--- 河内の里のキノコもやっと春の歩み ---
久しぶりの観察会だが、今にも雨が降りそうで肌寒さが感じられる空模様。神戸のKwさんが久しぶりに参加してくださりこの気候の中9名の参加での観察会。
記録的に早い桜の開花の情報がありもう少し暖かいのかと思っていたのに。こぶしの花も美しく咲きそろってる。樹下でチャワンタケを探すが見当たらない。寒い冬の影響を引きずっているのか・・・。と、ホコリタケの素敵なスタイルの子が目に入る。倒木を見るとヌルデタケがヒョウキンな姿で並んでいる。ウラスジチャワンタケが出ているがやっと芽生えがチラホラ!といった感じだ。この調子だと、お目当てのアミガサタケたちはどうだろう。
・・・心配していたがトガリアミガサタケは健気にたくさん顔を見せてくれている。殆どはまだ見るだけといった感じの可愛い子供たちだ。そんな中でもいくつかは15cmほどに立派に成長した姿を見せてくれる。 しばらく歩くと色っぽい紅色のヒダが美しいミイノモミウラモドキが素晴らしい状態で出迎えてくれる。木材腐朽菌でない地上にはえるキノコらしいキノコに逢え春を感じる。湿った法面では毎年この時期コモウセンゴケが素敵な風情を見せてくれる。松の倒木では独特のにおいのアクニオイタケが綺麗なかさを並べている。
逢いたかったベニタケの仲間も出ている。かじると辛味大根のように上品な辛さだ。カラムラサキハツだろう。昼食ではアミガサタケ入りスープをいただき帰路に着く。椿の花の散るあたりではツバキキンカクチャワンタケのいろいろなステージの茶碗・CUPが美しい。美しいCUPといえばカバイロサカズキタケが素敵な表情で並んでいる。クマシメジ?らしいものが目に入る。悩ましいが、ヒダに赤変性があるのでクロゲシメジだろう。
この季節にこれだけのキノコたちと出会え満足して家路につく。 |