Home

   



 2007年へ  2006年へ  2005年へ  2004年へ  1999年-2003年へ
2008年 観察日誌     
'08.10.11-13 第7回 日本菌学会菌類観察会・講習会(於:大山)
 初日
 Kさん、Aさんと私の3人で参加。

 激しい雨の中、早朝自宅を出るが途中雨も小雨になり、連休の渋滞も予想していたよりましで、ゆとりを持って到着。私たちより早く到着して散策した人がトリュフ(イボセイヨウショウロ)を採取している。さすが大山と期待を膨らませる。参加者は182名とのことだ。
 午後の講演では「新しい分類体系」についての説明などについての講義を受ける。DNA分析で新しく類縁関係を整理した新しい系統分類を使用していくこととなる。慣れていく必要があると思うが、従来の図鑑の分類とはかなり大きな変化であり、頭がパニック状態。いずれは、この分類体系に沿った図鑑が出版されると思うが、その予定は未定のようだ。
 このほか「菌根共生と菌従属栄養性」の講演では、橿原神宮などでよく見られるタシロランにせっせと貢いでいるのはイヌセンボンタケなどであること。また三者共生の話では、コナラとキンランの根は菌根菌でつながっており、キンランは部分的には菌根菌により栄養を得ているわけで、キンランだけを移植すると自身の光合成の力だけでは栄養不足になりやがて枯れることなど興味深い話があった。 夜は交流会。多人数で参加し歴史の古い団体も多い。
----------------------------------------------------------------------------------
 二日目
 スカッと晴れた快晴。桝水高原付近が私たちのグループの観察ポイント。カラマツあり、ミズナラ、ブナありのわくわくする樹種の観察だ。私たちのコースは、あっと驚く出逢いはない。地味なキノコが多く種類も少ない。同定会場に帰ると他のグループが持ち帰ったマスタケ、アイカワタケ、ヤマブシタケ、ツキヨタケ、シイタケの大きな株をはじめ膨大な数のキノコが大きな部屋のテーブルに並んでいる。180人が入り乱れ、膨大な数のキノコを新しい分類群ごとにテーブルに整理していくわけで、大混乱。
 深夜まで研究者などによる顕微鏡による分析、DNA採取などが続く。結果は後日CDで送付される。


 ← 桝水高原で昼食
 ちょうど空も晴れ渡り、ススキ越しの大山の頂上が素晴らしい。
  私たちのグループで見たキノコたち(大山ホテル〜枡水高原往復)
キホコリタケ タヌキノチャブクロ フクロツチガキ
エリマキツチグリ ホオベニタケ 黄色い サンコタケ
アカチシオタケ ブナハリタケ おいしそう シイタケ
美しい スギヒラタケ オツネンタケモドキ ヌメリスギタケ
シロカノシタ アシグロタケ ニカワチャワンタケ
ツリガネタケ ツボミタケ Ombrophilaオンブロフィラ属の一種
 ☆ 同定会場でみたキノコ
マスタケ アイカワタケ ヤマブシタケ
----------------------------------------------------------------------------------
三日目 
 各種団体挨拶と記念撮影で解散。
 ・・・新たな刺激を受け、勉強しないとついていけないなと感じる。一方、混乱した同定テーブルでなくフィールドでもっとたくさんのキノコたちと逢いたかったなと、かなり欲求不満が残った。
 帰路食事・休憩のため、途中のインターで高速を降り、寄り道。少しのぞいた松林でアミタケ、ハタケシメジ、ハツタケ、シロヌメリイグチなどの結構なシロを発見。  このほかアミタケのお友達のオウギタケ、クギタケ、ヌメリイグチ、シロヌメリイグチ、チチアワタケなどもかなり出ている。やはり松林はキノコの宝庫だと痛感。でも、杉・ヒノキばかりの大阪近郊では松枯れが激しく、これらとの出逢いは難しい・・・。
 帰りの時間が遅くなり30kmの渋滞に巻き込まれるが、お土産もあり大満足で帰る。
 ←
 大山の夜明け
 Kさんからは
 「期待外れだった大山の不作も、帰りの大収穫でもうルンルン気分に変わり、疲れも感じずに帰って来れました。ほぼ玄関先まで送っていただいたので尚更です。ありがとうございました。収獲したキノコは種類ごとに茹でてとりあえず冷凍しました。少しずつ楽しもうと思います。」と連絡をいただく。
 
☆  Aさんからは、
 「今回大山に参加し、私にはまだ程遠い世界ですがきのこの世界の奥深いところを垣間みて、もっと勉強しなければいけないと痛感しました。心新たにがんばらないといけないなと思っています。ご指導よろしくお願いします。でも帰りの大収穫はすごかったです。まだ心がウキウキしています。」とメールをいただく。


← 大山の夜明け
   大山寺橋から
 ☆ 帰路 寄り道した岡山県北のキノコ せまい松林でこれだけ一度に出逢う
アミタケ アミタケに寄り添う オウギタケ クギタケ
大収穫 ハタケシメジ ハタケシメジ 幼菌 ヌメリニガイグチ



シロヌメリイグチの菌輪
後方にはチチアワタケの菌輪
シロヌメイイグチ 幼菌
柄の青変性は個体差が大きい
ハツタケ 何故か幼菌だけが真青に ハツタケ チチアワタケ

'08.10.11-13 第7回 日本菌学会菌類観察会・講習会(於:大山)



第1回 4月19日(土) 南河内のきのこ観察会 
第2回 5月24日(土) 奈良春日山遊歩道のきのこ観察会  
第3回 6月22日(日) 生駒山のきのこ観察会 へ
第4回 7月12日(土) 奈良春日山遊歩道のきのこ観察会 へ
第5回 7月19日(土) 番外編 和歌山方面タマゴタケに出逢えるかもツアー 
第6回 9月21日(日 生駒山のきのこ観察会 へ 
第7回 10月11日〜13日 番外編 日本菌学会菌類観察会・講習会(於:大山)
第8回 10月26日(日) 奈良春日山遊歩道のきのこ観察会
第9回 11月16日(日) 矢田丘陵のきのこ観察会



Home  2007年へ  2006年へ    2005年へ    2004年  1999年-2003年