とか形をどどめるナラタケモどきの幼菌を見つけるがこの乾燥続きではもうすぐ小さいまま天然乾燥品になってしまいそう。山里ではヒヨドリバナが目立つ、秋の七草のフジバカマの仲間のようだ。
 帰宅後大阪城の近くへ出かける。キノコ友達のKさんと出逢う。今日もお仕事だったのだろうか?ご苦労様。帰り道、大阪城公園の中を少し歩くが都市公園は全くのカラカラ状態。それでも、手の届かない高いところに天然乾燥品になったヤナギマツタケが見える。しばらく歩いていると立木の根際にまたもやヤナギマツタケ。ヤナギマツタケはもっとたくさんの雨のあとに出るものと思っていたが、先日の申し訳程度の雨に反応して出ていたのだ。よほど、雨が恋しくて待ち焦がれていたのだろうか。
 今度の日曜日は観察会だ。週半ばにしっかりと雨が降ってくれることを祈るばかり。
ヒヨドリバナが目立つ この乾燥続きではかわいそう
ナラタケモドキ
 こんな高いところでは すぐ乾いていしまうのに
大阪城公園 ヤナギマツタケ 
水分がかなり失われ標本状態
大阪城公園のヤナギマツタケ



 2009年09月26日 ”菌秋スイッチON♪”--- Oさんよりメールをいただきました---
 「昨日、出発直前まで向かう先を決めかねながらも、行き当たりばったり気味に西へと向かう。最寄りの駅で降りて、バスで移動するか歩くかをまた迷う。健脚のHさんが頭をよぎり、歩いて向ってみる事に。
 雑木からスギ林にさしかかったあたりで、斜面を見ると素晴らしい一団の歓待を受けました♪この密なヒダとむせ返るほどの菌臭、オオイチョウタケ!斜面一面に広がる姿は圧巻で、思わず小躍りしているとハイカーのご夫婦に声をかけられ、少し話しこむ。 かなりパンチの効いた香りに押されつつ、食菌だと思いだし、採取を試みるも、大半が小さな先客達の喰い跡深く。。。持ち帰ったのは十数本のみ。虫喰いが気にならない人はもっと採れたかも。
 のっけから嬉しい重みを感じつつ先へ♪すぐにまた足が止まる。美しいヒトヨタケ♪ヒメヒガサヒトヨタケあたりか?明暗で違う表情を見せる素敵な表情に遊んでみる♪太陽に重ねて“菌感日蝕”?ダイヤモンドリングも♪
 久しぶりのヒイロベニヒダタケの魅惑や、食べごろのナラタケ君達はあちらこちらで顔を出していた。もう少し足を延ばして立ち寄ってみると、引退直後のベニタケさんたちが二種。。。
と、これまた久しい。。。ヌメリイグチ君たち♪あっちこっちから顔を出し、勢いも鮮度も十分☆収穫祭だ♪
 少し見ない顔もあるけど、やっと菌秋を感じる事が出来ました。」




 2009年09月26日 「きのこのヒミツ」展 今日は街のきのこ探検隊 

 お彼岸も今日まで、田の畦の彼岸花も色あせたものも多いが、我家の庭では今が見ごろ。家の近くでみたツリガネニンジンの花がとても可愛い。気の早いキンモクセイが香りを漂わせ始めている。キンモクセイが香り始めると秋のキノコ本番のはずなのだが・・・・???
 日照り続きでキノコを探しに行く気力も出ない。長居の自然史博物館へ行く途中、どうせダメだろうと思いつつも公園を覗いてみる。例年ならキノコが行列しているウッドチップの上を探すがキノコは皆無。やはり、・・・。しかし、ふと木の根元に目をやるとヤナギマツタケが出ている。今年は何度も今日こそはと出かけてみたが振られ続けていたのに、あてにしていないときには出ている。見ごろを過ぎて虫のご馳走になったものが多いが、11月のキノコ鍋のになりそうなものをそれなりに採取。まだまだ、きのこの気持ちは全く分からない。修行不足だ。
 「きのこのヒミツ展」の今日の行事は、「街のキノコ探検隊」。子供たちも熱心に佐久間学芸員の話しに聞き入っている。
 今日も会場で、Oさんと出逢う。今日も、どこで探してきたのかたくさんのキノコを持参している。彼は特殊な才能を持っているのか?キノコが彼を呼ぶのか。誰に聞いても、ココのところキノコに逢えないねというのだが。私のように「どうせ無いよな!」と思って探してもダメで、Oさんのように絶対出ているはずという信念を持って探さないとキノコの神さんは微笑んでくれないのかも。。。
見ごろを過ぎたヤナギマツタケが多く
こういう器量良しは少ない
充分な水分がなく育ちきれずに乾き始めている
ヤナギマツタケ 胞子 ヤナギマツタケ 担子器



 2009年09月25日” 溜飲下がる ”--- Oさんより久しぶりのメールをいただきました---
 「キノコのヒミツ展で・・・sさんに「元気にしとる?最近メール来んやん」と開口一番のツッコミを頂いたんですが、ほんとーにキノコ日照りが凄まじく。。。・・・」
 
「さてさて、夜勤業務の合間に自分のシロリストとアメダス等と睨みあい、ポイント決定♪
 明けの廃テンションそのままに突撃をかけてきました♪目論見通り、しっとりとした土壌に露をかぶった草木!
小さいながらも素敵な子たちがあっちこっちに♪材上性の子が多く、傘のストライプが愛らしい子や、カニのような姿に見える栗の実から生えた儚げな子。 Dさんによればクリノシロコナカブリというそう。すぐ傍にはもっと儚げ、ここまでのは初めて。。。なクズヒトヨタケかな?なんとかカメラに収める。かなり朽ちた木からは美しい。。。これは虫草!ハナサナギタケとかその辺かな。
 また雰囲気の違うストライプの子は紫の傘に下部の綿毛が愛らしい。今回一番の大物のウスヒラタケ君は菌類生態学講座で学びたての先客がお食事中で。。。
 他にもクチベニタケ等の小さな子や極小のツチガキちゃん、Sさんご紹介のクロコバンタケやヤマジノホトトギスまで。
 すっかりこのところの散策の脱力感、溜飲が下がりました♪
 もうひと雨、ふた雨と続きますように(=人=)」




 2009年09月24日
 「きのこのヒミツ」展 大盛況のスタート 
 いよいよ「きのこのヒミツ」展が先週末からスタート。オープニングのオープンセミナーから連日の講座・講演に参加。あれだけ密度の高い受講は学生時代以降**年ぶり?最先端で研究されている研究者の方がスライドを交え丁寧に話され、興味の尽きない内容だった。頭の中には殆ど残っていないが・・・。
 昨日は午後の講演会であり一昨日雨があったので急いで近くの散策路を回るが悲惨な状態。ハナビラニカワタケ、クロコバンタケ、ホウライタケの仲間?のみだ。
 講演会場に行くと奈良きのこの会のメンバーも10人参加している。十数年ぶりに出逢う古い菌友にも出逢えた。
 今日、天気予報を見ていると関西は8月11日以降例年に比べ降水量が異常に少ないそうだ。大阪では例年の24%の雨量だという。せめて、降水量比の24%でも見れるといいのだが、キノコはすっかり少雨にフテ寝しているのか殆ど皆無に等しい。向こう2週間もこの調子らしい。
 秋のキノコシーズンはいつになったら訪れるのだろう。(↑ 南河内の秋 彼岸花と推古天皇陵)
大盛況の講義 風景 スギエダタケのシスチジアにはトビムシに対し
殺菌作用がある物質を出しているという

キノコも虫に喰われるだけではないのだ
久しぶりに見る瑞瑞しさ ハナビラニカワタケ ナハビラニカワタケ 胞子
ハナビラニカワタケ クランプがみえる ハナビラニカワタケ 担子器 
この子だけ瑞瑞しい しかし この3本だけ ホウライタケの仲間?不明


クロコバンタケ 断面
クロコバンタケ
メシメシと倒木の表皮を破る音が聞こえそうなキノコ
ヘタタケ同様ボリニア科カマロプス( Camarops)属に属するが、図鑑にもなく科名、属名すら知らなかった
表面はコールタールを塗ったようだ 昔、子育て中に読んであげた「よわむしおばけ」の
コールタールお化けを思い出した 
クロコバンタケ 子嚢胞子 クロコバンタケ 子嚢
子嚢は他の子嚢菌に比べ小さい
子嚢の中の胞子の並び方もアトランダム



 2009年09月24日  ”ツキヨタケ” 熊本からHさんのお便りです
 「先週末もからから天気にこりずにキノコ探しに出かけました。場所は中山間地で霧が出るとこ、「雨が少なくても期待できる」と教えてもらったのですがやっぱしキノコは出ていません。「あれ今頃ヒラタケ?」と駆け寄ったら大きなツキヨタケ、独特のツバがありましたが確認のために輪切り、黒いシミがあります。ツキヨタケだけは元気いっぱいの様子です。
 苔むした小川の上に横たわった木からはウスヒラタケがにょきにょき、唯一のお土産になりました。」



 2009年09月24日 "大天井ケ岳に登りました"
  
  奈良市のDさんからのお便りです


 
「山歩きの仲間三人で、大峯山系の大天井ケ岳に登りました。
 山伏達が修業する「奥駆け道」を歩いたせいか?シーズンと言うのにキノコらしい物に出合わなかった。高い山の尾根づたいの道だから、駄目だったのかもしれません。
 太いブナの倒木に生えていたツキヨタケと、わけの分からない物を見ただけです。」
↑は写真で見ると釣鐘茸のように思えるが。月夜茸もウスヒラタケのようにも見える・・・simo
・・・ご本人より追伸あり:「此のブナの倒木の根本部分には私の手の平程のツキヨタケがモリモリ生えていて、最初はそれを見つけて近づきました。そこから数メートル先に写真とおりの一群が見えたので……「ツキヨタケのチビが生えかかっているな!」と思いこんだ次第です。」



 2009年09月19日
 「きのこのヒミツ」展 いよいよオープン! 
 いよいよ「きのこのヒミツ」展が今日からスタート。昼過ぎからは、”音楽と自然の広場”佐久間大輔学芸員の解説トーク「きのこのヒミツ」とオープンセミナー「きのこのヒミツをさぐる」がある。
 午前中は近所のキノコ散策ポイントを散策。先週の土曜と今週半ばに雨があり期待していたが、大阪近郊の丘陵ではキノコの顔を見ることはできない。
 カワラタケが少しましな姿で行列。諦めてかえる路でやっとそれなりに瑞瑞しさを持つ小さなきのこの塊が見える。コガサタケのようだ。林床で見つけたヤマジノホトトギスが美しい。
 急いで帰り、久しぶりにカミさんと一緒に出かける。昼時であり会場は比較的空いているのでゆっくりと見ることができた。
 解説トーク、オープンセミナーともに、この特別展への佐久間氏の熱い思いの感じられる素晴らしいものだった。
 売店では素晴らしいグッズ、特別展の解説書などが売られている。
きのこに興味を持った人がどこからキノコを勉強するのかを分かりやすく、丁寧に解説する解説書は是非買い求めて欲しい。これがあれば、もう少し回り道せずに勉強できたのにと思う解説書だ。
(↑今朝、キノコ散策中に見たヤマジノホトトギス)
盛況の解説トーク オープンセミナー「きのこのヒミツをさぐる」
長居植物園のコスモスも素敵だ 南河内 カワラタケ
コガサタケ コガサタケ 胞子
コガサタケ 担子器 胞子が四個ついている コガサタケ マチ針状の独特のシスチジア



 2009年09月18日
   特別展
 「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」 
     いよいよ明日オープン!!

 明日のオープンだが、今日は内覧会があり出かける。少し遅れていくと、人人でいっぱい。大盛況の内覧会だ。
 膨大な数の凍結乾燥の標本は迫力満点。ところどころに並ぶレプリカと比べてもどちらが本物かと思うほどの標本も多い。樹脂標本も美しい。今関六也先生、本郷次雄先生の図版には、何をしっかりと見つめるべきかなどなど・・・教えられることが多い。これに南方熊楠の原画、吉見昭一先生の冬虫夏草、腹菌類のコレクション・顕微鏡観察図・・・。贅沢この上ない展示品が並ぶ。
 それぞれ別個の催しでも充分なものが一同に並ぶ会場は迫力満点だ。
 パネルも的確で何を見るべきか丁寧に分かりやすく表示されている。
顕微鏡も置いてあり、胞子などを見ることができる 分かりやすく丁寧なパネルが並ぶ
大盛況の内覧会 可愛いマスコットが出迎えてくれる


 先生方の原画が並ぶ
このコーナーは、大事な原画を守るため
撮影禁止!しっかり見つめておきたい
生きた栽培きのこ
ヤマブシタケ



 2009年09月17日 ”観察会etc” 熊本のきのこ
   熊本のHさんからのお便りです
 「探偵団のような観察会の様子、そして舞茸の投稿、わくわくしながら読まして頂きました。
 わたしどもも、13日に熊本きのこの会の観察会に行ってきました。久住山系の集合場所を10時に出発、小さなまとまりでそれぞれがきのこ採集、お昼に集合して顧問が鑑定してコメントする進行で行われました。
 残念ながら平年なら100種類は軽い場所だったそうですが、日照りできのこの絶対数も少なく、種類も硬質系を丹念に同定して60種類ほど、ただし舞茸を探してくる人や、超巨大なヌメリスギタケモドキの近縁種(顧問が名前が思い出せないと苦笑い)と60人の探索の威力を感じました。
 その時に私どもが見つけたきのこです。1.大きい椎茸並みのツキヨタケ:ツキヨタケはたくさん発生、これがヒラタケやシイタケならと皆がため息するほど。 2.センボンイチメガサ:この手のきのこはわかりにくく、顧問の鑑定結果を聞いて、何度も特徴をみましたが、やっぱりわかりません。 3.トンビマイタケ:一抱えもあるものや、30cm程度のものと群生してました。ちなみにここでの観察会で初めての報告だそうで、ちょっとだけうれしくなりました。若いものは食べることが出来、うまいとのコメントも。」



 2009年09月17日 ”Hさんの舞茸”
   奈良市のDさんからのお便りです
 「Hさんのマイタケの写真をうらやましく見せてもらいました。
 私はそれを未だ見たことが無いし、これからも見つけることは無いだろうとハナから諦めています。
 私の郷里である蒜山は、今では有名な高原の観光地ですが、私が子供の頃は山奥の過疎地でした。秋になると大人も子供も、男も女も、竹籠を片手に茸狩りをしました。それは茸狩りを楽しむと言うよりも、戦後の食糧難対策だったかもしれません。
 子供の私が得意にしたのは赤松林のイクチ(アミタケ)やアイタケ(ハツタケ )などでしたが、アケビを取りに山に入って偶然にカワタケ(コウタケ)の群落を発見したことがあります。
 こんな山奥の集落で、時にクリタケ(マイタケ)の大きな株を背負って、山から帰ってくる人がありました……得意満面の顔で。此のキノコが採れると間違いなく鶏がつぶされて、ゴッツォーメシ(御馳走飯)と言う五目飯が作られ、近所へお裾分けが有りました。マイタケの歯触りと、ゴボウの香り、鶏肉の脂の味は、この世の物とも思えない夢心地の美味さだった……今でも私の脳天にその味がこびりついています。
 Hさん!どんな料理にしました?……近くだったら、ゴッツォーメシのお裾分けが期待できたかも??
 追伸 ; 3年前の9月、大峯山系の大普賢岳に登ったときに、山小屋のおばさんが「こんな茸があった」と見せてくれたのが添附写真です。その頃は「奈良きのこの会」の存在さえも知らない時で、エエカゲンな写真です。図鑑をみてトンビマイタケかな?と思っているのですが……。 」



 2009年09月15日 な な 何と!マイタケ
 
  大和郡山のHさんからのお便りです
 「・・・9月の例会前も雨が降らなかったのでどうかなぁと思っておりましたが40種類!たくさんみつかったのですね。よかった!
 私は、和歌山と奈良の境目の山の奥ふか〜くをお散歩してきました。標高は1300mなのですが、車で1000mほどまであがっちゃうので、らくらく
登山だったのですが、登山道も2枚目の写真のように遊歩道のようでしょう?
 大きなブナの木もいっぱい、ん?ミズナラがたくさん、ありますねぇ。ということは???とハンターのような目になる私たち。登山道をはずれて、あっちこっち。
 みつけました!4キロ以上はあったかもしれません。いい香りですね〜。 舞茸とアスパラのソテー、舞茸ご飯を楽しみました。」
 ・・・うらやましい!(simo)




 2009年09月14日 
特別展 「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」 いよいよ今週末スタート!!

 大阪市立自然史博物館の会場で待っていてくれるのは・・・
これは 大きなツチグリの・・・ 本郷次雄先生が観察時に持ち歩いた
籠とルーペ・スコップ・紙袋など
樹脂標本




 2009年09月12日

    雨がなくても・・・
  
 
  東大阪のYさんからのお便りです

 「一か月ぶりの本格的な雨とのこと。明日の例会には遅すぎたようですね。
 残念ながら参加はできませんが、生駒でも既に秋物がぼつぼつ出てくれているようです。(倒木や切り株の水分をうまく利用して)
 よーく注意して探してみてください。ご報告待ってます。
写真はウスヒラタケ、マツオウジ、秋バージョンナラタケモドキ、でしょうか、地中に枯れ木か倒木が埋まっているのでしょうね」


・・・・ ありがとう!期待しすぎる事のない程度に希望を持って参加できます(simo.)


 2009年09月12日 白露すぎ 日照り続きの河内のキノコ    明日は観察会だが・・・・
 午後所用があり午前中急ぎ足で近所のキノコ観察。しかし、一月ほど雨がない。今日も未明から雨との予報もあったが結局夕方近くになってやっと雨。おかげでキノコ散策は雨に濡れずに済んだが、キノコに出逢えるなら雨に濡れてもいいのだが・・・。
 白露も過ぎツユクサが鮮やかな青さで迎えてくれる。小さなスズメウリもあおい実がたくさん並び始めた。このところ予想外の涼しい気候だ。これで、それなりの雨量があれば秋のキノコの行列を見ることができるのに。
 ど根性キノコがアッと驚かしてくれるかと期待したが、やはり干物が僅かに見られただけだ。しかし、雨上がりに出かけると、腐ってしまったハナビラニカワタケによく出くわすが、天然乾燥品状態の美しいハナビラニカワタケが倒木にしがみついている。やっと、成長し始めた途端に水分不足・日照・異常乾燥に見舞われたのか?この子は虫にもカビにもやられず頑張ったど根性キノコだ。
 明日は久しぶりの生駒の観察会だが、今日の雨にすばやく反応して姿を見せてくれる子たちがいるのだろうか?
かなりの日照りにも裏切らずいつもキノコが姿を見せてくれる生駒山だが・・・。
涼しげなツユクサ かわいいスズメウリが並び始めた
ノウタケのなれの果て ノウタケ 胞子 弾糸
モミジウロコタケ モミジウロコタケ 
イボイボのスリコギ状糸状体と汁管菌糸
ウズラタケ ウズラタケ 胞子
ハナビラニカワタケ
長い乾燥に耐え 虫にもカビにも
負けなかった 偉い!
ハナビラニカワタケ クラゲのような担子器



 2009年09月11日 きのこ特別展「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」あと1週間!!
  特別展「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」の準備作業も最終章。
 信じられないほどの数の貴重なきのこ、資料などなど・・・が出番を待っている。
大きなキノコたちがお出迎え
記念写真に!


一緒に写っているのは
菌友 大阪市のKさん
大阪湾の埋立地
マンション群の間の小さな緑地で
珍菌カゴタケ 
大阪市のKさん持参
とても綺麗な凍結乾燥標本だ
ノウタケの凍結乾燥標本も素敵だ こんなに枝分かれしたマンネンタケは初めて出会う



 2009年09月06日 乾いたキノコを楽しむ
 長居植物園を見て回るが、一月近く雨がなく、大阪の最高気温は34度を越えている。いかに頑張っても生キノコとの逢瀬を楽しむことは出来ない。暑い中でも、美しく花を咲かせるワタの花。実が弾けて中から棉が顔を出したものも多い。
 特別展
「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」の準備作業も追い込み。今日は、凍結乾燥標本のピン打ち作業のお手伝い。採取段階での状態などにより出来具合は様々だが、干しシイタケ状態ではなく、ボリューム的な縮みは殆ど感じられない。色素によるのか、色彩がうまく残るものもあり、信じられない仕上がりのものもある。
 図鑑の原画、新種記載時の標本の線画、樹脂標本・・・盛りだくさんの、贅沢なキノコたちが並ぶ情景を想像するだけでワクワクする。





庭の片隅に植えているオクラの花と似ている 棉の花と実
オオオニテングタケだろうか
ササクレシロオニタケ、シロオニタケ、
スオウシロオニタケ、コシロオニタケ、
ハイイロオニタケ(左上より時計回り)
モエギアミアシイグチ、ハナガサイグチ



 2009年09月06日 砂漠状態の日々 熊本からのお便りです
 「熊本のHです。・・・・
 さて、そちらと同じ日の13日に熊本きのこの会の観察会が大分県 の山間部で開催されます。初参加の観察会なので楽しみでなりません。それに向けて体力作りと久住山系の自然遊歩道を2時間ほど歩いてきました。
 九州も雨がなく砂漠状態なので”きのこ”には期待せずカメラも持ってゆきませんでしたが、こんな時にも頑張るキノコがいました。コムラサキイッポンは夕立の雨を集めた小さな流れの後に大群で発生してたし、倒木には奇麗なシイタケ君が一人で私達の訪問もまっていてくれたし、朽ち木にはマスタケが片寄せ合って乾燥に耐えていました。
 来週が観察会本番、頑張るキノコ以外にもお目にかかりたいので、雨、雨、雨が欲しいです。」



 2009年09月05日 砂漠状態の日々 明日香の秋
  何度か雷注意報が出されているが、私の観察エリアをうまく避けてくれている。さすがにこれだけ晴天が続くとキノコを見に行く気力が出ない。朝早く目覚めたので、明日香の秋を楽しむ。
 稲穂はまだ青いが、彼岸花が咲き始めている。日が高くならないうちは、風も爽やかで秋を感じさせてくれる。稲渕の案山子ロードにも、今年もたくさんの案山子が並んでいる。
’09彼岸花祭り平成21年9月19日(土)〜23日(水・祝)詳細は
 そのあと、追い込みの時季を迎えた、大阪の自然史博物館へ
特別展「きのこのヒミツ―きのこで世界はまわってる―」お手伝いに出かける。本郷次雄氏、今関六也氏の描いた彩色画を見せていただく。特別展では厳選の100点ほどの展示になる展示しきれない原画、資料の膨大な山。これだけでも、特別展をして欲しいくらいの精緻で迫力のある原画に圧倒される。図鑑でなじみの原画も多いが、現物の迫力はすごい。顕微鏡の図、書き込みなど先生方の情熱が伝わってくる。日照り続きで生のキノコには会えなかったが、すごいものを見せていただき感動の一日だった。





 2009年09月03日 この阪神砂漠〜♪
   ---- Oさんより久しぶりのメールをいただきました ----  
「皆さんご無沙汰しています。まー、どうしたことか雨が降りませんな〜(-_-;)
 各地の降雨量を見てもゼロの行進。。。秋の気配を強く感じるほど歩きやすくはなったんやけど、こうも降らないと。。。とは思いつつ。先月下旬に二回散策に行ってきました。
 水源周りに行けば少しぐらいはありそうとは思いつつも、奥へ行く時間的余裕もなく、アクセスの良い神戸のポイントへ。数少ないながらも個性的な面々が顔を出していました。
 愛嬌タップリにアリに好かれちゃってたり、小さいながらも素敵な表情をみせていたりと天狗の二種。地際を賑わす尖がり頭のツチグリ君たちは瑞々しさを内包。ゴムタケの幼菌の毛深さに驚いたり、コウジタケの傘にドキっとする。シラタマタケも相変わらずの・・・なお姿。
 最近、地際から生えている姿を目にする華奢なヤナギマツタケ君も。 明日は曇天との予報やし、あとひと押し、雨乞いでもせんとなぁ♪」



 2009年09月01日
 8月のきのこ 積み残し編
 
 私の住む大阪の南河内では半月以上雨がない。キノコたちはしばらく次の雨を待って休養中のようすだ?
 丘陵を歩くと萩が咲き、葛の花が甘い香りをただよわせている。秋の七草たちのが、虫の音、朝夕の涼しさとともに、秋の訪れを感じさせてくれる。大阪の長居の植物園のコスモスは異常な速さですでに満開。新聞・テレビで取り上げられたこともあり先日の日曜日はカメラマンの行列。
 (乾燥状態の中、健気に頑張るきのこ 8月下旬の大阪)
長居公園 植物園のコスモス
萩の花 南河内 葛の花 南河内
乾燥続きでも、大きな切り株の腐木はすごい保水力だ
これだけのマツオウジが出ていた
 富田林市
マツオウジ 胞子
マツオウジ 担子器 コケの生える斜面では ヒメオツネンタケが
 南河内 太子町
サビハチノスタケ 
ハチノスタケに比べて孔は小さい 堺市
ヒメオツネンタケ 胞子
サビハチノスタケ 傘表面 サビハチノスタケ 胞子



Part 6  2009 (9) 9月
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