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Part 2  2005〜(11) 11月
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きのこ観察会、個人的な散策で出逢った
四季折々の花、きのこ・・・写真と雑文です



 2005年11月3日  
 またもお天気のめぐり合わせが良くない。時々雨の降るお天気。目の覚めるような紫色
を求めて出かけるが、ムラサキシメジは出た後に雨に当たったのか、陽に焼けたのか
紫色を失い淡い色をとどめるばかり。オーッという見事な紫にはなかなか逢えない

 明日香では、ナラタケが足の踏み場もないほど出ていたが賞味期限切れ。先週末の
雨に反応して出たものはすでに劣化が著しい
キノコはサラリーマンの休日を待っては
くれない。
 それでも、落穂拾いのように、賞味期限内のものを幾つか探し土産にする。
 蘇我蝦夷・入鹿の邸宅があったと伝えられる甘樫丘ではクロラッパタケに出逢う。
フランス料理などでよく使われているようで、フランスでは「死者のトランペット」
(Trompette-Des-Morts)というようだが、学名 Craterellus cornucopioidesは豊饒の
角に似た小さな壺を表すラテン語だとのこと。写真を撮っていると急に雨が降り出し、
そのまま置いて帰る。図鑑では香がよく煮込み料理に合うとある。残念、持って帰れば
良かった。
 帰路橿原神宮によると、賞味期限切れのムラサキシメジの大群。たった一本
見事なシイタケがありお土産に。とても香のいい弾力充分なシイタケ。満足満足。
どうだんつつじ

ススキを背に
真っ赤に染まる
ドウダンツツジ
明日香
ほととぎす

はっと目を引く
美しさの
ホトトギス
明日香
ヒヨドリジョウゴ
ヒヨドリが好んでこの実を
食べることが名の由来。
赤い実は神経毒を持つ。
ヒヨドリジョウゴ
橿原神宮

  ※ ヒヨドリが食べることができても人間には毒。同じくナメクジが食べていても毒キノコが多い。
ムラサキシメジ
老菌が多い中
たくましく
美しい
ムラサキシメジ
明日香

クロラッパタケ

クロラッパタケ
甘樫丘
薄い皮一枚のきのこ
すぐに乾燥できそう
シイタケ
樫、椎の樹の多い
橿原神宮
とても香のよい
見事な
シイタケ
※ 落ち葉をめくると、紫色の菌糸がビッシリ。落ち葉を分解する、きのこパワーは凄い。

 2005年11月5日  
 土曜日になると雨が続いていたのに久しぶりの晴天の土曜日。和泉葛城山方面へ散策に出
かける。
 和泉葛城山では、ススキが軽くカールして風にゆれているのを見ると秋の深まりを感じさせて
くれます。キノコの宝庫ブナ林に期待して散策路を歩く。先日の大和葛城山では見ることのでき
なかったツキヨタケが枯れ木、倒木にビッシリと付いている。キノコ中毒の発生頻度NO1のこのキノコ、
さまざまな発育段階のものがあり、幾つかは夜青白く発光してくれそう。
 和泉葛城山南側斜面のかつらぎ町の四郷の郷では日本一の串柿づくりが始まっている。
見ごろはもう少し先ですが、素朴で懐かしさを感じさせてくれる風景があります。
和泉葛城のすすき
和泉葛城山上
ススキが風にゆれる
ツキヨタケ-和泉葛城山
かなりの太さのぶなの樹

ツキヨタケがビッシリ

ツキヨタケ02

ツキヨタケの幼菌
和泉葛城山

和歌山四郷の柿01
四郷の郷の
串柿づくりの風景


四郷の串柿02


四郷の串柿

四郷の串柿と茅葺

四郷の郷
茅葺屋根の家が見える


 2005年11月14日  立冬すぎの景色
 せっかくのお天気の土日。ほんの少しの隙間を見つけ金剛山の裏表を晩秋?初冬?の
風景を求めて駆け足で回る。
 暖冬気味だが、樹によっては美しい紅葉を見せてくれている。金剛山の南東、葛城古道の高鴨神社
のモミジが素敵な色合いで感動。橿原神宮ではナラタケの幼菌が可愛い姿で待っていてくれお土産に
なる。
 久しぶりに訪れた金剛山を東に見る河内の里ではノコンギクが見事な気品のある美しさで咲いている。
林床には誰も気づかないくらい小さなセンブリ。母が「千回ふってもまだ苦い」といっていたのを思い出す
民間薬。その横に、黄色い小さな葉が目を引く。今年のムカゴが落ちて芽生えたものか?とても小さい
葉だが、黄色く色づく季節。傍らにはセミノ抜け殻。晩秋?初冬?の風景・・・季節の移ろいを感じる
シーンだった。
高鴨神社のモミジ
葛城古道
高鴨神社のモミジ
ノコンギク
河内の里の
ノコンギク=野紺菊
センブリ
河内の里の
センブリ
自然薯黄葉
小さな小さな自然薯の黄葉
そして、蝉の抜け殻
ナラタケ01
橿原神宮

可愛いナラタケの幼菌
ならたけ02
少しお兄さん?お姉さん?
ナラタケ 橿原神宮


 2005年11月20日  晩秋・冬のきのこエノキタケの幼菌
 急に寒くなり、モミジの見ごろだと思い、正暦寺へ行くが、茶色く枯れた葉、緑の葉が多い。
全山燃えるような紅葉はもう少し先か?奈良公園も期待したような紅葉ではない。
 このところ雨も少なく、急に寒くなったのでキノコたちは無理かと思っていたが、黄色い
キナコをまぶしたかのような黄金茸(コガネタケ)が乱舞。久しぶりに見た大きな群生だ。
手前中央のコガネタケは本当に踊っているかのような姿。今年は先月も黄金茸の群生に出逢っ
ている。
 以前よくヒラタケを見た辺りを探すと、指も入らないような、木の隙間に白くて美しい脚の
エノキタケが見えた。まわりにも劣化したエノキタケがある。エノキタケのシーズンが始まっ
ているのですね。 ⇒ 来週は生駒の散策会。どんなキノコが待っていてくれるのでしょう?
正暦寺紅葉

正暦寺の紅葉
コガネタケ踊るコガネタケ黄金茸
奈良公園
エノキタケ
白い脚の美しい
エノキタケの幼菌
奈良公園


Part 2  2005〜(11)
11月

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